英語タイピングのスキルアップが必要な人って少ないと思いますけど、練習できるサイトやフリーソフトなどをまとめてみました。
探せば意外と英文タイピングサイトって充実してるんですよね。海外サイトがけっこうおすすめです。
英文メールを書くような仕事じゃなくても、プログラミングや商品の型番を入力する機会があるなら最低限の英語タイピングができたほうが役に立ちます。
英語のタイピングは日本語のタイピングと違ってふだん練習してないからこそ、練習したら効果も大きいですよ。
TypingClub
初心者にも中級者にも、非常におすすめできるタイピング練習サイトです。
サイトが全部英語ですが、動画は飛ばせばいいし、表示される文字を打つだけなので、英語が読めなくても英語タイピングは練習できます。
↓このようにものすごく細かく練習内容が分かれていて、キーが2個ずつ、少しずつ増えていくので、超超初心者からでも練習できます。
- 1~75 → 各キーの基本的練習
- 76~105 → 簡単な英文(ここまでが初心者向け)
- 106~154 → Shiftキー(大文字)の基本練習
- 155~184 → 大文字を使った英文
- 185~214 → 数字の基本練習
- 215~244 → 数字混じりの英文
- 245~274 → 記号の基本練習
- 275~304 → 記号混じりの英文
- 305~334 → 記号の基本練習その2
- 335~664 → いろいろな英文
↑全部で664個あるレッスンのうち、ほぼ半分の334までは基本練習になります。その中でもレッスン105までが各キー個別の練習や簡単な英文が出題されるので初心者向け。
赤字にした245~334までの記号の練習は難しくて使用頻度が低いものもあるので、後回しにしても良いかもしれません。
↓レッスン335以降の英文には、このように大文字・数字・記号・見慣れない英単語や人名も出てくるので、英文入力に慣れている人でも良い練習になります。
すでに英語タイピングに慣れている人は、レッスン335以降からやってみても良いでしょう。それだけでも普段使わないキーも含めてバランス良く練習できます。
また、間違えたらバックスペースで修正する必要があるので実践的。修正後は黄色になるので自分がどの文字を間違えたのかわかるようになってます。
総合的に見て英語タイピングの練習にはこのサイトが一番おすすめです。
イータイピング英語
タイピングが練習できるWebサイト「イータイピング」の英語バージョン。サイトの解説が日本語で、アルファベット1文字から練習できます。
↓一番始めの練習はこのようにホームポジションのキーから始まります。
アルファベット1文字からキーガイド付きで練習できるので、ゼロの状態から英語タイピングを練習したい人向けです。
システム的にはTypingClubのほうが良いですが、どうしても日本語のサイトのほうが安心するという人ならイータイピングでどうぞ。
ただし、ある程度タイピングできるようになった人にとっては、イータイピングの仕様では1問ずつ問題が表示されるので、実際の英文入力とはリズムが違い、ちょっとおすすめできません。
簡単な英文が手元を見ずにタイピングできるようになったら、TypingClubの後半、10FastFingers、Key Heroなど、他のサイトで練習したほうが良いでしょう。
10FastFingers.com
英単語の練習がかなり充実しているサイト。
誰でもできる頻出200単語は入力しやすくて超基本の英単語を練習できるのでお試しには最適。
でも200単語だけだと物足りないので、Googleアカウントでログインするとその他の練習モードが開放されて、頻出1000単語や、1000単語を細かく区切って重点的に練習するモードがあったりと、反復練習に特に力を入れていることがわかります。
↓ちなみにこちらが重点練習のステージの区切り方。100単語ずつ。
このように100単語ずつ区切って練習すると、1000単語で練習するよりも同じ単語を打つことが増えるので、反復練習の効率がかなり良くなります。
↓そして後半では大文字入力も出てきます。例えばこちらは601-700の練習問題。
このように大文字も混在しているので、英文も視野に入れた英単語タイピングの練習には最適です。
他のKey Heroなどの膨大な問題が収録されているサイトで練習する前に、上記の練習をやっておくと効率が良くなると思いますよ。
Key Hero
⇒ Key Hero
実際の英文を本格的に練習するならこのKey Hero(キーヒーロー)が一番おすすめ。収録されている問題が膨大で、実際の英文から出題されるので実践的です。
そのぶん、英文でよく使われる大文字・クォーテーション・ダブルクォーテーション・セミコロン・コロンなどが出てくるので、ここまで紹介してきた練習サイトである程度打てるようになってからKey Heroを練習するのが良いでしょう。
このKey Heroの良いところはたくさんあって、
