比較と聞くと嫌がる人が多いが、
比較をすることで見えてくる事は案外多い。
ここでは自分なりに日頃感じていることを
思いつくままに書き綴ることにする。
多少読みにくいかとは思うが、
興味がある方はお付き合い願いたい。
なお、文章中の人物に対する敬称は
省略させてもらう点、予め明記しておく。
☆歌声
・μ’s
元々歌手ではない人も多く、
声質や歌唱力はバラバラ。
故に、上手く化学変化を起こすと、
面白い楽曲に仕上がることがある。
個々の声は聞き分けやすく、
コーラスリレー等で映える。
・特性が活きている曲
夏色えがおで1,2,Jump!
もぎゅっと“love”で接近中!
・μ’sらしいと感じる曲
僕らのLIVE 君とのLIFE
Wonderful Rush
・Aqours
「ラブライブ!」の為に集められた9人の為、
声のバランスが良く実力差もμ’sより小さい。
故に、全員で歌ってもある程度中央に寄る為、
声のまとまりが良い。
特にコーラスは綺麗に聞こえる。
反面、個々の声は聞き分け難い。
・特性が活きている曲
想いよひとつになれ
聖なる日の祈り
・Aqoursらしいと感じる曲
届かない星だとしても
サンシャインぴっかぴか音頭
☆MV
・μ’s
全体を動かしたり動きの激しい時はCGで、
キャラに寄せた時は手書きで。
手書きとCGの融合、というのがラブライブ!
当初からの売りであり、それを最大限に
活かしていた。CGは拙い部分もあったが、
いい意味で手書きとのメリハリが出来ていた。
何より斬新なカメラワークは、
他にはない魅力があった。
舞台が狭まる事で表現の幅も
狭まってしまったのは惜しい。
・Aqours
特筆すべきはCGの品質の向上だ。
一瞬見ただけでは手書きとの見分けが
つかないくらいに、CGのキャラが可愛く、
そして滑らかに動くようになっている。
また、細かい表現にも気を使っている。
CGという要素を活かしたカメラワークを
如何に生み出せるかが、今後の課題か。
☆CDドラマ
・μ’s
初期はキャラクターの可愛らしさを
全面に出した公野シナリオがメインであった。
あれは可愛い。しかし、夏色から
(脚本のせいか)キャラが壊れ始めた、
勿体無い。加えて途中からある要素が消えた。
聞いて真顔になったり悶絶したりするのが
良かったのだが「μ’sから貴方へ」の
コーナーを消したのは誰か。責任者を呼べ。
個人的に一番好きなのは、4thライブ特典の
「例えばこんな~~シリーズ」である。
キャラは崩壊しているが、面白ければ良いのだ。
ユニットごとに3人で掛け合いをするが、
printemps、lily white、BiBi、
どのユニットにも笑いどころがあるので必聴。
お気に入りは ??「今日も絶好調だぜ!」
・Aqours
最初からキャラが崩壊している。
いや、良く言えばキャラを拡大解釈した、
というべきだろうか。
エキセントリックに研ぎ澄まされた
ギャグは、多くの人を笑わせ、
少なくない人がアレルギーを起こした。
最初から子安脚本のため、方針はブレない。
どこまで行ってもエキセントリックギャグだ。
自分はダジャレキャラが好きなので、
最初の自己紹介で千歌ちゃんがダジャレを
言っていたら千歌ちゃんを推していた可能性も
否定できない。なお、お気に入りは
???「ほしゅひたぃひぃ」 因みに実写版
「シーラカンス!サンシャイン!!」
も子安脚本である。
めちゃくちゃ笑わせてもらった。
またやって欲しい。
むしろアニメ二期は子安脚本でも良い。
子安脚本が良い。
☆イチオシCD
・夏色えがおで1,2,Jump!


A面の「夏色えがお」で夏の出会いを、
B面の「Mermaid festa vol.1」で
夏の別れを歌っているが、
A面B面に合わせジャケットの構図や
キャラの表情まで曲に対応させたのは
正に職人技。
明るい日差しと笑顔、
切ない夕暮れと悲しげな表情の対比は
当時のデュアルジャケットという
特性を最大限に活かしたと言っても
過言ではないだろう。
このCDを超えるデザインは
ラブライブ!には存在しない。
アニソン界隈にもそうそう無い
……と思われる。
・ジングルベルがとまらない

A面の「ジングルベルがとまらない」で
楽しいクリスマスを、
B面の「聖なる日の祈り」で
厳かな聖夜を歌っている。
2曲の対比が上手い上、
それぞれのクオリティも高い。
また、これに加えて
ドラマパートまで付いている。
(発売当時はイベント参加券も)
今の所サンシャインで一番
コスト対クオリティ比が良いと思う。
これの売上げが一番悪いというのが
個人的に納得できない。
やはり曲の完成度よりも知名度の方が
重要なのだろうか。納得したくはないが。
以上が個人的に感じた特色の纏めである。
見方によって、どちらにも良い所があるよ、
という話であった。声優の顔云々に関しては
完全に個人の好みになるのでここでは
割愛する。
上の記事の内容が少ないのは、
否定する内容を省いた結果である。
前回の記事よろしく、以後は愚痴になるので
純粋に好きなファンは戻った方が
良いかもしれない。何せラブライブ!の
中核を否定する内容になっているからだ。
よろしいだろうか。
ここからは自分が感じた、
今のラブライブ!の問題点を上げる。
切っ掛けが音楽ゆえ、話題はそれが中心になる。
「聞き専で偉そうに」と思うかもしれないが、
それを言い始めるとキリがないので、
ここは見逃して欲しい。
自分はラブライブ!にハマって4年目になるが、
サンシャイン!!になってからめっきり
聞かなくなった言葉が一つある。それは
「ラブライブ!は音楽が良い」というものだ。
別にAqoursの曲を単体で聞いたら、
そこまで悪いわけではないのだ。
むしろ好きな曲だってある。
しかし、音楽が良いと言うファンはほぼ消えた。
加えて言うなら、μ’sの時に布教していた
自分も、自信を持って音楽が良いと言えないし、
サンシャイン!!発表時、
「これ推してく?」と聞いて
「音楽が良ければ」と答えた友人達も他界した。
今のAqours楽曲には何かが足りない、
それは間違いないだろう。
では、引き続きμ’sとの比較を行いながら、
その原因と思われるものを探っていく。
なお、曲の聞こえ方は
μ’sが楽曲と歌声がバランス良く、
Aqoursは歌声を強調するように、
収録されているようだ。
これに関して、自分はμ’sの方が好みだが、
アイドルとしては後者で良い気もするので、
良し悪しとは別の次元の話かもしれない。
☆ライブ
・μ’s
予め踊ることを想定していなかった為、
運動能力に関してはバラバラ。
出来る人とできない人の差が多く、
かなり努力をしたキャストも居る。
演出はキャストを引き立てる物が多く、
ライブという舞台で
曲の持つ意味を活かしていた。
・Aqours
予め踊れる面子を集めただけあり、
ダンスパフォーマンスのレベルは高い。
全体的に年齢も若く、
激しいパフォーマンスもこなせている。
しかし、それを除くと現状は
「持ち曲お披露目会」でしか無い。
演出で言えば色々あったにせよ、
「想いよひとつになれ」のピアノ演奏
は挑戦的でよかったと思う。
しかし、それも結局はキャストの努力だ。
「ライブは総合芸術」とは、
前山田健一の言葉だ。
キャストがいて、構成・演出・照明
(場合によってはダンサーやバンド)
スタッフがいて、オーディエンスがいて……
全員で空間を作り上げる舞台だ。
間違っても「アニメを再現するために」
あるわけではないし、「参加する」
というより「見る」だけなら、
「ライブ」でなく「コンサート」で良いのだ。
☆楽曲
「μ’sとAqours共通の作曲家もいるじゃないか」
と言われるが、そんなことは百も承知である。
自分は新曲が来る度、誰の作曲かを調べている。
何も調べないで文句を言うなど
「声優がブサイク」等と
ディスるその辺のアンチと一緒だ。
1年以上悩んで問題が解消する気配がないので、
文句を言っているわけだ。
それでは早速、各グループが
リリースした楽曲を比べてみよう。
・μ’s

・Aqours

μ’sの楽曲は正直ピンキリだ。
対してAqoursはある程度安定している。
……だが、それが問題なのだ。
・楽曲の品質
μ’s側の画像で何か気づいた方も多いだろう。
これはベストアルバムをリスト化した物だ。
完成度の高いシングル曲を中心に、
多様性に富んだ楽曲が揃っている。
初めて触れる媒体として、完璧な物だった。
「『ラブライブ!』ってすげえ!」
「『ラブライブ!』って面白い!」
そう思わせるのに十分な物が揃っていた。
対して、Aqours側はどうか。
1曲1曲で見ると良い曲は勿論あるが、
全体で見るとμ’sより品質が落ちている。
それに加えて、似たような楽曲ばかりだ。
これが1枚のアルバムになった時に、
どういう印象になるのか。
μ’sのライブに何回か通った方は、
きっとAqoursのライブでμ’sと同じようには
盛り上がれなかったのではないだろうか。
いや、盛り上がれるはずがないのだ。
そもそも曲が「そういう風に出来ている」。
ライブの楽しみ方は人それぞれ、
それを考えた上でも「1アーティストのライブ」
として明らかに劣っている。
Aqoursのライブで一番盛り上がったのはどこか?
