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 愛知県内の「侵入盗」被害は、10年連続で全国ワーストを記録している。旅行や帰省する人が多い大型連休中は特に、空き巣や事務所荒らしに注意が必要だ。取材を通して知り合った「元泥棒」の男性(65)と住宅街を歩き、狙われやすい家の特徴や有効な対策を聞いた。

■「古い家には現金が」

 「あの家なんて、簡単に盗みに入れますよ」

 4月中旬、平日昼下がりの愛知県清須市内。元泥棒の男性は、古い一戸建ての民家を指さしてそう言った。

 名古屋のベッドタウンの清須市は、世帯あたりの空き巣被害が県内最多の自治体だ。男性は車で下見をしながら、古い神社が立つ、昔ながらの住宅街に目をつけた。

 「新興住宅街は若夫婦が多く、ローンも残っていて家に現金を置いていない。古い民家は、住人が年寄りで現金があります」

 知らない土地で盗みをはたらく際は、現地の図書館で住宅地図をコピーし、宿泊先のホテルに持ち帰ってじっくり狙いを定めたそうだ。

 車を降り、最初に指摘したのは…

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