こんにちは。今回はカナダケベック州在住の私が感じた住宅事情のあれこれについてです。
目次
- カナダでは新築の家を持つことの方が難しい
- 基本的に新築でもベースメントは終わっていないままの引き渡しで、もし全て終わらせるのであれば別料金になります
- 日本よりもホームセンターが充実している&身近な存在だと思います
- 中古住宅を購入して、住みながらリフォームしていくことが普通です
- 自宅の価値は日本のようには下がりません
- 私個人としては、やっぱり新築がいいと思ってしまいますが、古い家を壊さずに大切にしているところはとてもいいことだと思います
- 最後に
カナダでは新築の家を持つことの方が難しい
まず説明をすると、やはり日本人の多くは「家を買う=新築」がいいなぁと思うのではないでしょうか。私はやはり割と、7年経った現在でも思っているふしがあります。でも現実は新築の住宅は日本に比べると少ないと思っています。もちろん、ない訳ではないですが、中古住宅の方が多く売りに出されているので、全く新築にこだわる必要がないと言った方がいいです。私の印象では中古住宅を好んでいるようにも思えてしまいます。
以前主人に新築住宅についての話をしました。(ちなみに主人は大工です)すると、新築もいいけど、中古だと地盤がしっかりしていることが証明されているから安心だと言ったんです。実は以前住んでいた街は、地盤が緩い土地だったようで、主人の会社が建てた家が欠陥住宅になりかけたと言うんです。これは住宅が欠陥だったというのではなく、地下部分が沈んだ状態になって、あとからすぐ新築リペアをすることになってしまったのです。日本でもあるのでしょうか?その為、お願いする予定だった家の保険に入れなかったんです。恐らくこういった家が多いので、途中から入れない街になってしまったんだと思います(悲)
基本的に新築でもベースメントは終わっていないままの引き渡しで、もし全て終わらせるのであれば別料金になります
日本にいた時、外国のベースメントがどんなもんなのか想像出来なかったのですが、簡単に言うと、「半地下」になります。まどを除くと地面と同じ高さになる感じです。基本的に、新築と言っても1階から上が出来上がっている状態です。以前主人のいた会社では、ベースメントは「別料金」「別に申し込む」ことになります。ベースメントに限っては、日本のように新築で即使用可とはならないのが現状です。
そこでどうするのか?!と言うと皆、大勢の人は「自分でリペア」することになります。もちろんお金も節約になるのでみんなトライしています。
日本よりもホームセンターが充実している&身近な存在だと思います
もちろん日本にも、カインズホームとか島忠とかありますよね!でも私が思うに、日本人は業者に依頼する人が大多数なのではないでしょうか。私も絶対日本派がやっぱり好きです。でもカナダ人は主人いわく、「お金も浮くし、みんなやってることだから当たり前」とのことです。リペア内容は多岐にわたります。
・トイレの取り換え
・部屋のペンキ塗り
・キッチン総取り換え
・ドアの交換
などです。他にもどこか壊れたらホームセンターへGOって感じです。なのでどんなに小さい街だとしても、必ず1つはホームセンターがあって大体のリペアに必要なものは買うことが出来ると思います。
もちろん大きいリフォームの場合は他の街にも行くことになると思いますが、部屋の壁の色を変えるとかだったら、小さいショップで十分賄えます。それくらいリペアが身近だと思います。私も何度も手伝いました。でもしょうがないですよね。日本のように完璧には終わってくれないんですから(汗)
中古住宅を購入して、住みながらリフォームしていくことが普通です
沢山の人がそうしているように、中古住宅を購入して自分好みに家を変えていくのが当たり前のようです。最初、私はこれにショックを受けました。主人は大体のリペアが出来るので、いつも大掛かりなリペアをして来ました。でもリフォームをしている間は、全く落ち着かなかったです(苦笑)私は好きではありませんでしたね。。。少しづつ自宅が変わっていくと言っても、その都度出費があるので、一層のことローンを組んで一気にリペアした方がいいんじゃないか?!と思ったりしました。
自宅の価値は日本のようには下がりません
日本ではやはり基本的に新築が一番高くて、年月が経つと家の価格が下がっていってしまうと思います。しかしカナダでは中古住宅の値段はあまり下がりませんし、逆に上がることもたびたびあります。モントリオールなどの都心では、土地代がまず高いです。これは東京も同じですよね。そこに例えば築30年のリペアの行き届いた家があったら、30年前ですから当時よりも家の価格は上がるでしょう。なので自宅は将来、資産になって行くでしょう。
田舎であっても、日本だと考えられないような強気な価格で売り出しています。中古住宅であっても新築に劣らず強気設定なのです。そして、さっき話したように、中古住宅だと、オーナーがベースメントもリペア済だったりするのでリペアが苦手な人には魅力的にうつるのでしょうね。ひとつ補足すると、もちろんリペアしていない家もあるので、そういった場合は価格も下がり、それを狙って購入して自分でリペアする人もいます。
私個人としては、やっぱり新築がいいと思ってしまいますが、古い家を壊さずに大切にしているところはとてもいいことだと思います
新築ってやっぱり「まっさら」なイメージで綺麗で、個人的には日本よりの考えですね(笑)ただカナダに住むようになって、リフォームが当たり前の国なので、絶対新築みたいな考えはまったくないです。日本では「新築そっくりさん」とかありますよね。あれをしたら、カナダでは「新築」と変わらぬ扱いになりそうです(笑)
最後に
カナダの話でしたが、アメリカなども恐らく似ている状況なのではないかと思います。ちなみに、今現在私は賃貸なので、リペアはできません。。。嬉しいやら複雑な気分です。では今回はこれでおしまいです。