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 台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統が27日、トランプ米大統領との再度の電話会談の可能性に言及したことについて、トランプ氏は同日、「(中国の習近平〈シーチンピン〉国家主席と)非常に良い関係を築いている。むしろ彼(習氏)と先に話したい」と述べ、否定的な考えを示した。ロイター通信が伝えた。

 トランプ氏は北朝鮮問題などを念頭に、「習氏は私たちのために、大きな問題に全力で取り組んでいる。今、彼のじゃまをしたくない」などと語ったという。

 トランプ氏は就任前の昨年12月、蔡氏と電話会談を行った。米国が1979年に中国と国交を樹立し、台湾と断交して以来、大統領・次期大統領は台湾総統と接触しないという慣例を破るもので、中国側は強く反発していた。

 蔡氏は27日、「トランプ米大統領と電話で再び協議する機会を排除しない」などと語っていた。(台北=西本秀

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