愛知県教育委員会は27日、担任をしていた女子生徒ら2人にわいせつな行為をしたなどとして、県立名南工業高校の前教頭の男性(53)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。

 県教委によると、前教頭は8年以上前に教諭として勤務していた別の県立高校で、担任していた同校1年の生徒(当時15)を校内で抱きしめたほか、別の日には近くの公園でキスをし、ひわいな内容のメールのやり取りを約4カ月続けた。

 また、翌年秋ごろには同じ学校で担任していた別の元生徒(当時16)に勉強を教えた後、ドライブに出かけてホテルで性交渉を行った。その後、約2年間で同様の行為を十数回行った。「自分をコントロールできなかった」などと話しているという。

 今年3月、県教委に届いた投書で発覚。本人が事実関係を認めたため、4月2日に教頭職を解かれ、自宅待機となっていた。県教委によると、2016年度の教職員らの懲戒処分は29件。このうちわいせつ事案は17件だった。