恐らく多くの方が「ギルキス」と答えるだろう。
ギルキスでなくても良い。
シャロンでも、アゼリアでも。
少なくともライブ後の印象で語られている
場面の多くはピアノかユニットについてだった。
9人よりユニットが盛り上がる時点で問題だ。
メインテーマに不足があるということだからだ。
ラブライブ!の曲はライブを前提に作るはず。
ならば、オーディエンスの盛り上がりまで
計算して作らないとマズい筈だ。
確かに「合いの手やコールが多いほど良い」
わけではないが、「あれば盛り上がる」のは
間違いないだろう。しかしそれが足りないため、
ライブ全体の盛り上がりが足りず、
メリハリも無かった。
これはキャストがいくら頑張ってもダメなのだ。
キャストが努力しているのが分かるからこそ、
それ以外で損をしているのが本当に勿体無い。
・品質劣化の原因
知っている方も多いと思うが、μ’sは過去に
他作品とコラボしてアルバムを
リリースしたことがある。
「神パラ」の名前を聞いたことはあるだろうか。
あのアルバム、恐らく殆どの人の印象が
「曲は良いけど、クオリティが足りない」
だったと思う。全体的に力不足を感じた。
問題は、Aqoursの少なくない楽曲を
彼らが担当している事だ。
確かに共通の作曲家だが……
「ラブライブ!」はいつから
育成場になったのだ?
・ワンパターン化の原因
EFFY、ラムシーニ、酒井拓也、光増ハジメ……
作曲者、編曲者の名前を見ると、
同じ名前が多いことに気付くはずだ。
果たして彼らにどれだけの引き出しがあるのか。
これがそのまま原因であると考えられる。
皆が高田暁のように万能な訳ではないのだ。
加えて今回、μ’sのライブで中核を担う曲を
作った人物はSaint Snowの楽曲を担当している。
なまじ自分に作曲陣の知識がある分、
この采配は遊んでいるようにしか思えない。
「アニメで一番良かった曲は
『SELF CONTROL!!』」
そう答える人間が居るのも、無理はないだろう。
・歌詞の劣化
正直、今回の畑亜貴は手を抜いていると感じる。
まず、畑亜貴の持つ多彩な言語感覚が
全く活かされていない。
「もっぎゅー」「やんやんっ」の畑亜貴は何処。
第2に、今まで見たことのなかった
適当さが見受けられる。
「Waku-Waku-Week」言葉が連続する部分や、
「空も心も晴れるから」の
「うーちーにーかえたらー」が顕著だ。
ぼらららスノハレの作曲者、山田高弘は
とあるインタビューで次のように語っている。
「メロディに対して言葉のはめ方が
すごくいいんですよ。」
それも今回、活かされていない。
「うちにーかーえったらー」
なら綺麗にはまったと思うが、
何故こんなテンポの悪い当てはめ方をしたのか。
ベストアルバムを買ってそれが無いことに驚き、
「作詞全部畑亜貴じゃん! そりゃすげーわ」
と感動した身としては、落胆を禁じ得なかった。
友人曰くサンシャイン!!のメイン曲は「輝き」
という言葉が入っているらしい。
正直これもμ’sに比べて漠然としすぎて、
テーマが伝わりづらい要因になっている。
サンシャイン!!が、Aqoursが何をしたいのか
良くわからない。そんな印象だ。
そして、「ラブライブ!」という言葉も、
μ’sしか歌っていない。
Aqoursが歌うのは「サンシャイン!!」だ。
これは果たして何かを引き継いでいるのか?
歌詞以外の要素を考えても、
とてもそうは思えないだろう。
「ラブライブ!」「サンシャイン!!」は別物。
公式がそう言う方が納得できるというものだ。
「Aqoursの曲をμ’sが歌ってたら
どうせμ’sを褒めるんだろ」
時々言われることがあるが、
答えは「絶対にNO!」だ。
もしも、の話にはなってしまうが、
きっと無印の時には
「その辺のアニソンと変わんねえ、アイマスと
AKBのシステムパクっただけじゃん」
の印象だったろうし、サンシャインに移行時は
「どうせラブライブの続編だ」とバカにした後、
ワンダラを聞いて手のひらを返した筈だ。
それくらいの魅力がμ’sの曲にはあった。
それくらいの魅力がAqoursの曲にも欲しい。
さて、ここまでは自分の妄想を語ってきたが、
今回、作詞者に直接インタビューした記事が
読めるというチャンスに巡り合うことが出来た。
インタビューアーが畑亜貴を盲信するファンで、
制作に関する突っ込んだ質問が無かった点や、
専門用語的で二人が何を喋っているか理解できず
イライラする場面もあったが、置いておこう。
結果として自分の抱いた疑問が解決できたので、
メモした箇条書きに対して、反論する形を取る。
・Aqours特有の無謀さ
歌詞では「無謀な私達」を歌ってはいるが、
実際は売れるための安全圏を外さないように、
絶対に外さないように歩いている。
Aqoursの楽曲からは挑戦が感じられない。
・情報が遮断された田舎
・Aqoursがμ'sに憧れている
どうやら、手抜きをした訳では無かったようだ。
キャラや舞台に合わせて、
使う力もそれに合わせていた。
だが、自分に制約を課した中での
作詞であったなら、結果として
出来上がったたものは畑亜貴の全力ではない。
外から見て手抜きに見えるのも道理だろう。
加えて、μ'sに憧れて居るのは千歌だけである
(輝きを受け取ったのも千歌だけである)。
他のキャラクターは追随しているに過ぎない。
第一、その閉鎖された環境を打破するための
存在として桜内梨子がいたのではなかったのか?
