『王ドロボウJING』(新装版)全7巻セット/画像はAmazonのマーケットプレイスより
月刊誌『コミックボンボン』(講談社)で90年代に連載されていた『王ドロボウJING』という伝説の漫画がある。
その後、掲載誌を変えて続編『KING OF BANDIT JING』(キング オブ バンディット ジン)として連載されるも、2005年以降、現在に至るまで休載中となっていた。
作者である熊倉裕一さんの病気療養のためとも伝えられていたが、作者の行方がわからず、出版社も連絡がつかない状態にあった。
その熊倉裕一さんの所在が確認されたことを、漫画家の赤松健さんが伝えている。これによって、長らく絶版となっていた『王ドロボウJING』が、講談社より電子書籍化されることとなった。
王ドロボウであるジンが、相棒のキールと共に、様々な目的のために盗みを働く冒険譚を描いている。
緻密なタッチとつくり込まれた世界観、毎回登場する魅力的なヒロイン、キザな台詞回しなど、中二心をくすぐられる作風と少年誌ながら強くメッセージ性を押し出した内容から、連載当時から異色の作品として支持されていた。海外でも翻訳して出版されている。
2002年にはNHKのBS2でテレビアニメが放送され、2014年にはOVAも製作された。余談だが、筆者は、ゲームボーイ向けに発売され原作の世界観を再現した名作『王どろぼうJING』にもドハマりした。
1995年から1998年まで連載された『王ドロボウJING』は、その後、『月刊マガジンZ』に掲載誌を移し、続編『KING OF BANDIT JING』として連載されていた。
しかし、2005年には休載となり、2009年には『月刊マガジンZ』自体が廃刊となった。
以降、その続報が伝えられることはほとんどなかったが、休載の理由については「作者の病気療養のため」とされていた。
話題になったのは、『魔法先生ネギま!』や『ラブひな』で知られる赤松健さんが企画・運営を手がける電子書籍プラットフォーム「マンガ図書館Z」において、絶版となって久しい『王ドロボウJING』の電子版が配信されたからだ。
「マンガ図書館Z」とは、海賊版への対策として、漫画家自身が運営するサービスで、斬新な仕組みを採用していたが、中でも2015年にリリースされた新型アップロード機能は、「第三者が著者に無断で漫画をアップロードできる」という驚きの内容だった。
勝手にアップロードされた作品でも、そこから発生する広告収益は、権利者が現れるまでプールされ続け、最終的には権利者に還元される、というこの仕組み。
その後、作者本人だけがアップロードできるように改良されたものの、実際には権利者以外が勝手に作品を公開するということも起こった。
赤松健さん自身が本人確認などを行っており、そこで公開されて注目を集めた『王ドロボウJING』についても、作者の熊倉裕一さんとコンタクトをとろうと試みていた。
しかし、メールにも返事がなく、版元である講談社の重役に直接「作者が現れたら、すぐ連絡してほしい」とお願いしたことを2016年11月のブログで綴っている(外部リンク)。
当時のブログで赤松さんが「もし熊倉先生からお返事が来さえすれば、『王ドロボウJING』はもうマンガ図書館Zをすっ飛ばして、むしろ出版社から電子化した方が良いでしょう」と綴っていた通り、講談社から電子化されることも明らかに。
そのため、「マンガ図書館Z」での公開は現時点で停止されている。
熊倉裕一さん自身の安否も心配されていたが、ついにその所在が確認され、『王ドロボウJING』の電子書籍化が伝えられるという吉報を受けて、多くのファンは喜びに湧いている。
その後、掲載誌を変えて続編『KING OF BANDIT JING』(キング オブ バンディット ジン)として連載されるも、2005年以降、現在に至るまで休載中となっていた。
作者である熊倉裕一さんの病気療養のためとも伝えられていたが、作者の行方がわからず、出版社も連絡がつかない状態にあった。
その熊倉裕一さんの所在が確認されたことを、漫画家の赤松健さんが伝えている。これによって、長らく絶版となっていた『王ドロボウJING』が、講談社より電子書籍化されることとなった。
