ワシントン=佐藤武嗣、峯村健司
2017年4月27日13時15分
米政権は26日、対北朝鮮政策を抜本的に見直したとする声明を発表し、経済制裁強化や外交手段での解決を優先しつつ、「米国や同盟国を防衛する準備は引き続き行う」と軍事力行使を排除しない考えを示した。米政府高官は、軍事行動に関して「リスクのない戦略はない」と述べる一方、北朝鮮の反撃による犠牲を最小にする軍事戦略を検討していることを明らかにした。
ティラーソン国務長官やマティス国防長官らは同日、北朝鮮に関する声明を発表。過去の対北朝鮮政策を「失敗」と断定し、トランプ大統領の指示で政策の徹底見直しを行ったと強調。経済制裁の強化と外交手段によって圧力を強め、北朝鮮の核・ミサイル開発を断念させる方針を打ち出し、日韓など同盟国と協力して「朝鮮半島の平和的な非核化と安定を目指す」とした。
外交手段を優先させる考えを打ち出しつつ、「米国と同盟国の防衛」のため、軍事的選択肢も同時に追求する考えを示した。
この日は米太平洋軍のハリス司…
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朝日新聞国際報道部