少なくとも、公野櫻子はそのつもりで
キャラクターを創造しているだろう。
この辺りからも、制作陣が意思の疎通を
取れていないことが読み取れてしまう。
・良いものを作れている
制限された中では、確かに良いものだろう。
しかし、制限プレイは経過に意味がある。
ゲームにおいて、全力のプレイと制限プレイ、
どちらがハイスコアを狙えるのかは明白だろう。
結果が必要な時に制限プレイをするのは、
「舐めプ」と言っても良いのではないだろうか。
・ユニット曲をやると全開になる
9人曲よりユニット曲の方がクオリティが高い、
それは自分の思い込みではなかったようだ。
何せ、こうして製作者のお墨付きなのだから。
・君ここを作る時は初々しい直球
直球を投げたら「ラブライブ!」になった。
だからμ'sの曲になったのだろう。
納得の行く話だ。
・青ジャン製作時は悩んでいた
ラブライブ!にあって
サンシャイン!!に無いものを
無理やり描いたから薄っぺらい曲に
なってしまったのではないだろうか。
これが完成品になってしまう時点で、
やはりスランプだったのだと思う。
スランプを抜けて完成させたつもりだったが、
実際にはスランプの中で完成させた曲だろう。
・届く星は気に入っている
この曲はAqoursらしさが出ていると思うし、
何よりアニメ前だったので「そういう無謀さ」
を描いてくれると期待していた。
今となっては「ナンノコッチャ」だが。
・ライブのギルキスめっちゃ褒めてる
大体の人がそうなのではと思う。
曲、パフォーマンス、煽り共に
「ラブライブ!」だった。
・ピアノ演奏の挑戦
これに関しても「ラブライブ!」を感じた。
あんな表情を見せられるのは二度と御免だが。
・過ぎ去っていく美しさを知っている
心の中にまだ想い出が留まっており、
苦しんでいる人間がいるのに
美談で片付けてしまうのは、
あまりにも無神経だ。
ファンが激怒するのも当たり前だ。
畑亜貴インタビューに対して
言いたい事は以上である。
質が落ちた、ユニット曲のが良い、など、
自分の印象の裏付けが取れて満足した。
サンシャイン!!楽曲がダメな理由も明確だ。
μ’s楽曲のファンが離れるのは無理はない。
正直「Aqoursがμ’sを踏み台にしてる」
のは事実だ。その点はμ’sファンも
Aqoursファンも把握しておくべきだ。
むしろ作り上げられた土台があっての続編だ、
そうでなくてはおかしい。
だが、自分はそれでも良いと思っているのだ。
無印を踏み台にして、より高い場所を目指す。
それが本来「後継者」のあるべき姿であろう。
だが、今のサンシャイン!!は
「売りたい」が第1目標になっており、
μ’sが用意した土台に登りながら、
安定を取ってしゃがみこんでいるように見える。
確かにキャストは頑張っている。
だが、頑張っているのはキャストだけだ。
運営全体が力を注がなければ、
「伝説となったμ’s」よりも高みを目指すなど、
とてもではないが難しいだろう。
自分はラブライブ!サンシャイン!!の
「μ’sを踏み台にしてるのに上を目指さない」
部分に、一番腹立たしさを感じている。
発表時はμ’sを超えることもできるだろうと、
期待させてくれるポテンシャルがあったはず。
どうせなら無印ファンがぐうの音も出ないほど、
高みに上り詰めて見せて欲しいものだ。
西武ドームという舞台はたしかに凄い。
だが、今のラブライブ!サンシャイン!!の
舞台として、そこが相応しいとは思えない。
μ’sのFINAL LIVEを西武ドームで行っていれば、
満席になっていただろうという確信もある。
恐らくそう思うのは、自分だけではないだろう。
さて、ここまでμ’sと
Aqoursの比較を行ってきた。
「Aqoursがμ’sより劣化している」というのは
これだけでも十分伝わったと思うが、
実は問題はそれだけではない。
なぜなら、Aqoursのライバルは
μ’sでは無いからだ。
今度は、周りのコンテンツとの比較をしよう。
☆ライブ
デレマスはキャストの数による人海戦術を取り、
常に誰かがステージ上に居る構成にしている。
ナナシスは「楽曲・ライブ」の武器を活かし、
キャストの流れよりも曲の流れを優先、
結果として会場全体の空気を作り上げている。
どちらもサンシャイン!!では考えられぬ技だ。
では、サンシャイン!!の武器とは何か?
確かに激しいパフォーマンスは魅力の一つだが、
それを緩和するような曲調や振り付け、
ライブ自体のテンポを悪くする幕間や
ミュージカル等で印象が間延びしてしまう。
これはリソース分配を行っているに過ぎないし、
結果1つのライブとしてレベルを落としている。
ラブライブ!の売りなアニメとのシンクロも、
MVやアニメの質が無印より落ちている分、
声優の占める割合が大きくなって、
「シンクロ」という印象はなくなっている。
今回のライブで、果たしてどれだけの場面が
「シンクロ」を意識して映像化されるのか?
取ってつけたようなミュージカルをやるのは
「シンクロ」した事になるのか?
違うであろう。それは、ライブ全体の
構成や演出、ストーリーで
表現しなければならないものだ。
☆曲
個人的にラブライブ!が
「2~2.5次元アイドルコンテンツ」
に与えた影響は大きいと思っている。
なぜなら、この界隈のラブライブ!
流行以前と流行以後の曲のクオリティが、
明らかに変わっているからだ。
「ラブライブ!は曲が良い」
それで売れた部分も多いと思う。
これは自分がアイマスではなくラブライブ!に
ハマった理由でもある。だが今はどうだろうか。
サンシャイン!!の曲で満足できるならいいが、
外に目を向けると「ヤバさ」が理解できる。
ここからは、コンテンツの外側と比べてみよう。
・届星の作曲家、宮崎誠
届かない星だとしても
ハイファイ☆デイズ
1コーラスでも音のクオリティに差があるのが
理解できるはずだ。一体何がこの差を生むのか。
報酬に差があるのでは無いかと勘ぐってしまう。
・メインで活躍する、高田暁
Pops heartで踊るんだもん!
トゥッティ!
編曲は同じ人物だ。
果たしてどちらがより盛り上がる曲だろうか。
Aqoursのライブで「盛り上がってくれますか!」
の後にPops heartが来て、脱力した記憶がある。
「おめーぴっかぴか音頭やれや!」と。
二日間同じ流れだったので尚更だ。
・AZALEA
トリコリコ/ときめき
H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!!
