どうも、ジョンです!
最近漱石関連のマンガを読もうかと検討しています。候補は「或る日、木曜会で。」と「先生と僕」あたり。読んだらまた感想を書きますね。
さて、今回は相も変わらず寺田寅彦で「科学者とあたま」です。
「科学者とあたま」概要
科学者になるには「あたま」がよくなくてはいけない、と同時に、科学者は「あたま」が悪くなくてはいけないという相反する命題は、ある意味では本当である、ということについて綴ったもの。
とAmazon内容紹介にはあります。
この相反する命題が成り立つのは、言うまでもないことであり、随筆のなかでも述べられていますが、頭良いことと頭が悪いことが具体的に何を指すのかが曖昧なためです。
それはいいとして、寺田寅彦は後者ー科学者は「あたま」が悪くなくてはいけないーはあまり主張する人がいないと述べています。
あたまが悪いとは
なぜあたまが悪くなくちゃいけないのか、けっこうな文字数を割いて書かれています。が、まず冒頭あたりで書かれていることがほとんど全てを表しているのではないでしょうか。すなわち、
普通にいわゆる常識的にわかりきったと思われることで、そうして、普通の意味でいわゆるあたまの悪い人にでも容易にわかったと思われるような尋常茶飯事の中に、何かしら不可解な疑点を認めそうしてその闡明に苦吟するということが、単なる科学教育者にはとにかく、科学的研究に従事する者にはさらにいっそう重要必須なことである。
頭のいい人は先を見通す力が強く、この先なにが待っているかわかったつもりになってしまいます。そのためリスクを恐れて何もしない選択をしがち。
頭のいい人は批評家に適するが行為の人にはなりにくい。すべての行為には危険が伴うからである。
逆に頭の悪い人は、先が見通せない分楽天的でとにかく行動できる。加えてそれがくだらないことなのかどうかもわからないので、100のうち98,99ほどの無駄玉は撃つけれども、1,2の驚くべき成果を持ち帰ってくるのです。
創造に愚かさが必要
こういった意味の頭の悪さは言い換えれば愚かさと言えます。愚かといえば、有名な言葉がありますね。「Stay hungry, Stay foolish」スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチです。たしかこれも引用で、スティーブ・ジョブズが影響を受けた本の裏に書いてあった言葉でしたっけ?
この言葉にも色んな議論があるそうですが、寺田寅彦的な愚かさがあてはまるんじゃないでしょうか。「常識にとらわれるな」「リスクを怖れるな」そういう意味であったと解釈できます。
つまりクリエイティブな人は共通して頭の悪い人であると言えます。既存の考えに縛られずに、というか意図的に縛られないようにしてしているのです。
「じゃあこのままバカでいいや〜」というのは本当の頭の悪い人。冒頭に言いましたが、「頭が良い」と「頭が悪い」が共存しなければならないのですから、ただのバカでは意味がありません。
さいごに
僕は自分が賢いとは思いませんが、常識にはとらわれがちだと思います。思い切って枠を打ち破る訓練をしなければいけないのかもしれません。
それでは。