【速報】『王ドロボウJING』の熊倉裕一先生の所在が確認されました!ブログ( https://t.co/0Ybq93hDOl )での予告通り、#マンガ図書館Z での公開は停止し、講談社から正式に電子化されることになります。この機会に再メディアミックス化を希望!(^^)
— 赤松健@UQホルダーアニメ化決定! (@KenAkamatsu) 2017年4月27日
現在まで休載が続いていた伝説の漫画『王ドロボウJING』
『王ドロボウJING』は、『コミックボンボン』で新人としてデビューした熊倉裕一さんによる初連載作品。王ドロボウであるジンが、相棒のキールと共に、様々な目的のために盗みを働く冒険譚を描いている。
緻密なタッチとつくり込まれた世界観、毎回登場する魅力的なヒロイン、キザな台詞回しなど、中二心をくすぐられる作風と少年誌ながら強くメッセージ性を押し出した内容から、連載当時から異色の作品として支持されていた。海外でも翻訳して出版されている。
2002年にはNHKのBS2でテレビアニメが放送され、2014年にはOVAも製作された。余談だが、筆者は、ゲームボーイ向けに発売され原作の世界観を再現した名作『王どろぼうJING』にもドハマりした。
1995年から1998年まで連載された『王ドロボウJING』は、その後、『月刊マガジンZ』に掲載誌を移し、続編『KING OF BANDIT JING』として連載されていた。
しかし、2005年には休載となり、2009年には『月刊マガジンZ』自体が廃刊となった。
以降、その続報が伝えられることはほとんどなかったが、休載の理由については「作者の病気療養のため」とされていた。
『王ドロボウJING』がなぜ2016年に話題となったのか?
一部の漫画好きには伝説の漫画として語り継がれている『王ドロボウJING』が、にわかに話題となったのは2016年のこと。そこには、やや複雑な背景がある。話題になったのは、『魔法先生ネギま!』や『ラブひな』で知られる赤松健さんが企画・運営を手がける電子書籍プラットフォーム「マンガ図書館Z」において、絶版となって久しい『王ドロボウJING』の電子版が配信されたからだ。
「マンガ図書館Z」とは、海賊版への対策として、漫画家自身が運営するサービスで、斬新な仕組みを採用していたが、中でも2015年にリリースされた新型アップロード機能は、「第三者が著者に無断で漫画をアップロードできる」という驚きの内容だった。
勝手にアップロードされた作品でも、そこから発生する広告収益は、権利者が現れるまでプールされ続け、最終的には権利者に還元される、というこの仕組み。
その後、作者本人だけがアップロードできるように改良されたものの、実際には権利者以外が勝手に作品を公開するということも起こった。
赤松健さん自身が本人確認などを行っており、そこで公開されて注目を集めた『王ドロボウJING』についても、作者の熊倉裕一さんとコンタクトをとろうと試みていた。
しかし、メールにも返事がなく、版元である講談社の重役に直接「作者が現れたら、すぐ連絡してほしい」とお願いしたことを2016年11月のブログで綴っている(外部リンク)。
『王ドロボウJING』正式に電子書籍で復活
公開したのが権利者であるか否かの確認すらとれない状態だったため、『王ドロボウJING』は「マンガ図書館Z」で公開されたままだったが、ついに本日4月27日、赤松さんがTwitterにて、「『王ドロボウJING』の熊倉裕一先生の所在が確認されました」と報告。当時のブログで赤松さんが「もし熊倉先生からお返事が来さえすれば、『王ドロボウJING』はもうマンガ図書館Zをすっ飛ばして、むしろ出版社から電子化した方が良いでしょう」と綴っていた通り、講談社から電子化されることも明らかに。
そのため、「マンガ図書館Z」での公開は現時点で停止されている。
熊倉裕一さん自身の安否も心配されていたが、ついにその所在が確認され、『王ドロボウJING』の電子書籍化が伝えられるという吉報を受けて、多くのファンは喜びに湧いている。
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