【4月28日 時事通信社】米太平洋軍のハリス司令官は27日、北朝鮮の核・ミサイル開発問題に関連し「朝鮮半島の危機は、私が知る限りで最悪だ」と述べた。上院軍事委員会で証言した。

 この中でハリス司令官は、北朝鮮の核開発阻止に向けた中国の取り組みに関し、4月上旬の米中首脳会談後は「これまでより前向きになっている」と分析。「慎重ながらも楽観している。希望はある」と表明した。ただ、中国の協力を当てにできるかどうか、判断するのは時期尚早だとも語った。

 北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発については、現時点でICBMの能力を手にしている可能性は低いとの認識を明らかにしつつ、「(持つかどうかではなく)いつ持つかの問題だ」と危機感を示した。(c)時事通信社