肥料過多こそが生産者を苦しめている元凶である


土壌病害のほとんどは肥料過多である

 カッパン病、ウドンコ病、灰色カビ病などの葉カビは原因を聞いていくと肥料過多につきあたる。肥料をたくさん入れないと収穫が減るという不安が消えないらしい。肥料をたくさん入れたら収穫が多くなるという迷信を根強く持っている。

 


入れた肥料は取り出せない

 土と肥料は区別できない。入れ過ぎた肥料はずっと問題を起こし続けるのである。例えば料理でいうともっとわかりやすい。最初から醤油、味噌、砂糖で濃い味付けをしたらどうなるだろうか。まずくて食べられない。

 肥料分はチッソ成分で10アール7kg~8kgもあれば充分なのである。


肥料分が多過ぎると何が問題なのか?

 なぜカビは出てくるのか。チッソ成分が多い所へ水分を与えると腐りやすくなる。肉や魚が腐りやすいのと同じである。栄養があるほど、その栄養をもとにしてカビは出やすくなる。こうなると栄養にはならない。害になるものばかり増えてしまう。

 チッソ過多は味を悪くする。味を良くするマグネシウムの吸収が悪くなるのである。カルシウムの吸収も悪くなる。未消化のチッソが多くなる。おいしい作物はできない。

 

 それだけならまだいい。生理が狂ってくる。キューリの場合は曲がりが多くなる。もちろん病害虫も増えてくる。病害虫は酸化したチッソ分が大好物なのである。肥料は一度に大量に入れる人が殆どだから、大量に分解される。植物はそんなにたくさんの栄養分を一度に吸収できないのである。

 肥料を入れ過ぎると、その作だけでなく、次の作もずっと苦しむことになる。病害も害虫も一度、巣を作るとなかなか出て行かなくなる。連作障害も多くは肥料の入れ過ぎである。

 「 消化不良 」という言葉を知っていると思う。食べ過ぎた時に胸焼けがする。これって体の栄養になっているのだろうか。気持ちが悪いわけだから体の害になっている。しかも栄養にならないわけだから食べたものは全てパーである。

 肥料過多はまさに土壌の胸焼け状態なのである。栄養分はあっても吸収されないのである。大変な思いをして損していることになる。楽して儲けるとは逆である。

 


肥料分は後から必要な分だけ補うことができる

 植物の栄養吸収は根からだけではない。光合成をして葉からも吸収させることができる。夏野菜のキューリ、トマト、ナス、ピーマンの果菜類は成長すると葉を広げていく。光合成をして、しっかりとした根を作ることができるのである。

 果菜類を作っている人で追肥しない人はいないと思うが、ここでも肥料をやりすぎている。だから後半戦の収量がガクッと落ちてしまう。後半になるほど病気のオンパレードになってしまう。

 これは冬場のイチゴにも同じことが言える。後半戦4月以降に品質と収量の落ちない人は少ない。

 


肥料分があるということと、肥料を吸うことは全く別の話

 これを勘違いしている生産者は実に多い。なぜ根が伸びるのかわかっているだろうか。自ら栄養を求めて伸びていくのである。栄養が豊富にあったら伸びようとしなくなる。生産者の気持ちとは逆である。

 ぼかしがなぜいいのか、理由もここにある。微生物の作った栄養を求めて根が伸びるのである。微生物は根がある所に酸素が多いから集まってくるだけであって、根のことを考えているわけではないのである。

 

 話を元に戻すが、肥料は多いほど根はナマクラになって働かなくなる。本当に皮肉なことである。人間でもそうだが食べ物がない時は大切にして食べるが、現在のようにあり過ぎると粗末にする。変な病気は増える一方である。

 

 現在の日本の土壌では肥料過少は考えにくいのである。川の水を汲んで畑にやっただけで作物が育つほどなのである。心配なのは肥料過多だけなのである。それが生産者を苦しめている最大の原因であることを知ってほしいのである。

 肥料分はあっても微生物がいなければ上質な栄養にならない。微生物が活躍するには棲みやすさが必要である。そこには酸素、そして天然ミネラル鉱石のような居場所が必要なのである。


玄米アミノ酸ぼかしだけで、なぜ作物が育つのか

 その背景には肥料過多があるのである。未開の原野にぼかしを入れるわけではないのである。肥料はすでに何年にもわたって入っている。これを有効活用すれば4年~5年位、ぼかしだけで作物ができるというわけである。肥料を入れる前によく検討してみてほしい。

 


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