- 文頭が大文字なので英文の練習になる
- 収録されている問題文がめちゃくちゃ多い(12,000個以上)
- 1回あたりの練習時間がほどよい長さ
- Enterだけで次の問題が表示される
- Escだけで中断して次の問題が表示される
- 毎回ランダムで出題されるので新鮮
- 問題文を選んで繰り返し練習することもできる
- 自分で問題を簡単に作れる(コピペするだけ)
というふうに練習しやすくて充実しています。
英語のタイピングにある程度自信があり、あとは実際の英文で数をこなしたいと思っている人には最適だと思います。
typeracer(タイプレーサー)
typeracer(タイプレーサー)。世界のユーザー相手にネット対戦できる英文タイピングサイトです。英語タイパーの間でも対戦が盛んです。ユーザー登録すると自分の名前も自由に決められます。
practiceモードで黙々と練習することもできてランダムな問題が出題されるところなんかは先ほど紹介したKey Heroとよく似ています。
ただし一人で練習するならKey Heroのほうが問題文も多いし使いやすいです。
ネット対戦で競争したほうがやる気が出るならtyperacerおすすめです。
美佳のタイプトレーナ英文タイプ
2000文字程度のかなり長めの英文が6種類収録されているフリーソフトです。単語は優しめで入力しやすいです。
間違えた場合はバックスペースキーで戻る必要があるので実践的。知名度は高くないかもしれませんが、英文タイピング練習としては結構おすすめなソフト。
上記ホームページの中にある「美佳の英文タイプ テキスト編」をダウンロードします。
タイプウェル英単語
パソコンにインストールするタイプのフリーソフト。頻出英単語を中心に練習できるタイピングソフトです。
基本英単語1500と拡張英単語3種類、計4種類で英単語6000語が収録されています。かなり練習すれば6000個の英単語に慣れることができるのがタイプウェルの良いところ。
ただし大文字の入力が少なく、文末のピリオドやカンマも無いので、実際の英文とは結構感覚が違います。英文タイピングのスキルを上げたいならタイプウェルばかり練習するのはおすすめしません。
P検タイピング練習英語編
英短文タイピングを練習できるサイト。パソコン資格「P検」のタイピング問題の練習として公開されています。
出題文の難易度は低めで、基本的な構文が出題されるので初心者から中級者向けです。
また、イータイピングと同じく1問ずつ表示されるので実際の英文入力とは感覚が違い、P検タイピングでずっと練習するのはおすすめしません。
パソコンスピード認定試験 英文 過去問
これはタイピングソフトではなく、「パソコンスピード認定試験」という資格の過去問の英文テキストがPDFファイルでまとめられているページです。
英文の難易度は美佳タイプと同じくらい易しめなので、タッチタイピングができるようになった後、まずは英文に慣れたいという人ならおすすめできます。
使用されている単語に難しいものが少なく、英文の自然な流れが多いので、スペースの使い方などに慣れることができると思います。
ただ、ミスタイプしたかどうかは後になってから確認することになるので、ちょっと練習に取り入れるのが難しい面はあるかもしれません。
typing.io
実際のプログラミングの写経タイピングができるサイト。
仕事としてプログラミングをしているプログラマー向け。
誤字はバックスペースで修正する必要があるので実用的。
練習できる言語がいろいろあるので、自分が使う言語を繰り返し練習すれば、よく出てくる単語に慣れることができます。
↓練習できる言語の一覧。それぞれの言語ごとに数百行のコードが用意されています。
ソースコードをそのままタイピングしていくので、コードをベタ打ちするようなプログラマー向けだと思います。
ブログのHTML・CSS・PHPをカスタマイズする程度の人は練習する必要はありません。
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※有料版にすると任意のコードを練習できますが、月額9.99ドルなのでかなりお高め。
Typing.lk
これもプログラミングの写経タイピング向け。
普通の英文も練習できますが他のサイトのほうが充実しているので、プログラミングのタイピング練習をさらにしたくなった時にこのサイトで練習するくらいで良いでしょう。
上の方にある「Code」タブをクリックすれば、C++、Java、PHP、Python、Rubyの5種類から言語を選べます。
TYPING BOLT
TYPING BOLT(タイピングボルト)という、なんだか陸上選手みたいな名前。
↑この動画では初期状態の出題ワードですけど、Googleアカウントでログインすると、人工知能が入力パターンを分析して、最適なタイピングコースを提供するとのこと。