Sugar Sugar Bee
AZALEAの2曲はサンシャイン!!の中でも
お気に入りだが、他と聴き比べてどうだろうか。
自分は好きなジャンルなので
「どれもいい曲」だと思っている。
この辺りの曲は余程の事がない限り外さない筈。
逆に言えば、特徴がない、
ありふれているとも言える。
個人的にこの位尖っていても問題は無いのだが。
・はーどろっく
Strawberry Trapper
苺罠は嫌いではないのだが、HRだと考えると
ドラムがスッカスカである。
ギターやベースが格好良いだけに勿体無い。
ここで、B面のGNGKを作曲した
R・O・Nの曲を聞いてみよう。
創傷イノセンス
ドラムのリアルさが段違いである。故に思う。
「これ苺罠も編曲R・O・Nでええやろ!」
ただでさえμ’sの
printemps 王道アイドルソング
lily white 昭和のアイドルソング
BiBi バブル期のクラブミュージック
に比べ、Aqoursの
CYaRon! 王道アイドルソング(周りに増えた)
AZALEA エレクトロ系アイドルソング
Guilty Kiss HR・ダンスミュージック
は、この界隈に溢れているのだ。
本来ならば油断している隙など無い筈だ。
他、人気曲であるデイドリやスリワンも
他ジャンルに完敗している。
サンシャインが「輝きたい!」
と言ってる間に「曲に力を入れる意味がある」
と気づいた世間はどんどん進化しているのだ。
EDM系
Daydream Warrior
SEVENTH HAVEN
HR系
スリリング・ワンウェイ
The QUEEN of PURPLE「TRIGGER
開始10秒もすれば、音の違いが分かるだろう。
サビが似ているので、余計に差が目立つ。
双方アニソン界隈でも珍しくなくなってきた
ジャンルだと思うが、サンシャイン!!が
「いつもと違う曲」をリリースするまでに、
企画開始からかなりの時間を要した。
比べて、比較先の曲は1シーズン以上前に
リリースされているモノだ。
ここまで色々な曲を聴き比べてもらったが、
サンシャイン!!楽曲の置かれている
「ヤバさ」、理解して頂けただろうか。
進化、深化するライバル達。
正直サンシャインの音楽は置いて行かれている。
毎期アニメのOPを聞く度に考えてしまう。
「なんでAqoursにこれが出来ないのか」。
「作詞:畑亜貴」を目にすると、余計に感じる。
縁者の多いQ-Mhz辺りに、
とっとと作曲を依頼すべきだ。
若しくは「作詞・作曲:畑亜貴」の
爆弾を用意するか。いずれにせよ、
サンシャイン!!においての音楽は、
武器と言うには頼りないナマクラ刀だ。
サンシャイン発表当時に友人と話したのだが、
ラブライブ!は、コンテンツを売りつつ、
事務所としては各声優を売りたかった、
そんなスタンスだったのではないか。
そして思惑通り自分のような
キャラやコンテンツのファンは
ラブライブ!に残り、声優のファンは
個人を追いかける方向に向かった。
幕引きが滅茶苦茶で拗れてしまったのは
今はおいておこう。
「サンシャイン!!が3次元の
コンテンツだという認識はない」
という言葉を目にしたことがある。
冗談でもなく、事実から目を背けるでもなく、
本気でそう思えているのなら、
是非、理由を聞きたい。
何故ならラブライブ!の要素を客観視した際、
・キャラ
・楽曲
・声優
・ゲーム
・ライブ
μ’sの頃はこれだけ入り口があったが、
Aqours、サンシャイン!!では、
・キャラ
メインイラストレーターは忙殺され病んでおり、
可愛いイラストを描く人間は運営に疑問を抱き、
後の二人はμ’sの時からあまり成長が
伺えず、見ると不安になる絵を描き続けている。
加えて多くの人が原案・ゲーム・漫画・アニメ、
媒体によってキャラに大きな違いがある事を
知っており、前回のようにアニメを基準に考える
人間も減っているだろう。キャラクターの造形は
とても良いので、二次創作に関しては前回よりも
様々な方向性が見えているが……。
・楽曲
これまでに挙げた通りだ。
ライバルに勝てるとは思えない。
一応、今回のHPTは今までよりマトモな作りに
なっている。だが、全然足りない。恐らく、
今度のシャッフルユニット/ソロ曲が正念場だ。
それで改善しなければ「未来」は無い。
・ゲーム
リリース当時は珍しかったキャラ+音ゲーが、
今は旧態然としており後発に遅れを取っている。
残るは声優とライブだが、このどちらもが
言うまでもなく「3次元コンテンツ」である。
紙面展開よりもイベントやラジオ、
ニコ生が重視されている現状を見ると、
声優がアイドルを演じてるのではなく、
アイドルが声優業をやっている状態だと
言っても過言では無いだろう。
ラブライブ!サンシャイン!!のファンは、
「多くの声優好き」と「残りのキャラ好き」
の二つで分類できてしまうと思う。
その二つが重なることは、勿論あるだろうが。
正直μ'sも流行ってからは似た状況であったし、
他の2.5次元コンテンツでも言える事だが、
ことサンシャイン!!に関しては完全に
主従関係が逆転していると言えよう。
キャラのための声優ではなく、
声優のためにキャラがいる。
3次元アイドルが声優をすると怒る人が多いが、
これは何故受け入れられるのだろうか?
話が逸れた。
悔しいが、今の運営の方針は間違っていない。
声優を前面に出しイベントやライブを重視する。
今回はファンにまで「事務所としては」が
見えるレベルだが、強みがそこしか無いなら、
それを売るしか無い。
だが、結果として声優に負荷が集中してるのが
今の状態だろう。
もしもの話だ。
今「Aqours解散します! 新ユニット出ます!」
となった場合、貴方が応援するのは
声優個人だろうか?
それとも新ユニットだろうか?
どんどん篩いにかけるのは好きにすればいい。
だが、一度コンテンツを見放した人は、
もう戻らないだろう。μ’sの遺産を食い潰して、
新たに積み上げた物もない状態から引き継がれる
「ラブライブ!」に果たして何が残るだろうか?
「ラブライブ!」のファンとして、心配なのだ。
「曲のクオリティを上げてよ!」
「MVをもっと良くしてよ!」
「ライブの構成をもっと考えてよ!」
「アニメの脚本を良くしてよ!」
これを実行して損するのは、
金を吸い上げてる者達くらいだろう。
もし掛けた分の金で品質が良くなるなら、
クリエイターに投資して欲しいと切に願う。
逆にファンは現状搾取されるだけで、
還元もされない。それで満足している、
無理やり納得している以上は、
コンテンツも良くならないだろう。
要は舐められているのだ。
本当に、このままでいいのだろうか?
「頑張ってるんだから仕方ない」
「文句を言わずに応援するのがファン」
自分はそうは思わない。
わざわざ擁護するということは、
貴方も薄々気づいているのだろう、
「ダメな所がある」事に。
それを見ないフリでやり過ごすのは、
本当に「正しいファン」と言えるのだろうか?
間違った道に進んでいると感じたのなら、
「間違ってるよ!」と伝えるのが、
見守るファンの役目なのではないか。
「そんなに嫌ならファンをやめろ」
「ラブライブ!以外を聞けばいいだろ」
正論だ。しかしそれでも好きな部分がある。
だから、ここまで言いながらも
ファンを自称するのだ。
諦めて去った人達も大勢いるだろう。
そうやって人を減らした先には
何が待つだろうか。想像に難くない筈だ。
自分はμ’sの9人もAqoursの9人も好きだ。
PDPにも期待しているし、気が早いが、
これから生まれるであろう9人の姿も見たい。
だからこそ、言うのだ。
「今のラブライブ!サンシャイン!!は
マズい状況だ。改善要望を出すべきだ」と。
ラブライブ!サンシャイン!!は、
制作に口を出す人間が増えすぎたのだろう。
そして統制の取れない運営は烏合の衆である。
正直「三社合同企画」というのが悪い方向に
影響しているとしか思えない状況だ。
一度「最高責任者」を決め、確固たる意思の元に
コンテンツを再構築すべきの様に思う。
比較をすることで見えてくる事は案外多い。
ここでは自分なりに日頃感じていることを
思いつくままに書き綴ることにする。
多少読みにくいかとは思うが、
興味がある方はお付き合い願いたい。
なお、文章中の人物に対する敬称は
省略させてもらう点、予め明記しておく。
☆歌声
・μ’s
元々歌手ではない人も多く、
声質や歌唱力はバラバラ。
故に、上手く化学変化を起こすと、
面白い楽曲に仕上がることがある。
個々の声は聞き分けやすく、
コーラスリレー等で映える。
・特性が活きている曲
夏色えがおで1,2,Jump!
もぎゅっと“love”で接近中!
・μ’sらしいと感じる曲
僕らのLIVE 君とのLIFE
Wonderful Rush
・Aqours
「ラブライブ!」の為に集められた9人の為、
声のバランスが良く実力差もμ’sより小さい。
故に、全員で歌ってもある程度中央に寄る為、
声のまとまりが良い。
特にコーラスは綺麗に聞こえる。
反面、個々の声は聞き分け難い。
・特性が活きている曲
想いよひとつになれ
聖なる日の祈り
・Aqoursらしいと感じる曲
届かない星だとしても
サンシャインぴっかぴか音頭
☆MV
・μ’s
全体を動かしたり動きの激しい時はCGで、
キャラに寄せた時は手書きで。
手書きとCGの融合、というのがラブライブ!
