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望月いちろうのREADME.md

書き溜めておいた技術記事や旅行記のバックアップです。

ちょまど界隈の炎上で感じたIT業界のジェンダー問題について

Xamarinコミュニティでちょっとしたトラブルが生じていたらしい

自分自身はLinux信者で、Xamarinを始めとするMSの製品には、微塵も興味はないのだが、そこで起こっていた現象が、IT業界での性別の扱いについての根深い問題について言及するのに良い機会だったので駄文を書き散らすことにする。

その事件の中心になっていたのはちょまど(千代田まどか)氏だ。知らない人も多いだろうが、現在マイクロソフト社のエバンジェリスト(広報的な役割か?)として勤務しながら、CodeIQなどに自作の漫画を投稿するなど幅広い分野が活躍している女性エンジニアだ。

炎上のきっかけとなったのがこのスライド、「Xamarinするには、人脈♪」

といかにも火種になりそうな内容である。もちろん本人がこのようなスライドを用意するわけもなく、彼女のファンが冗談交じりで、見せたものだろう。

しかし、これをきっかけに2ch界隈でくすぶっていたアンチちょまどコミュニティの怒りが爆発する。

これに対して彼女は法的措置を匂わせ、アンチ達は一斉にツィートを削除した。

どうやら彼女を嫌っている人は、彼女を大した技術もないくせに、容姿を利用してマイクロソフトに潜り込んだ計算高い女、オッサン転がしの上手いオタサーの姫としてヘイトを抱いているようである。

本当に彼女の技術力は中途半端なのだろうか?公平を期すために彼女のGithubアカウントを見てみよう。公開されているレポジトリの中で講演で使用するドキュメントを除いた主要なライブラリと呼べるものは2つあり、片方はPHP、もう一方はC#で、両方共TwitterのBotである。

github.com

自分はC#についてほとんど知識がない上で言うが、確かに技術的に突出しているわけではないものの、コードの可読性の高さという点で、高い評価を下して良いレベルであり、悪く言っても平均以上だと思う。彼女を批判している人たちの多くが技術ブログをやらずGithubレポも公開していないことを考えると、彼らに批判する資格があるかと疑問にも思う。

彼女の一番不幸な点は、コードによって公平に評価されるべきところが、プログラマー・コミュニティの中で、希少性のある女であることで注目され、取り巻きに下心を含んだ妙な持ち上げ方をされ、それは外部から見るとミニカルトにしか見えないわけだから、結果として叩かれる。ということだろう。

たとえば、この前話題になったGGCにしてもそうだが、

http://archive.is/yk935

たとえ、特殊性の強いIT業界であっても、女であることの呪縛からは逃れられない。これが現実なのである。

コードではなく、女であることに注目される問題は海外でもあるようで、

以下の記事は、「GitHub初の女性エンジニア」として知られていたジュリー・アン・ホーヴァスさんが2014年3月に同社を退職することになった経緯について説明している。その抜粋を紹介する。

gigazine.net

プルリクエストのときにホーヴァスさんの人格が話題になるなど、不適切な状況に遭遇するようになったそうです。このことをホーヴァスさんは「仕事の成果ではなく、性別を理由にして違う扱いを受けてきた」と、次第に女性が増えつつあったGitHubの組織体質について問題を投げかけています。

また

パワーハラスメントの他に、女性であることからセクシャルハラスメントも受けており、共同開発していたプログラムのコード内に性的な言葉が埋め込まれていて不安を感じたり、同僚からデートに誘われて断るとホーヴァスさんの書いたコードが消されるという出来事も起きていたそうです。

同様に、Dockerコミュニティにおいて、多くの実績を重ねていたスターエンジニアであるジェシー・フラゼールさんが、レイプ予告・殺害予告などをたびたび受け、2016年3月にDockerを離れることになった事件も紹介する。

gigazine.net

何百件もの性的な誘いに始まり、レイプ予告、殺害予告など。こうした連絡を送ってきた人々の中には「君のカンファレンス映像で自慰した」と告白してくる人もいたのですが、それは穏やかな方で、フラゼールさんの顔写真を血まみれに加工して送りつけてくる人もいたとのこと。

また

ゴラブCEOは、フラゼールさんがコミュニティ内の匿名の何者かに脅され続けていたことを認めました。その上で、この事態を会社としても深刻に受け止め、私立探偵を雇ったり、警察に連絡を取ったり、内部体制を変更するなどの対策もとったとのこと。

この事件が、この根深いIT業界のジェンダー問題に一石を投じるきっかけになればいいと思う

続き

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詳しい経歴については以下で

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彼女の人気を表すエピソード

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