総務省が28日発表した3月の家計調査によると、2人以上世帯の消費支出は1世帯あたり29万7942円で、物価変動を除いた実質で前年同月比1.3%減少した。13カ月連続で前年実績を下回った。QUICKがまとめた市場予想の中央値は0.5%減だった。食料関連の支出低迷が続いた。季節調整して前月と比べると2.0%減少した。総務省は消費支出について「弱い状況が続いている」とみている。
消費支出の内訳をみると、「食料」が実質で前年同月比2.0%減少した。イカなどの高騰で魚介類の支出が落ち込んだ。花見シーズンが4月にずれ込んだ影響で酒類も減った。前年にインフルエンザなどが流行した影響がなくなり、「保健医療」は9.7%減となった。「教育」も8.7%減だった。
高額で振れ幅が大きい住居と自動車を除いた実質支出は前年同月比1.9%減少した。勤労者(サラリーマン)世帯の1世帯あたりの消費支出は33万7075円と実質で前年同月比0.4%増となり、3カ月ぶりに増加した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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