当初からの売りであり、それを最大限に
活かしていた。CGは拙い部分もあったが、
いい意味で手書きとのメリハリが出来ていた。
何より斬新なカメラワークは、
他にはない魅力があった。
舞台が狭まる事で表現の幅も
狭まってしまったのは惜しい。
・Aqours
特筆すべきはCGの品質の向上だ。
一瞬見ただけでは手書きとの見分けが
つかないくらいに、CGのキャラが可愛く、
そして滑らかに動くようになっている。
また、細かい表現にも気を使っている。
CGという要素を活かしたカメラワークを
如何に生み出せるかが、今後の課題か。
☆CDドラマ
・μ’s
初期はキャラクターの可愛らしさを
全面に出した公野シナリオがメインであった。
あれは可愛い。しかし、夏色から
(脚本のせいか)キャラが壊れ始めた、
勿体無い。加えて途中からある要素が消えた。
聞いて真顔になったり悶絶したりするのが
良かったのだが「μ’sから貴方へ」の
コーナーを消したのは誰か。責任者を呼べ。
個人的に一番好きなのは、4thライブ特典の
「例えばこんな~~シリーズ」である。
キャラは崩壊しているが、面白ければ良いのだ。
ユニットごとに3人で掛け合いをするが、
printemps、lily white、BiBi、
どのユニットにも笑いどころがあるので必聴。
お気に入りは ??「今日も絶好調だぜ!」
・Aqours
最初からキャラが崩壊している。
いや、良く言えばキャラを拡大解釈した、
というべきだろうか。
エキセントリックに研ぎ澄まされた
ギャグは、多くの人を笑わせ、
少なくない人がアレルギーを起こした。
最初から子安脚本のため、方針はブレない。
どこまで行ってもエキセントリックギャグだ。
自分はダジャレキャラが好きなので、
最初の自己紹介で千歌ちゃんがダジャレを
言っていたら千歌ちゃんを推していた可能性も
否定できない。なお、お気に入りは
???「ほしゅひたぃひぃ」 因みに実写版
「シーラカンス!サンシャイン!!」
も子安脚本である。
めちゃくちゃ笑わせてもらった。
またやって欲しい。
むしろアニメ二期は子安脚本でも良い。
子安脚本が良い。
☆イチオシCD
・夏色えがおで1,2,Jump!
A面の「夏色えがお」で夏の出会いを、
B面の「Mermaid festa vol.1」で
夏の別れを歌っているが、
A面B面に合わせジャケットの構図や
キャラの表情まで曲に対応させたのは
正に職人技。
明るい日差しと笑顔、
切ない夕暮れと悲しげな表情の対比は
当時のデュアルジャケットという
特性を最大限に活かしたと言っても
過言ではないだろう。
このCDを超えるデザインは
ラブライブ!には存在しない。
アニソン界隈にもそうそう無い
……と思われる。
・ジングルベルがとまらない
A面の「ジングルベルがとまらない」で
楽しいクリスマスを、
B面の「聖なる日の祈り」で
厳かな聖夜を歌っている。
2曲の対比が上手い上、
それぞれのクオリティも高い。
また、これに加えて
ドラマパートまで付いている。
(発売当時はイベント参加券も)
今の所サンシャインで一番
コスト対クオリティ比が良いと思う。
これの売上げが一番悪いというのが
個人的に納得できない。
やはり曲の完成度よりも知名度の方が
重要なのだろうか。納得したくはないが。
以上が個人的に感じた特色の纏めである。
見方によって、どちらにも良い所があるよ、
という話であった。声優の顔云々に関しては
完全に個人の好みになるのでここでは
割愛する。
上の記事の内容が少ないのは、
否定する内容を省いた結果である。
前回の記事よろしく、以後は愚痴になるので
純粋に好きなファンは戻った方が
良いかもしれない。何せラブライブ!の
中核を否定する内容になっているからだ。
よろしいだろうか。
ここからは自分が感じた、
今のラブライブ!の問題点を上げる。
切っ掛けが音楽ゆえ、話題はそれが中心になる。
「聞き専で偉そうに」と思うかもしれないが、
それを言い始めるとキリがないので、
ここは見逃して欲しい。
自分はラブライブ!にハマって4年目になるが、
サンシャイン!!になってからめっきり
聞かなくなった言葉が一つある。それは
「ラブライブ!は音楽が良い」というものだ。
別にAqoursの曲を単体で聞いたら、
そこまで悪いわけではないのだ。
むしろ好きな曲だってある。
しかし、音楽が良いと言うファンはほぼ消えた。
加えて言うなら、μ’sの時に布教していた
自分も、自信を持って音楽が良いと言えないし、
サンシャイン!!発表時、
「これ推してく?」と聞いて
「音楽が良ければ」と答えた友人達も他界した。
今のAqours楽曲には何かが足りない、
それは間違いないだろう。
では、引き続きμ’sとの比較を行いながら、
その原因と思われるものを探っていく。
なお、曲の聞こえ方は
μ’sが楽曲と歌声がバランス良く、
Aqoursは歌声を強調するように、
収録されているようだ。
これに関して、自分はμ’sの方が好みだが、
アイドルとしては後者で良い気もするので、
良し悪しとは別の次元の話かもしれない。
☆ライブ
・μ’s
予め踊ることを想定していなかった為、
運動能力に関してはバラバラ。
出来る人とできない人の差が多く、
かなり努力をしたキャストも居る。
演出はキャストを引き立てる物が多く、
ライブという舞台で
曲の持つ意味を活かしていた。
・Aqours
予め踊れる面子を集めただけあり、
ダンスパフォーマンスのレベルは高い。
全体的に年齢も若く、
激しいパフォーマンスもこなせている。
しかし、それを除くと現状は
「持ち曲お披露目会」でしか無い。
演出で言えば色々あったにせよ、
「想いよひとつになれ」のピアノ演奏
は挑戦的でよかったと思う。
しかし、それも結局はキャストの努力だ。
「ライブは総合芸術」とは、
前山田健一の言葉だ。
キャストがいて、構成・演出・照明
(場合によってはダンサーやバンド)
スタッフがいて、オーディエンスがいて……
全員で空間を作り上げる舞台だ。
間違っても「アニメを再現するために」
あるわけではないし、「参加する」
というより「見る」だけなら、
「ライブ」でなく「コンサート」で良いのだ。
☆楽曲
「μ’sとAqours共通の作曲家もいるじゃないか」
と言われるが、そんなことは百も承知である。
自分は新曲が来る度、誰の作曲かを調べている。
何も調べないで文句を言うなど
「声優がブサイク」等と
ディスるその辺のアンチと一緒だ。
1年以上悩んで問題が解消する気配がないので、
文句を言っているわけだ。
それでは早速、各グループが
リリースした楽曲を比べてみよう。
・μ’s
・Aqours
μ’sの楽曲は正直ピンキリだ。
対してAqoursはある程度安定している。
……だが、それが問題なのだ。
・楽曲の品質
μ’s側の画像で何か気づいた方も多いだろう。
これはベストアルバムをリスト化した物だ。
完成度の高いシングル曲を中心に、
多様性に富んだ楽曲が揃っている。
初めて触れる媒体として、完璧な物だった。
「『ラブライブ!』ってすげえ!」
「『ラブライブ!』って面白い!」
そう思わせるのに十分な物が揃っていた。
対して、Aqours側はどうか。
1曲1曲で見ると良い曲は勿論あるが、
全体で見るとμ’sより品質が落ちている。
それに加えて、似たような楽曲ばかりだ。
これが1枚のアルバムになった時に、
どういう印象になるのか。
μ’sのライブに何回か通った方は、
きっとAqoursのライブでμ’sと同じようには
盛り上がれなかったのではないだろうか。
いや、盛り上がれるはずがないのだ。
そもそも曲が「そういう風に出来ている」。
ライブの楽しみ方は人それぞれ、
それを考えた上でも「1アーティストのライブ」
として明らかに劣っている。
Aqoursのライブで一番盛り上がったのはどこか?
