定年後の再就職の今
60歳定年はもう過去のものとなりつつある。
我が国において今や65歳まで働くのはあたりまえの時代なのである。
そんな中、再就職の難しさが問題となっている。
もちろん、現役の時と同じように同じ条件で定年が伸びるのであれば問題はないのであるが、そんな例はほとんどあり得ない。
中にはシニアがお荷物になっている実情もあるらしい・・。
労働政策研究・研修機構の調査によると、
60代前半層(60歳以上64歳以下)の継続雇用者の雇用形態(複数回答)は「嘱託・契約社員」(60.7%)が6割を超えており、「正社員」は34.2%という。
また、仕事内容については、「定年前(60歳頃)とまったく同じ仕事」(39.5%)、「定年前(60歳頃)と同じ仕事であるが、責任の重さが変わる」(40.5%)という実情である。
しかしながら、65歳以上となると難しい状況となる。
65歳以降の高年齢者の雇用状況(従業員規模別)
従業員規模が大きいほど、「65歳以降は働くことができない」とする割合が高くなっていることがわかる。反対に、従業員規模の相対的に小さな企業では、「65歳以降は希望したら基準に該当した者は働くことができる」とする割合が高くなっている。
しかしながら、その条件として
「働く意思・意欲があること」(58.9%)
「健康上支障がないこと」(58.7%)
「会社が提示する労働条件に合意できること」(45.2%)、
「出勤率、勤務態度」(40.7%)、
「会社が提示する職務内容に合意できること」(40.1%)等があげられている。
定年後の再就職先で苦情受ける高齢者
そんな中、産経新聞にこのような記事が掲載された。
「態度が横柄」「パソコンソフトが使えない」…定年後の再就職先で苦情受ける高齢者
■「思わずえらそうな態度」
「態度が横柄だ」「パソコンのソフトが使えない」
シニア人材を企業に派遣する都内の会社に派遣先から最も多く寄せられる苦情は、こうした基本的な態度やビジネス技術だという。
同社には現役時代に海外でビジネス経験を積んだ60~65歳の退職者を中心に約3千人が登録。海外進出を見込むベンチャーや中小企業に顧問として派遣されている。複数社との顧問契約を抱える“売れっ子”がいる一方、企業側と面談を繰り返しても成約に至らない人がおり、稼働率は約4割だ。
同社の広報担当者は、その理由を「即戦力を求める経営者に机上のアドバイスしかできなかったり、若い経営者に思わずえらそうな態度を取ってしまったりと、気持ちのすりあわせができていなかった」とみる。
同社では「アクティブシニアの日」となる28日、今春同社に登録した20人を集めて「入社式」を開催、すでに活躍している顧問らが働く心得を講演する。担当者は「少し教えればどんどんできる人が多い。そのきっかけになれば」と狙いを語る。
■労働力、5人に1人が60歳以上
総務省の労働力調査によると、平成27年の労働力人口は6598万人。このうち60歳以上が1296万人と19・6%を占め、その割合は昭和55年の9・3%の2倍以上に増加した。労働者の5人に1人が高齢者となる中、高齢者の戦力化は急務となっており、積極的に高齢者の戦力化を進める企業も少なくない
住宅メーカー大手「大和ハウス工業」(大阪)では、平成25年、65歳定年制を導入。一部を除いて60歳で役職定年となり、新たな仕事に再配置される。
再配置前に外部講師を招いて研修を行うが、同社人事部の菊岡大輔次長は、主なテーマを「『嫌われないシニアになれ』ということ」だと説明する。
出典 http://headlines.yahoo.co.jp
難しい問題であるが、再就職において、過去の実績や立場にこだわらず、柔軟に自分の立ち位置を見極める必要があるのかもしれない。
国は「生涯現役社会」の実現を目指しているが、70歳に近づくと現役時代のような再就職はますます難しく、これまでのキャリアとのギャップや体力面の不安から就職を諦める人は少なくないという。
再就職につまづいたら・・。
再就職につまずくシニアは少なくない。
経済的な不安や、することが無くなった空虚感から、定年を機にアルコール依存症に陥った人、インターネットの出会い系サイトにはまった人、パチンコなどのギャンブルに依存してしまった高齢者も問題になっている。
『定年性依存症』の著書がある神奈川県藤沢市の岩崎メンタルクリニック院長、岩崎正人(まさんど)医師(精神科医)は「仕事がいきがいだった人は、その仕事がなくなったときのギャップが大きい。夫婦間のすれ違いが続いていた場合、家での居場所がない。エネルギーを向ける先がお酒だった場合、最悪のケースでは命を落としてしまう」と警告している。
一概には言えないと思うけど。「自分たちが今の日本を作った」という謎のプライドを持っているみたいなのでめんどい
— たみー@晴れ時々憂鬱 (@Penguins0129) April 28, 2017
「態度が横柄」「パソコンソフトが使えない」…定年後の再就職先で苦情受ける高齢者 https://t.co/GOF4P5XHMQ
日刊ゲンダイ|定年後再就職 元エリート社員はなぜ落とし穴にハマるのか https://t.co/1JXPzPHj4l
— 木村恒行 (@kousankousin) December 12, 2015
昔、隣りに東大出の人が住んでいたが、私の知っている限りでは、あまり仕事をしている風ではなかった。戦前は良かったらしいけど。結局、プライドが仕事の邪魔をしていた。
過去の栄光あるおじさんはプライドだけはあるし、曲げないな。
— 怒りの巨峰 (@1999atoz) April 13, 2015
定年後に再就職できないないタイプです。 カズ引退勧告で大炎上! “困ったOB”は張本氏だけじゃない http://t.co/nFMMFYhpoM #スマートニュース
役職定年後の嘱託勤務者で、特にITスキルが低いのに、いつまでも管理職のつもりでいるのが痛い。 RT 「態度が横柄」「パソコンソフトが使えない」…定年後の再就職先で苦情受ける高齢者 - 産経ニュース https://t.co/pq2jFSC9KU @Sankei_news
— Dorian(ドリアン) (@dorian5963) April 28, 2017
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