知床横断道路が開通 観光客でにぎわう

知床横断道路が開通 観光客でにぎわう
北海道東部にある知床半島の知床横断道路が大型連休を前に28日に開通し、まだ雪の残る中、訪れた観光客たちが世界自然遺産・知床の雄大な景色を楽しみました。
知床横断道路は、斜里町と羅臼町を結ぶ国道334号線のおよそ24キロの区間で、冬の間は積雪のため通行止めとなっています。ことしも除雪作業が終わり、大型連休を前に28日に今シーズンの開通を迎えました。

斜里町側の入口には、開通を前に27日の昼から並んだというキャンピングカーを先頭に、およそ30台の車やオートバイが列を作りました。そして、午前10時にゲートが開くと知床峠に向けて次々と出発していました。

28日の知床峠はまだ雪が残り冷たいが風が吹いていましたが、訪れた観光客たちは世界自然遺産の雄大な景色を背景に記念撮影をしたり、遠くに見える国後島を眺めたりしていました。

北海道北見市から観光で来た家族連れは「開通に合わせて来ました。寒いですがきれいです」と話していました。北海道羅臼町から来た女性は「久しぶりにすばらしい景色を見ることができてよかった」と話していました。

知床横断道路は凍結のおそれがあるため当面、通行できるのは午前10時から午後3時半までとなっています。