恐らく多くの方が「ギルキス」と答えるだろう。
ギルキスでなくても良い。
シャロンでも、アゼリアでも。
少なくともライブ後の印象で語られている
場面の多くはピアノかユニットについてだった。
9人よりユニットが盛り上がる時点で問題だ。
メインテーマに不足があるということだからだ。
ラブライブ!の曲はライブを前提に作るはず。
ならば、オーディエンスの盛り上がりまで
計算して作らないとマズい筈だ。
確かに「合いの手やコールが多いほど良い」
わけではないが、「あれば盛り上がる」のは
間違いないだろう。しかしそれが足りないため、
ライブ全体の盛り上がりが足りず、
メリハリも無かった。
これはキャストがいくら頑張ってもダメなのだ。
キャストが努力しているのが分かるからこそ、
それ以外で損をしているのが本当に勿体無い。
・品質劣化の原因
知っている方も多いと思うが、μ’sは過去に
他作品とコラボしてアルバムを
リリースしたことがある。
「神パラ」の名前を聞いたことはあるだろうか。
あのアルバム、恐らく殆どの人の印象が
「曲は良いけど、クオリティが足りない」
だったと思う。全体的に力不足を感じた。
問題は、Aqoursの少なくない楽曲を
彼らが担当している事だ。
確かに共通の作曲家だが……
「ラブライブ!」はいつから
育成場になったのだ?
・ワンパターン化の原因
EFFY、ラムシーニ、酒井拓也、光増ハジメ……
作曲者、編曲者の名前を見ると、
同じ名前が多いことに気付くはずだ。
果たして彼らにどれだけの引き出しがあるのか。
これがそのまま原因であると考えられる。
皆が高田暁のように万能な訳ではないのだ。
加えて今回、μ’sのライブで中核を担う曲を
作った人物はSaint Snowの楽曲を担当している。
なまじ自分に作曲陣の知識がある分、
この采配は遊んでいるようにしか思えない。
「アニメで一番良かった曲は
『SELF CONTROL!!』」
そう答える人間が居るのも、無理はないだろう。
・歌詞の劣化
正直、今回の畑亜貴は手を抜いていると感じる。
まず、畑亜貴の持つ多彩な言語感覚が
全く活かされていない。
「もっぎゅー」「やんやんっ」の畑亜貴は何処。
第2に、今まで見たことのなかった
適当さが見受けられる。
「Waku-Waku-Week」言葉が連続する部分や、
「空も心も晴れるから」の
「うーちーにーかえたらー」が顕著だ。
ぼらららスノハレの作曲者、山田高弘は
とあるインタビューで次のように語っている。
「メロディに対して言葉のはめ方が
すごくいいんですよ。」
それも今回、活かされていない。
「うちにーかーえったらー」
なら綺麗にはまったと思うが、
何故こんなテンポの悪い当てはめ方をしたのか。
ベストアルバムを買ってそれが無いことに驚き、
「作詞全部畑亜貴じゃん! そりゃすげーわ」
と感動した身としては、落胆を禁じ得なかった。
友人曰くサンシャイン!!のメイン曲は「輝き」
という言葉が入っているらしい。
正直これもμ’sに比べて漠然としすぎて、
テーマが伝わりづらい要因になっている。
サンシャイン!!が、Aqoursが何をしたいのか
良くわからない。そんな印象だ。
そして、「ラブライブ!」という言葉も、
μ’sしか歌っていない。
Aqoursが歌うのは「サンシャイン!!」だ。
これは果たして何かを引き継いでいるのか?
歌詞以外の要素を考えても、
とてもそうは思えないだろう。
「ラブライブ!」「サンシャイン!!」は別物。
公式がそう言う方が納得できるというものだ。
「Aqoursの曲をμ’sが歌ってたら
どうせμ’sを褒めるんだろ」
時々言われることがあるが、
答えは「絶対にNO!」だ。
もしも、の話にはなってしまうが、
きっと無印の時には
「その辺のアニソンと変わんねえ、アイマスと
AKBのシステムパクっただけじゃん」
の印象だったろうし、サンシャインに移行時は
「どうせラブライブの続編だ」とバカにした後、
ワンダラを聞いて手のひらを返した筈だ。
それくらいの魅力がμ’sの曲にはあった。
それくらいの魅力がAqoursの曲にも欲しい。
さて、ここまでは自分の妄想を語ってきたが、
今回、作詞者に直接インタビューした記事が
読めるというチャンスに巡り合うことが出来た。
インタビューアーが畑亜貴を盲信するファンで、
制作に関する突っ込んだ質問が無かった点や、
専門用語的で二人が何を喋っているか理解できず
イライラする場面もあったが、置いておこう。
結果として自分の抱いた疑問が解決できたので、
メモした箇条書きに対して、反論する形を取る。
・Aqours特有の無謀さ
歌詞では「無謀な私達」を歌ってはいるが、
実際は売れるための安全圏を外さないように、
絶対に外さないように歩いている。
Aqoursの楽曲からは挑戦が感じられない。
・情報が遮断された田舎
・Aqoursがμ'sに憧れている
どうやら、手抜きをした訳では無かったようだ。
キャラや舞台に合わせて、
使う力もそれに合わせていた。
だが、自分に制約を課した中での
作詞であったなら、結果として
出来上がったたものは畑亜貴の全力ではない。
外から見て手抜きに見えるのも道理だろう。
加えて、μ'sに憧れて居るのは千歌だけである
(輝きを受け取ったのも千歌だけである)。
他のキャラクターは追随しているに過ぎない。
第一、その閉鎖された環境を打破するための
存在として桜内梨子がいたのではなかったのか?
