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2015年06月02日

ネパール大地震 チベット難民村 調査

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ヒマラヤ専門ガイドの浅原です!

スルカ村のほど近くにある、チベット難民村へ
チベット国境に接しているランタン渓谷には、たくさんのチベット人がヒマラヤを越え、この地で暮らしている。
被害のあったランタン村の先祖もチベット人だが、彼らには身分証明書が発行され、タマン族という立派な民族名をネパール政府よりもらって堂々と暮らしているが、チベット難民は違う。

彼らには民族の誇り高き血が流れているが、中国からの逃げてきた人たちのため、ネパール政府の頭を悩ます民族となってしまった。
彼らにはネパール人同様の民族証明書は発行されていない。
どこへ行くにも、ネパール警察の目が気になってしまうのだ。


※タマン族と異なる住居が特徴

そんな彼らがこの地区にはたくさんあり、私達が救援したエリアにも1つあるので、訪れた。

ここには30数家族が暮らしていたが、多くがダライ・ラマ法王が暮らすインドへ亡命していった。
そのため、現在3家族12人が暮らしているとのこと。

ネパールに長く暮らしているためネパール語もできるのだが、チベット語のできるスタッフにも協力してもらいより正確な情報を聞き出すことに。


※住居の前のスペースに仮設テントを設営して暮らしている

村の長となる年配男性に聞くところ、地震によって家の外壁や屋根は崩れて住めなくなり、日々スルカ村の人たちの協力で暮らしてきたとのこと。
今回のように、チベット人村の人も含めた援助があり嬉しいとのこと。
また、この周辺には多くのチベット人の仲間がいるが、連絡が取れないので、とても心配しているとのこと。


※ネパール人テントより質素な彼らのテント内

この地を離れ、チベット難民センター(カトマンズ)の方に行き、支援を受けたらと訪ねてみたら、それはできないとのこと。
難民センターの方から許可をもらえないと移動ができないとの事だった。
彼らなりのルールが有るのだろう。。。。


※ 色々と質問をしてきたチベット人女性と一緒に

普段外国人も訪れない場所のため、不安になってだろうか? 一人のチベット人女性がやってきて、色々と質問をし始めた。
中国人に間違えられたのではと思った。
ゆっくりと彼女の話に耳を傾けると。。。

私達もネパール国内に住んでいるので、ぜひ助けてほしいとのこと。
国を追われ、やっと落ち着く場所を見つけてここに住んでいるが、ネパール政府の支援を受けず自給自足。
周辺のネパール人たちに助けられているが、この地震で皆が大変になり、私達もより大変になってしまった。

スタッフが聞き出してくれた彼らの本音を聞き、しっかりとメモをとった。
この時、更にビデオで撮影をさせてくれた。



食料、衣服の不足を心配しているとの事だったので、
次回の配給に合わせてこれらの品を届けることを約束した。(すでに次回配給分で手配)

1時間程だったが、彼らとの交流を通じていろいろなものが見えてきた。
同時に、彼らのテントの奥にはダライ・ラマの写真が飾られていた。



ヒマラヤトレッキング、登山専門店 サパナ

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Posted by ヒマラヤ専門ガイド 浅原 明男 at 10:07│Comments(0)ネパール大地震
 
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