金塊を巡る事件が相次いでいる。20日に金塊買い付け用の3億8400万円が強奪された福岡市では、昨年7月にも6億円相当の金塊が盗まれた。金は近年、密輸が急増。海外マフィアと日本の暴力団が協働しているという情報もある。
財務省関税局によると、2013事務年度(2013年7月~14年6月)に8件だった金密輸事件は、15事務年度に294件と過去最高になった。脱税額は約6億1千万円に達する。
密輸元の国・地域は香港(135件)、韓国(88件)が大半で、シンガポール(27件)が続く。
今年3月には、金の延べ棒約6キロ(2700万円相当)を股間などに隠し、韓国から福岡空港に密輸しようとしたとして男2人が逮捕された。福岡で金塊絡みの事件が相次ぐ理由を、捜査関係者は「主要な輸入元と近く、空路や海路の定期便が多くて安いことも影響しているのでは」。
密輸急増の背景について、関税…
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朝日新聞社会部