志村英司
2017年4月28日21時16分
「声優のアイコ」を名乗り、知り合った男性を睡眠薬で眠らせて現金などを奪ったとして、昏睡強盗などの罪に問われた無職神いっき被告(33)に、東京地裁は28日、懲役10年(求刑懲役15年)の実刑判決を言い渡した。
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判決によると、神被告は女性として生まれたが、小学4年の頃から、スカートをはき女の子と交ざって遊ぶことなどに違和感を覚えるようになったという。成人後に、自分は性同一性障害だと認識。27歳で戸籍名を「いっき」に変更し、服装や髪形を変え、男性として振る舞うようになった。被告は公判で「化粧は一切しない。ホストクラブで働いたこともあり、女性の交際相手がいた」と話した。
だが、犯行時には格好が一変。「声優のアイコ」や「ミサキ」と名乗り、ロングヘアのかつらでヒョウ柄のベレー帽をかぶり、ひざ上のワンピースやショートパンツ姿で男性を誘うなどしていた。
弁護側はこの変化について、別…
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朝日新聞社会部