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愛知恐竜像復活、4年半ぶり公開 東山動植物園
今から七十九年前、東山動植物園(名古屋市千種区)の開園一周年に造られた恐竜像。老朽化対策の補修工事が完了し、二十七日に四年半ぶりの公開を迎えた。かつて大勢の子どもが登って遊んだ時代もあり、年配の来園者らは像を眺めながら往時を懐かしんだ。 頭から尻尾まで一二・四メートル、高さが八・四メートルある最大のブロントサウルスに、イグアノドン、トリケラトプスの三体。工事前は倒壊防止の支柱が添えられるなど劣化が深刻だったが、ひびや鉄筋が修復され、建造初期と変わらない姿を取り戻した。 二十七日に来園した中村区宮塚町の無職佐川美則さん(70)は「幼いころ、よくイグアノドンの尻尾から登って、滑り降りて遊んだ」。今は事故防止のためロープで囲われて立ち入れないが、四十年ほど前までは自由に触れることができ、登って遊んだ市民も少なくない。「姿形は昔から変わってないですね」と像を見上げた。 補修は開園八十周年記念事業(中日新聞社など主催)の目玉の一つ。二〇一二年秋に立ち入りを禁止し、一三年度から専門家が状態を調べて工事方法を検討してきた。昨年十一月に着工後、鳥インフルエンザ発生の影響で一カ月ほど遅れてのお披露目となった。 古代池や中央休憩所のそばにあり、周りから自由に見ることができる。総事業費は五千百八十万円。新たにベンチも整備した。 (河北彬光) PR情報
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