囲碁の趙治勲名誉名人 史上初の1500勝達成

囲碁の趙治勲名誉名人 史上初の1500勝達成
囲碁で歴代最多のタイトル獲得記録を持つ、趙治勲名誉名人(60)が、27日に行われた対局に勝利し、史上初めてとなる通算1500勝を達成しました。
趙治勲名誉名人は、27日に東京の日本棋院で行われたマスターズカップの対局で片岡聡九段を破りました。

趙名誉名人は、公式戦の通算の勝ち数が歴代の棋士の中で最も多く、昭和43年に当時の最年少記録の11歳9か月でプロ棋士となってからの勝ち数がこれで1500勝となりました。
通算の勝ち数は、将棋では亡くなった大山康晴十五世名人の1433勝が最も多く、趙名誉名人の1500勝は、将棋を合わせても史上初めての快挙となります。

趙名誉名人は、デビュー後すぐに活躍を見せ、昭和58年には、棋聖・名人・本因坊の三大タイトルを同時に保有する「大三冠」を初めて達成し、これまでに獲得したタイトル数も74と歴代最多です。
また、去年11月には国内最強の囲碁の人工知能とハンディーなしの三番勝負を行い、2勝1敗と勝ち越したことでも話題となりました。

趙名誉名人は「きのうよりはあした強くなるという気持ちでやってきました。ほかにできることはないので、できることならずっと碁を続けていきたいです」と話していました。