27日
17時16分
3分59秒

二階幹事長の「メディア批判」発言、自民党内からも苦言

 今村復興大臣の辞任から一夜明けましたが、自民党内にはその「余波」が広がっています。26日、二階幹事長がメディアの姿勢を批判する発言をしたことについて、自民党内からも苦言が呈されています。

 「大変申し訳ない。深く反省をしております」(今村雅弘 前復興相)

 東日本大震災について「東北でよかった」などと発言して、事実上更迭された今村復興大臣。今村氏は27日午前、自らが所属する自民党二階派幹部らが集まる会合に参加。「ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした」と謝罪したということです。その後、総会には今村氏は姿を見せませんでした。

 派閥会長の二階幹事長は・・・

「いろいろな事はありましたが、我々気を引き締めて次なる戦いにチャレンジしていく」(自民党 二階俊博幹事長)

 「いろいろな事」。二階氏は自らの発言を念頭に置いていたのでしょうか。

 「マスコミが余すところなくきっちりと記録をとって、その中で一行悪いところがあったら『これはけしからん、首を取れ』と。そんな人は初めから排除して入れないようにしなきゃダメ」(自民党 二階俊博幹事長)

 この発言に野党側は猛反発です。

 「一番反省をしなきゃならない人がマスコミに責任を転嫁して、ああいう発言をする。言語道断ですよ」(共産党 志位和夫委員長)

 「巨大与党の幹事長であればそうした言葉をすれば、メディアが忖度するとでも思っておられるとしたら、それは大きな間違いである」(民進党 蓮舫代表)

 二階氏の発言に対しては、身内の自民党内からも苦言が呈されました。

 「『一部だけ切り取られたんだ』『真意はそうじゃないんだ』と言っても、それは言い訳にしかすぎない」(石破茂 前地方創生相)

 「“発言の端々を取り上げてとんでもない”と二階さんが言ってるという話も出ていたけど、“あっち”というひと言が非常に話を東北の人の怒りを買う元になった言葉ですよ」(麻生太郎 副総理兼財務相)

 「二階さんの発言は踏み込みすぎだね。内輪の会ならまだしも、公の場で言うことではないよね」(自民党派閥幹部)

 一方、今村氏の後任となった吉野復興大臣は、27日国会で、大臣としての所信表明を行いました。

 「被災者に寄り添いつつ、復興の司令塔としての機能をしっかり果たしながら、復興をさらに加速化させてまいります」(吉野正芳 復興相)

 被災者に寄り添い復興を加速化させると強調した吉野大臣。しかし、公明党の重鎮・漆原氏は被災地福島出身の吉野氏に期待したいとしながらも、このように警鐘を鳴らします。

 「特にこの復興大臣については、被災者に寄り添うという言葉をよく皆さん使うが、言葉だけが上滑りしているような、単なる形容詞になっているような気がしてならないんです」(公明党 漆原良夫中央幹事会会長)

 二階氏に対する批判や苦言を知ってか知らでか、27日午後、こんな場面がありました。

 中国の武大偉朝鮮半島問題特別代表と会談した二階氏・・・

 「通訳はいらないです。いらないって言ったら悪いけれどね」(自民党 二階俊博幹事長)

 「『いらない』は失言だよ。それは失言」(中国 武大偉朝鮮半島問題特別代表)

 「失言は毎日仕事だから」(自民党 二階俊博幹事長)

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