少なくとも、公野櫻子はそのつもりで
キャラクターを創造しているだろう。
この辺りからも、制作陣が意思の疎通を
取れていないことが読み取れてしまう。
・良いものを作れている
制限された中では、確かに良いものだろう。
しかし、制限プレイは経過に意味がある。
ゲームにおいて、全力のプレイと制限プレイ、
どちらがハイスコアを狙えるのかは明白だろう。
結果が必要な時に制限プレイをするのは、
「舐めプ」と言っても良いのではないだろうか。
・ユニット曲をやると全開になる
9人曲よりユニット曲の方がクオリティが高い、
それは自分の思い込みではなかったようだ。
何せ、こうして製作者のお墨付きなのだから。
・君ここを作る時は初々しい直球
直球を投げたら「ラブライブ!」になった。
だからμ'sの曲になったのだろう。
納得の行く話だ。
・青ジャン製作時は悩んでいた
ラブライブ!にあって
サンシャイン!!に無いものを
無理やり描いたから薄っぺらい曲に
なってしまったのではないだろうか。
これが完成品になってしまう時点で、
やはりスランプだったのだと思う。
スランプを抜けて完成させたつもりだったが、
実際にはスランプの中で完成させた曲だろう。
・届く星は気に入っている
この曲はAqoursらしさが出ていると思うし、
何よりアニメ前だったので「そういう無謀さ」
を描いてくれると期待していた。
今となっては「ナンノコッチャ」だが。
・ライブのギルキスめっちゃ褒めてる
大体の人がそうなのではと思う。
曲、パフォーマンス、煽り共に
「ラブライブ!」だった。
・ピアノ演奏の挑戦
これに関しても「ラブライブ!」を感じた。
あんな表情を見せられるのは二度と御免だが。
・過ぎ去っていく美しさを知っている
心の中にまだ想い出が留まっており、
苦しんでいる人間がいるのに
美談で片付けてしまうのは、
あまりにも無神経だ。
ファンが激怒するのも当たり前だ。
畑亜貴インタビューに対して
言いたい事は以上である。
質が落ちた、ユニット曲のが良い、など、
自分の印象の裏付けが取れて満足した。
サンシャイン!!楽曲がダメな理由も明確だ。
μ’s楽曲のファンが離れるのは無理はない。
正直「Aqoursがμ’sを踏み台にしてる」
のは事実だ。その点はμ’sファンも
Aqoursファンも把握しておくべきだ。
むしろ作り上げられた土台があっての続編だ、
そうでなくてはおかしい。
だが、自分はそれでも良いと思っているのだ。
無印を踏み台にして、より高い場所を目指す。
それが本来「後継者」のあるべき姿であろう。
だが、今のサンシャイン!!は
「売りたい」が第1目標になっており、
μ’sが用意した土台に登りながら、
安定を取ってしゃがみこんでいるように見える。
確かにキャストは頑張っている。
だが、頑張っているのはキャストだけだ。
運営全体が力を注がなければ、
「伝説となったμ’s」よりも高みを目指すなど、
とてもではないが難しいだろう。
自分はラブライブ!サンシャイン!!の
「μ’sを踏み台にしてるのに上を目指さない」
部分に、一番腹立たしさを感じている。
発表時はμ’sを超えることもできるだろうと、
期待させてくれるポテンシャルがあったはず。
どうせなら無印ファンがぐうの音も出ないほど、
高みに上り詰めて見せて欲しいものだ。
西武ドームという舞台はたしかに凄い。
だが、今のラブライブ!サンシャイン!!の
舞台として、そこが相応しいとは思えない。
μ’sのFINAL LIVEを西武ドームで行っていれば、
満席になっていただろうという確信もある。
恐らくそう思うのは、自分だけではないだろう。
さて、ここまでμ’sと
Aqoursの比較を行ってきた。
「Aqoursがμ’sより劣化している」というのは
これだけでも十分伝わったと思うが、
実は問題はそれだけではない。
なぜなら、Aqoursのライバルは
μ’sでは無いからだ。
今度は、周りのコンテンツとの比較をしよう。
☆ライブ
デレマスはキャストの数による人海戦術を取り、
常に誰かがステージ上に居る構成にしている。
ナナシスは「楽曲・ライブ」の武器を活かし、
キャストの流れよりも曲の流れを優先、
結果として会場全体の空気を作り上げている。
どちらもサンシャイン!!では考えられぬ技だ。
では、サンシャイン!!の武器とは何か?
確かに激しいパフォーマンスは魅力の一つだが、
それを緩和するような曲調や振り付け、
ライブ自体のテンポを悪くする幕間や
ミュージカル等で印象が間延びしてしまう。
これはリソース分配を行っているに過ぎないし、
結果1つのライブとしてレベルを落としている。
ラブライブ!の売りなアニメとのシンクロも、
MVやアニメの質が無印より落ちている分、
声優の占める割合が大きくなって、
「シンクロ」という印象はなくなっている。
今回のライブで、果たしてどれだけの場面が
「シンクロ」を意識して映像化されるのか?
取ってつけたようなミュージカルをやるのは
「シンクロ」した事になるのか?
違うであろう。それは、ライブ全体の
構成や演出、ストーリーで
表現しなければならないものだ。
☆曲
個人的にラブライブ!が
「2~2.5次元アイドルコンテンツ」
に与えた影響は大きいと思っている。
なぜなら、この界隈のラブライブ!
流行以前と流行以後の曲のクオリティが、
明らかに変わっているからだ。
「ラブライブ!は曲が良い」
それで売れた部分も多いと思う。
これは自分がアイマスではなくラブライブ!に
ハマった理由でもある。だが今はどうだろうか。
サンシャイン!!の曲で満足できるならいいが、
外に目を向けると「ヤバさ」が理解できる。
ここからは、コンテンツの外側と比べてみよう。
・届星の作曲家、宮崎誠
届かない星だとしても
ハイファイ☆デイズ
1コーラスでも音のクオリティに差があるのが
理解できるはずだ。一体何がこの差を生むのか。
報酬に差があるのでは無いかと勘ぐってしまう。
・メインで活躍する、高田暁
Pops heartで踊るんだもん!
トゥッティ!
編曲は同じ人物だ。
果たしてどちらがより盛り上がる曲だろうか。
Aqoursのライブで「盛り上がってくれますか!」
の後にPops heartが来て、脱力した記憶がある。
「おめーぴっかぴか音頭やれや!」と。
二日間同じ流れだったので尚更だ。
・AZALEA
トリコリコ/ときめき
H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!!
Sugar Sugar Bee
AZALEAの2曲はサンシャイン!!の中でも
お気に入りだが、他と聴き比べてどうだろうか。
自分は好きなジャンルなので
「どれもいい曲」だと思っている。
この辺りの曲は余程の事がない限り外さない筈。
逆に言えば、特徴がない、
ありふれているとも言える。
個人的にこの位尖っていても問題は無いのだが。
・はーどろっく
Strawberry Trapper
苺罠は嫌いではないのだが、HRだと考えると
ドラムがスッカスカである。
ギターやベースが格好良いだけに勿体無い。
ここで、B面のGNGKを作曲した
R・O・Nの曲を聞いてみよう。
創傷イノセンス
ドラムのリアルさが段違いである。故に思う。
「これ苺罠も編曲R・O・Nでええやろ!」
ただでさえμ’sの
printemps 王道アイドルソング
lily white 昭和のアイドルソング
BiBi バブル期のクラブミュージック
に比べ、Aqoursの
CYaRon! 王道アイドルソング(周りに増えた)
AZALEA エレクトロ系アイドルソング
Guilty Kiss HR・ダンスミュージック
は、この界隈に溢れているのだ。
本来ならば油断している隙など無い筈だ。
他、人気曲であるデイドリやスリワンも
他ジャンルに完敗している。
サンシャインが「輝きたい!」
と言ってる間に「曲に力を入れる意味がある」
と気づいた世間はどんどん進化しているのだ。
EDM系
Daydream Warrior
SEVENTH HAVEN
HR系
スリリング・ワンウェイ
The QUEEN of PURPLE「TRIGGER
開始10秒もすれば、音の違いが分かるだろう。
サビが似ているので、余計に差が目立つ。
双方アニソン界隈でも珍しくなくなってきた
ジャンルだと思うが、サンシャイン!!が
「いつもと違う曲」をリリースするまでに、
企画開始からかなりの時間を要した。
比べて、比較先の曲は1シーズン以上前に
リリースされているモノだ。
ここまで色々な曲を聴き比べてもらったが、
サンシャイン!!楽曲の置かれている
「ヤバさ」、理解して頂けただろうか。
進化、深化するライバル達。
正直サンシャインの音楽は置いて行かれている。
毎期アニメのOPを聞く度に考えてしまう。
「なんでAqoursにこれが出来ないのか」。
「作詞:畑亜貴」を目にすると、余計に感じる。
縁者の多いQ-Mhz辺りに、
とっとと作曲を依頼すべきだ。
若しくは「作詞・作曲:畑亜貴」の
爆弾を用意するか。いずれにせよ、
サンシャイン!!においての音楽は、
武器と言うには頼りないナマクラ刀だ。
サンシャイン発表当時に友人と話したのだが、
ラブライブ!は、コンテンツを売りつつ、
事務所としては各声優を売りたかった、
そんなスタンスだったのではないか。
そして思惑通り自分のような
キャラやコンテンツのファンは
ラブライブ!に残り、声優のファンは
個人を追いかける方向に向かった。
幕引きが滅茶苦茶で拗れてしまったのは
今はおいておこう。
「サンシャイン!!が3次元の
コンテンツだという認識はない」
という言葉を目にしたことがある。
冗談でもなく、事実から目を背けるでもなく、
本気でそう思えているのなら、
是非、理由を聞きたい。
何故ならラブライブ!の要素を客観視した際、
・キャラ
・楽曲
・声優
・ゲーム
・ライブ
μ’sの頃はこれだけ入り口があったが、
Aqours、サンシャイン!!では、
・キャラ
メインイラストレーターは忙殺され病んでおり、
可愛いイラストを描く人間は運営に疑問を抱き、
後の二人はμ’sの時からあまり成長が
伺えず、見ると不安になる絵を描き続けている。
加えて多くの人が原案・ゲーム・漫画・アニメ、
媒体によってキャラに大きな違いがある事を
知っており、前回のようにアニメを基準に考える
人間も減っているだろう。キャラクターの造形は
とても良いので、二次創作に関しては前回よりも
様々な方向性が見えているが……。
・楽曲
これまでに挙げた通りだ。
ライバルに勝てるとは思えない。
一応、今回のHPTは今までよりマトモな作りに
なっている。だが、全然足りない。恐らく、
今度のシャッフルユニット/ソロ曲が正念場だ。
それで改善しなければ「未来」は無い。
・ゲーム
リリース当時は珍しかったキャラ+音ゲーが、
今は旧態然としており後発に遅れを取っている。
残るは声優とライブだが、このどちらもが
言うまでもなく「3次元コンテンツ」である。
紙面展開よりもイベントやラジオ、
ニコ生が重視されている現状を見ると、
声優がアイドルを演じてるのではなく、
アイドルが声優業をやっている状態だと
言っても過言では無いだろう。
ラブライブ!サンシャイン!!のファンは、
「多くの声優好き」と「残りのキャラ好き」
の二つで分類できてしまうと思う。
その二つが重なることは、勿論あるだろうが。
正直μ'sも流行ってからは似た状況であったし、
他の2.5次元コンテンツでも言える事だが、
ことサンシャイン!!に関しては完全に
主従関係が逆転していると言えよう。
キャラのための声優ではなく、
声優のためにキャラがいる。
3次元アイドルが声優をすると怒る人が多いが、
これは何故受け入れられるのだろうか?
