いざ〇〇デビュー！！
こんな風に意気込んで迎えた新生活も始まってしばらくが経ち、気づけば５月。五月病真っ只中のシーズンを迎え
「やるせない…」
こんな気持ちになる瞬間が日常生活にはあふれてきているのではないか。
例えば、
- 時間には間に合っていたのに満員で電車に乗れなかったとき
- そろそろご飯が炊き上がっているかと思いきやボタンを押し忘れていてお米が水浸しだったとき
- 学園祭で買ったナンが、買った瞬間に風に飛ばされてしまったとき
- 居眠りから起きたらみんなが教室移動してしまっていて、一人取り残されたとき
- 鼻毛の出ている上司に怒られている途中で笑ってしまい、火に油を注いでしまったとき
などなど…
まあいくつか珍プレーも混ざっていたものの、世の中にはやるせないエピソードがあふれているのではないか。
特に新生活はやるせない場面でいっぱいだ。そしてなんとなくモヤモヤして、ネットサーフィンで夜ふかしして、それで次の日遅刻したりして「あ〜もう」なんてことになったする。
そんなやるせないスパイラルに陥る前に、ぜひ聞いてほしい音楽がある。
もちろん、
やるせない時だからってしょげてないで「R.Y.U.S.E.I.」みたいなパーティーチューンを聴いてみんなでテンションアゲてこう⤴︎
みたいな狂気の沙汰のような紹介がしたいわけでは全くないので安心してほしい。そんなのは胃潰瘍で食欲がない人に「焼肉でも食べて元気だそう！」などと言うくらい無神経である。
この記事ではあくまで胃潰瘍の人に厳選したおかゆを提供したいのである。前置きが長くなったが、ここから絶品のおかゆを堪能してほしい。
シーン１：新しい仕事でミスをして、上司から「あなたの代わりなんかいくらでもいるんだからね」と言われてしまったとき
新社会人、夢と期待を胸に出社したものの、仕事について右も左もわからず、簡単な事務作業でミスを連発。
コピーの部数は足りないし、必要な書類までシュレッダーにかけてしまうし、メールの送信先まで間違えてしまう。
そんなとき、見かねた上司がこう言い放つのである。
…
うーん、考えただけでやるせない…と言うか普通につらい。
まあこんなピンポイントな場面でなくても、新生活にはちょっとしたアイデンティティクライシスがつきものである。そんなアイデンティティクライシスな”やるせないさん”にオススメしたいのがこれ。
ゲスの極み乙女。「私以外私じゃないの」
はい、コカコーラのCMでおなじみのあれ。
《私以外私じゃないの/当たり前だけどね》
そう、もう本当に当たり前なんだけど、よく言ってくれた！といった感じの歌詞である。
作詞・作曲した川谷絵音曰く、「五月病など、ちょっと疲れてしまった時に聴いてほしい曲」だそうで、そうまさにこの時期が旬と言った感じ楽曲なのである。
シーン２：大学に行くのがめんどくさいとき
上京して憧れの大学生活。最初だからと張り切って授業をたくさんとってみたものの、一ヶ月も経つとど〜にも学校へ行くのがめんどくさい。先生の話はつまらないし学校は遠いし、それならバイトした方が有意義だし、第一布団から出るのが猛烈にめんどくさい。
…
ある、ありすぎるこの状況。まあやるせないというよりこれはただの怠惰なんだけれども。
はい、そんなときはこちら
サカナクション「ホーリーダンス」
《頭の多くを占めてる不安を/こねくり回して川に放り投げて捨てたいな》
《ホーリーダンス/ホーリーダンス/放り出して逃げ込んだ》
これほどまでにおしゃれなミュージックでのスマートな断捨離があっただろうか。
そう、時には全部投げ出してぼーっとしてたっていいのだ。やる気が出ない時にはやらないという選択を肯定してくれるような名曲である。逃げるは勝ち、なのだ。
シーン３：新しいクラスで出会った好きな人ともなかなかうまくいかない新生活
新生活に出会いはつきもの。新しいクラス、仲のいい友達はあまりいなかったけど、好きな人ができた。けれども自信もないし勇気も出なくてなかなかうまくいかない。
…
もう、心が締め付けられる切なさだ。好きなひとはいてもなかなかアプローチできない、みたいな”やるせないさん”も多いんじゃないか。
そんなときは、これ。
Base Ball Bear「神々LOOKS YOU」
はい出ました、永遠の青春そのもの、Base Ball Bear
《手も繋げなくて/日々は回ってく/メリー・ゴー・ラウンド》
自身がいじめられていたり冴えない学生生活を送っていたことから、みずみずしい青春を描いた楽曲を作るようになったという、作詞・作曲をする小出祐介だが、このフレーズもまた秀逸である。同じ”メリー・ゴー・ラウンド”なのに久保田利伸の「LA・LA・LA LOVE SONG」に出てくるのとは大違いで見事な切なさだ。
《あるがまま、生きよう/この三千世界》
そう、結果あるがまま生きていくのがもう正解なのだ。無理して高校デビューだの、大学デビューだのしなくても、あるがままでよいのだ。なんという真理。
さて、シーン別に３曲紹介したが、どれもいい具合に肩の力を抜いてくれるような楽曲である。
GW明け、肩肘張らずに適度に頑張っていきたいものである。