こんにちはmasaです。
桜といえば何を思い浮かべますか?
大きい木で、川沿いに、まとめて一列に植えられていて、満開時期には桜の木の下で花見。
その桜の品種がソメイヨシノであることは広く知られています。
ではその他に桜の品種をご存知でしょうか
私も全然知りませんでした。
この度、多くの品種を見る機会がありましたので、写真と共にご紹介したいと思います。
まだ間に合う桜もありますので、気になられた方はGW初めに「ちょっと遅めの花見」も「おつ」かもしれません
<このキーワードを押さえて読むとおもしろい>
「八重咲き」花弁が重なり合って、塊になって咲く咲き方。テニスボールのように丸くなる。
「残桜(ざんおう)」春が過ぎても、咲き残っている桜。
関山(かんざん)
カンザン (関山 学名:Prunus lannesiana Wils. cv. Sekiyama )はバラ科サクラ属の植物。サトザクラ群の桜の園芸品種。学名にはセキヤマという名が登録されており、別名はセキヤマ。どちらの読みが正しいかは分かっていない。
桜は見頃が短いため、小学校なんかは苦労されてるみたいですね。桜の中の入学式はこれ以上ないくらいフォトジェニックですし。このカンザンは見頃がソメイヨシノよりながいので、予備的に小学校なんかに植えられてるみたいです。
楊貴妃(ようきひ)
サトザクラの一品種。花は八重で4月ころ咲き、花びらは淡紅色であるが先端は濃紅色。奈良興福寺の僧玄宗がめでたことからの名という。《季 春》「むれ落ちて―尚あせず/久女」
ソフトボールぐらいの塊になっていて非常にポップです。また、色が花弁の先と、それ以外で違うため立体的にふんわり色がついているように見、非常に「カワイイ」のではないでしょうか。
紅普賢(べにふげん)

紅普賢象(ベニフゲンゾウ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
サトザクラの仲間である。
樹高は5メートルから10メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがあるがある。
葉や葉の柄には毛は生えない。
開花時期は4月の中旬から下旬である。
花径が4、5センチある八重咲きの大輪である。
花弁数は20枚から50枚くらいある。
一総につく花の数は2、3輪である。
白花のものを普賢象(フゲンゾウ)というが、その紅花版である。
葉化した2本の雌しべを突き出しているのが特徴である。
結実はしない。
和名の由来は、それを普賢菩薩の乗る象の牙に見立てたものである。
紅普賢(ベニフゲン)と呼ぶ場合もある。
花は桜茶に利用される。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の lannesiana は園芸家「ラネスさんの」という意味である。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Prunus lannesiana 'Benifugenzo'
テニスボールぐらいの玉のように咲きます。ソメイヨシノの「近くに寄ってみたらほとんど白じゃね?」みたいな色ではなく、明らかにピンクなので写真が撮りやすいです。
松月(しょうげつ)

ショウゲツ(松月、Prunus lannesiana Wilson cv. Superba)はバラ科サクラ属の園芸品種。松月桜(しょうげつざくら)や野田大桜(のだのおおざくら)と呼ばれることもある。サトザクラ類に分類される。
樹高は5m程度の高さに伸びる。枝は横に広がり、傘型の樹形になる。大輪の花を咲かせ、花はある程度の集まりをつくり、下に向かって垂れて咲く。八重咲きで、花びらは薄い紅色で、花の端が赤く中心は白くなる。ソメイヨシノよりも遅れて咲き始め、花の時期に葉が出始める。
色や咲き方がつつましい感じがして、非常に惹かれる桜でした。下に向かって咲く品種だということもあって綾波レイ的な感じがするからかな?
