2017.04.27 Thu posted at 16:14 JST
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ワシントン(CNN) 米空軍の「グローバルストライク司令部」は26日、長距離ミサイルの発射実験を同日実施したと発表した。同ミサイルは核弾頭の運搬が可能だが、今回は兵器を搭載しなかった。
米カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地から発射され、約4200マイル(約6759キロ)飛行し、西太平洋のマーシャル諸島にある発射試験場に到達した。このミサイルは大陸間弾道ミサイル(ICMB)の「ミニットマン3」で、米海軍航空機「E6マーキュリー」のシステムを通じて発射された。
空軍は声明で、今回の試射を「米国の核抑止能力の重要な示威」と強調した。グローバルストライク司令部はICBMや戦略爆撃機などの一元管理に当たっている。
米軍はこれまで命中能力や信頼性を確認するためICBM実験を定期的に実施。試射の計画はこれまでかなり前に策定されるのが慣例となっている。
最近では米空軍が今年2月7日に今回と同様の試射を実施。ただ、26日の実験は北朝鮮の核開発計画をめぐって緊張が高まり、軍事力行使への懸念が生じている特異な状況の中で行われた。
ミニットマン3は米軍の核戦力の中で唯一の地上配備型のICBMと位置付けられてきた。しかし、今回は空軍機による空中からの発射も可能な能力を見せ付けたことになる。地上からの発射に支障が生じた場合、空中発射の選択肢も有り得ることを意味する。
ミニットマン3は米軍の核戦力の3本柱の1つ。他の2つは潜水艦発射のトライデント弾道ミサイルと長距離戦略爆撃機の搭載による核兵器となっている。
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