豊洲市場問題 小島座長の発言を青果業者が批判

豊洲市場問題 小島座長の発言を青果業者が批判
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豊洲市場の問題を審議する東京都のプロジェクトチームの小島座長が、豊洲への移転を希望する業界団体に対し、「行きたければ行けばいい」などと発言したことを受けて、27日、業界団体が会見し、「無責任で許し難い」と述べ、小島座長などの外部の有識者が都政をゆがめていると批判しました。
築地市場の今後の在り方について、築地の施設を建て替える案と豊洲に移転する案を示している、都のプロジェクトチームの小島敏郎座長は26日、青果業者で作る団体が豊洲への移転を希望していることについて、「そんなに行きたければ青果は行けばいい。そうすれば築地は水産でできる」などと述べ、業界を築地と豊洲に分離する考え方も示しました。

これを受けて、築地市場青果連合事業協会が27日に都庁で記者会見し、泉未紀夫会長は「業者は皆、小池知事が安全宣言を出さないかぎりは移転できないと考えている。それなのに『行きたければ行ったらいいでしょう』とは、なんという発言だ。顧問という肩書の人が道ばたに物を投げるようで、これが行政の仕事かと耳を疑った」と述べ、東京都の顧問を務める小島座長を強く批判しました。

そのうえで、プロジェクトチームが小池知事が起用する外部の有識者を中心に構成されていることを踏まえ、「行政に何ら権限を持たない組織が無責任な議論を続けていて許し難い。いびつな行政は一日も早く放棄して、都の職員を主体とする本来の行政に戻すべきだ」と指摘し、外部の有識者が都政をゆがめていると批判しました。