松前紅傘(まつまえべにかさ)
紅笠/松前紅傘(ベニガサ/マツマエベニガサ)
学名 : Cerasus serrulata 'Benigasa'
(出典:新日本の桜)
調べても情報が出てこないこの桜。今回撮った写真のものはシンプルな花のパーツですけど、八重咲きする場合もあるみたいです。花弁の先がジグザグしていて、八重咲きする松前紅傘は綺麗でしょうね。
宗堂桜(しょうどうざくら)
宗堂桜は、八重桜の一種で、花弁が60枚あり、花弁の内側の20 枚ほどが反転してカール状になっています。このため花は小ぶりながら花弁が膨らみ、他に類を見ない名花として、岡山県の天然記念物に指定されています。
色も、花の形もきれいで、かなりお気に入りの桜です。なかなか見られない品種なので次はいつ見られることやら。
駿河台匂(するがだいにおい)
花は大輪、一重咲きで白色。開花期は4月下旬。
昔、江戸駿河台の庭園にあったのでこの名がつけられたといわれる桜です。花に芳香のある匂い桜の中でも特に香りが強い桜です。
八重紅大島(やえべにおおしま)
花は大輪、八重咲きで淡紅色。開花期は4月上中旬。
八重咲きで美しい大島桜系の桜で、染井吉野とほぼ同時期に開花し潮風にも強い桜です。
花弁の数は多いですが、塊にならないため、1個ずつ細かく観察でして良い。
祇女(ぎじょ)
大提灯(おおぢょうちん)
荒川堤由来の桜です。小花柄がながく下垂して咲く様が、提灯がぶらさがって見えることからその名が付きました。
古くから(花壇地錦抄)記されている大提灯と同種が同じものかは不明です。
はなびらが大きく、下向きに咲くため樹の下から見上げると太陽の光が透けて綺麗です。写真写りが良い。
御室有明(おむろありあけ)
京都の仁和寺にある栽培品種です。
大きくならないため、独特の樹形を呈しており、横に広がった株立ち状に成長します。花はアリアケとほぼ同じものです。一説には、大きくならないのは、環境因子の問題でアリアケと同質のものとする意見がありますが、オムロアリアケは仁和寺以外でも同じような樹形となることから、私はアリアケと同じものとは考えていません。
文
桜旅人「兵庫県西宮市 桜研究家\(T.F)/」
他の個性が強い桜たちに囲まれてかわいそう。十分綺麗なのに、となりに派手な桜を並べられるとね。
鬱金桜(うこんざくら)
花弁に葉緑体をもつなど性質はギョイコウ(御衣黄)に似ているが、色は緑色が弱く淡黄色である。数百品種あるサクラのうちで唯一、黄色の花を咲かせるサクラである。花弁数が15~20枚程度の大輪の八重咲きである。また、ギョイコウのように花弁は厚くなく、気孔もない。
名前は、ショウガ科のウコンの根を染料に用いた鬱金色に由来し、それらと混同されないよう「鬱金桜」あるいは「鬱金の桜」と呼ばれることもある。また、別名として「黄桜」「浅葱桜(浅黄桜)」などがあるが、これらの別称はギョイコウを指すこともあり、また、ウコンやギョイコウとは別の一品種とされることもある[要出典]。ウコンの花は日本国外でも人気が高い[3]。
写真だとパッと見、黄色には見えないかもしれません。実際に見るとうっすら黄色でとてもきれいです。もっとギラギラの黄色を想像されていた方はすいません。
御衣黄(ぎょいこう)
ギョイコウ(御衣黄)は、サクラの栽培品種である。花期はソメイヨシノより遅く、京都市や石川県白山市では4月の下旬頃[2]。
花の大きさは、京都市や結城市で直径2から2.5センチメートル、北海道松前町で4から4.5センチメートルなど、場所によって異なる[2][3]。花弁数は10から15程度[1][4]の八重咲きで、花弁は肉厚で外側に反り返る。色は白色から淡緑色である。中心部に紅色の条線があり、開花時には目立たないが、次第に中心部から赤みが増してきて(紅変)、散る頃にはかなり赤くなる。場所や時期によって、花の大きさや色合いなどに大きな差がある。
花の緑色は葉緑体によるもので、同じく葉緑体をもつウコン(鬱金)も若干緑色がかかるのだが、その量が少ないためにもっと薄い淡黄色である。また濃緑色の部分の裏側には、ウコンの花にはない気孔も存在する。ギョイコウは、黄色・緑色の花を咲かせるサクラとしてウコンとともに古くから知られていた。その2品種の他にも、1990年代以降スマウラフゲンゾウ(須磨浦普賢象)、ソノサトキザクラ(園里黄桜)、ソノサトリョクリュウ(園里緑龍)の3品種が発見されている。
正直、緑なので最初は、「なんだ葉桜か」と思いましたが、近くに寄ってみてびっくり。花自体が緑色なんです。花の形も想像していた丸っこいものと違い、とがっているようで、周りに染まらない頑固者のような時代に染まらない反逆者のような感じがしました。
まとめ
今回、新しく入手したミラーレス一眼で桜を撮りに行ってみて、見慣れた世界からカメラを使って切り取ったものが、現実のもの以上に綺麗に見えるということを初体験しました。わが子以外を撮ったのが初めてですが、はまりそうです。
桜に関しては、ソメイヨシノの次期を過ぎたころに、ちょうど上でご紹介した品種が咲いているの、花見喧騒がお嫌いな方にはこちらの方がお勧めです。まだ間に合うものもあるので、気になった方はご近所に出向かれても残桜を楽しむのも良いかもしれません。
また、桜の名所以外にも、民家の庭先にちょこっと植えられていたりするので、ソメイヨシノではないサクラを見かけた時に品種名が言えるとかっこいいですね。(ただ、サクラって実は300種以上ありますから、覚えようとすると沼にはまる可能性も。)