自民各派 今村前復興相の辞任受け意見や指摘相次ぐ4月27日 15時24分

自民党の各派閥などの会合で、今村前復興大臣がみずからの発言の責任をとって辞任したことを受けて、政治家の言葉の影響力を十分に認識するよう求める意見や、政府や党に対する批判に真摯（しんし）に向き合う姿勢が必要だといった指摘が相次ぎました。

この中で、今村前大臣が所属する派閥の二階幹事長は「いろいろなことはあったが、気を引き締めて頑張っていきたい」と述べたほか、会長代行を務める河村元官房長官は「公職にある人の言葉が持つ影響の大きさを考えれば残念だが、辞任も致し方ない」と述べました。

また、麻生副総理兼財務大臣は「前大臣の発言はふざけている。言っていることは正しくても、表現のしかたで感情を逆なですることもあるので、よくよく注意してもらわないといけない。安倍総理大臣は『閣僚は全員復興担当だと思ってほしい』と組閣のたびに言っており、きちんと頭に入れて対応してもらいたい」と述べました。

さらに岸田外務大臣は「私たちは言葉で仕事をしているので、慣れっこになってしまうこともあるが、言葉の恐ろしさを決して忘れてはならないということを肝に銘じるべきだ」と述べました。

一方、石原経済再生担当大臣は「前大臣の発言に対する被災者の反応は大変厳しいが、自民党への厳しい視線だと思って、一人一人が脇を締めて難局にあたっていかないといけない」と述べました。

また、逢沢元国会対策委員長は「政府、自民党は国民の目から見ていかがなものかと説教される事案が重なっている。自民党は野党に転落したときの経験を忘れているとも言われるが、この状況に素直で真摯な姿勢で向き合っていかなくてはならない」と述べました。