ユーザーのレベルが上がると「単語の難易度が上昇」「単語の頭が大文字になる」「数字が出題される」など、パターンが増えていき、苦手なキーは重点的に問題が出力されるようになります。
・・・ということで実際にやってみましたが、自分は「equivalent require unique」などの「q」を使う問題が遅かったのか、何回も何回も繰り返し練習させられてストレスが溜まりました。
ちょっと苦手文字の出題頻度が多すぎるため、同じ単語ばかり打つことになるのがたまにキズ。あと、アルファベット1個あたりの単語の種類が少ないです。もう少しアルゴリズムを調整して欲しいところ。
Keybr.com
1行程度の英単語もしくは単語を分解したような文字を入力していく練習サイト。
簡単な英単語や、単語を短く分解したような文字列が多く、運指の練習にはなるかもしれませんが、実際の英文の練習とはちょっと離れてしまうので微妙かなと思います。
また、いつまでも単調なタイピングが続くので飽きてしまいます。練習回数が300回を超えてもずーっと簡単な単語が続きました。さすがに次のレベルに進んでよ、と思ってしまいます。
一応、設定から大文字や記号の有無を変更できましたが、単語の難易度は変更できませんでした。
ZTYPE
⇒ ZTYPE
英語タイピングでは珍しく、かなりゲーム性が高いサイト。
シューティングゲームのように前方から迫ってくる敵を、英語タイプで撃ち落としていきます。
しかも、プリセットされた出題文だけじゃなく、「load your own text」を使えば、指定したサイトのテキストを取得したり、自分でテキストをコピペして問題文にすることもできます。
サクサク進めて爽快感もかなりあるので、ついついハマってしまうかもしれません。
初心者からの英語タイピング練習の順番
ということでまとめてみると、ゼロから英語のタイピングを練習したい人はTypingClubがイチオシ。英語が読めなくても練習はできます。
海外のサイトは不安だとか、どうしても英語のサイトはダメだという人ならイータイピング英語。
なんとか手元を見ずにタッチタイピングできるようになったら10FastFingersで200単語や1000単語の反復練習。
ある程度英語のタイピングに慣れて自信が付いて、実践的な英文タイプを練習したくなったらKey Hero。
というのが一つの流れとしておすすめできるかなと思います。
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普通の英文じゃなくてプログラミングのタイピングならtyping.ioをどうぞ
Shiftキー(大文字)をタイピングしやすくする方法
これは邪道っちゃ邪道ですが、キーボードのキー割り当てを変更することによって、普通なら小指でタイピングするShiftキーを親指でタイピングできるようにする方法です。
KeySwapというフリーソフトを使います。
参考:KeySwapの使い方と、キーボード割り当て変更の設定例
親指でShiftキーを使えると非常にタイピングが楽になります。
ただし、スペースキーが長いキーボードなど、キーレイアウトによってはこの方法は使えません。
英語タイピングを練習する必要があるのか?
そもそもなんで英語タイピングを練習するんでしょうか。
自分の場合はブログのHTML・CSS・PHPや、ExcelのVBAをいじる時に英語のタイピングが速いほうが楽になるからという理由が少しあります。
ただし、コードをいじるだけなら大文字の入力さえほとんど必要ないので、英語のタイピングが速い必要はそんなにありません。
使う単語もborderとかmarginとかpaddingとか頻繁に使う単語は少ないので自然と速くなるし。
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それでも自分はタイピングが趣味だったりブログにまとめたりするのでやっていますが、本当だったらここまで英語タイピングを練習する必要は無いはずです。
「英語のタイピングが速くなれたらなぁ」と思っている人も、趣味だったら引き止めませんけど、そもそも英語タイピングが速くなることによってメリットがそんなに大きくないなら、日本語のタイピングを練習したほうが良いです。
仕事などで英文タイピングが絶対に必要でもない限り、日本語のタイピングが資格の1級レベル以上(和文800文字/10分程度)くらいになっていないなら英文タイピングはやらなくても良いと思いますよ。その時間を日本語のタイピング練習に費やしたほうが、仕事にも日常生活にも役に立ちます。
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↓日本語タイピングの練習サイトやフリーソフト
無料のタイピング練習ゲームとフリーソフトまとめ
↓今まで試した有料のタイピングソフト
タイピングソフト10選
↓タイピング資格のまとめ
おすすめのタイピング資格と練習方法
Key Heroめっちゃ良いですね、知らなかった