海兵隊本格移転は2024年以降

沖縄に駐留するアメリカ海兵隊の一部をグアムに移転させる計画について、アメリカ太平洋軍のハリス司令官は、移転が本格化するのは2024年以降になるという見通しを明らかにしました。

日米両政府は、沖縄に駐留するアメリカ海兵隊の一部を国外に移転させる計画で、このうちおよそ4000人について、2020年代の前半にグアムへの移転を開始するため、日本側も費用を負担して、施設の整備作業が進められています。
これについて、アメリカ太平洋軍のハリス司令官は26日、議会下院の公聴会で証言し、グアムへの移転については、「大部分の移動は2024年から2028年の間の時期になるだろう」と述べて、移転が本格化するのは2024年以降になるという見通しを明らかにしました。
一方、ハリス司令官は、ハワイにも沖縄に駐留するアメリカ海兵隊の一部、およそ3000人を移転させるとして、その時期については、「グアムの後になる」という見通しを示しました。
また、ハリス司令官は「沖縄の海兵隊の移転は日本との同盟関係にとって重要だ」と述べ、引き続きアメリカとしても沖縄の基地負担の軽減に向けた取り組みを進めていく姿勢を強調しました。