話が逸れた。
悔しいが、今の運営の方針は間違っていない。
声優を前面に出しイベントやライブを重視する。
今回はファンにまで「事務所としては」が
見えるレベルだが、強みがそこしか無いなら、
それを売るしか無い。
だが、結果として声優に負荷が集中してるのが
今の状態だろう。
もしもの話だ。
今「Aqours解散します! 新ユニット出ます!」
となった場合、貴方が応援するのは
声優個人だろうか?
それとも新ユニットだろうか?
どんどん篩いにかけるのは好きにすればいい。
だが、一度コンテンツを見放した人は、
もう戻らないだろう。μ’sの遺産を食い潰して、
新たに積み上げた物もない状態から引き継がれる
「ラブライブ!」に果たして何が残るだろうか?
「ラブライブ!」のファンとして、心配なのだ。
「曲のクオリティを上げてよ!」
「MVをもっと良くしてよ!」
「ライブの構成をもっと考えてよ!」
「アニメの脚本を良くしてよ!」
これを実行して損するのは、
金を吸い上げてる者達くらいだろう。
もし掛けた分の金で品質が良くなるなら、
クリエイターに投資して欲しいと切に願う。
逆にファンは現状搾取されるだけで、
還元もされない。それで満足している、
無理やり納得している以上は、
コンテンツも良くならないだろう。
要は舐められているのだ。
本当に、このままでいいのだろうか?
「頑張ってるんだから仕方ない」
「文句を言わずに応援するのがファン」
自分はそうは思わない。
わざわざ擁護するということは、
貴方も薄々気づいているのだろう、
「ダメな所がある」事に。
それを見ないフリでやり過ごすのは、
本当に「正しいファン」と言えるのだろうか?
間違った道に進んでいると感じたのなら、
「間違ってるよ!」と伝えるのが、
見守るファンの役目なのではないか。
「そんなに嫌ならファンをやめろ」
「ラブライブ!以外を聞けばいいだろ」
正論だ。しかしそれでも好きな部分がある。
だから、ここまで言いながらも
ファンを自称するのだ。
諦めて去った人達も大勢いるだろう。
そうやって人を減らした先には
何が待つだろうか。想像に難くない筈だ。
自分はμ’sの9人もAqoursの9人も好きだ。
PDPにも期待しているし、気が早いが、
これから生まれるであろう9人の姿も見たい。
だからこそ、言うのだ。
「今のラブライブ!サンシャイン!!は
マズい状況だ。改善要望を出すべきだ」と。
ラブライブ!サンシャイン!!は、
制作に口を出す人間が増えすぎたのだろう。
そして統制の取れない運営は烏合の衆である。
正直「三社合同企画」というのが悪い方向に
影響しているとしか思えない状況だ。
一度「最高責任者」を決め、確固たる意思の元に
コンテンツを再構築すべきの様に思う。
比較や批判は結構だがどうせやるなら最低限の質は目指して欲しい。
と、いうかネットの評価そのまま鵜呑みにし過ぎてると言うべきか。
典型的な「全部わかった気でいる勘違いオタク」そのもので見てて痛々しい
これはピアノ演奏に象徴されたように「キャストの努力ありき」なんですよね。
才能ある若者の「若さ」を搾取してるだけ気がして、何だか...って感じはすごくします。
楽曲のジャンル数自体はμ'sよりも全然増えてるけど、それでもそれぞれのジャンルの安全圏を走ってるようにしか思えない。μ'sに無かったジャンルだから「すげー!」ってなってるだけで、その実曲としてはそこまで感動するまでの魅力は無い、みたいな
BiBiのPFでももちろん盛り上がるけど、「9人だからこそ1番盛り上がれる」って曲がまだAqoursには無いし、何ならμ'sならしっとりした曲でも盛り上がれるのにAqoursでしっとりした曲をやるとしっとりしてしまう。そんな感じ。
「アイドルが声優業もやっている」、最近の声優業全般にも言えることな気がする。声優がメディア露出することがここ近年で異常なほど増えてて、ゲームとかアニメではCVしか売りにしてないような作品が増えて、なーーーんか最近のアニメ業界の売り方が好きになれない
作曲家を意識して曲を聴いていなかったのでその点は新鮮でしたが、μ’sとAqoursを比較すると銘打ちながら、Aqoursのdisに終始しているのが残念でした。
ブログ主さんはμ’sを通してAqoursを見ており、さらにはμ’sを唯一絶対としながらもAqoursがμ’sそのものになってほしいと考えているようで、その矛盾の責任を作曲者や運営に転嫁しているように見えます。
Aqoursやサンシャインに未熟な部分や欠点があることは確かですが、だからといって楽しめないものではないと思います。
楽でいいな
あと再構築は落ちるところまで落ちないと無理だと思います。
あ、これは私のです(バリバリ
アンチと変わらん。
μ’s(やその他)にはないAqoursの魅力ってなんですか?と製作陣全員に聞いて意識調査したい
コール表作るだけの人がこんなに注目されてる意味がわからんけど、
Aqoursが嫌いならさっさと離れて無視すりゃいいのにね
URLからいくつか聴きましたが、楽曲の薄さには同感です。
>>縁者の多いQ-Mhz辺りに、
>>とっとと作曲を依頼すべきだ。
はほんとそれって思いましたね。
彼等の曲ははとてもCoolです。楽曲はよ。
この一言であなたがラブライブ!というコンテンツを
全く理解してないことは十分伝わりました
μ'sをやたらageる割に、μ'sを通してラブライブを全く理解出来てないんですね
μ'sはバラエティ豊かだったけどAqoursはなんか似たような印象で変な曲が無い
サンシャインは作品のコンセプト自体が行き先や目標を探すなのかも知れない
…ってか輝きたいっ!って初めから言ってるじゃん?
助けてラブライブ!とも
行き先目標を探すのがサンシャインのテーマではないのか?
あと包丁人ルビイは名作ですよ?
問題提起してるように見せかけて恐らく最初から同じ意見を持つ人向けの記事なのでしょう