和久田
「けさは世界で読み継がれてきた、こちらの絵本についてです。」
先週、東京・銀座で始まった展示会。
中澤
「『ミッフィー』の作品で、世界中で愛されているディック・ブルーナさん。
会場には多くの皆さんが訪れて、作品に見入っています。」
今年(2017年)2月、89歳で亡くなった、オランダの絵本作家、ディック・ブルーナさん。
代表作の「ミッフィー」は、世界50か国で翻訳されてきました。
来場者
「もともと大好き、ふたりとも。」
来場者
「現代でも色あせないようなものだと思うので。」
ミッフィーが初めて日本に紹介されたのは昭和39年、東京オリンピックの年でした。
50年以上がたった今も、子どもたちを夢中にさせています。
ミッフィーは、この人にも影響を与えています。
アート・ディレクター 佐藤可士和さん
「ものすごく刺激を受けた一発目がこれ。」
世代を超えて愛されるその理由は、いったいどこにあるのでしょうか?
中澤
「こちらが、ブルーナさんが日本で出版してきた本の数々で、全部で63冊あります。
その主人公となっているのが、『ミッフィー』です。
日本の絵本の中では『うさこちゃん』と呼ばれています。
絵本の作品を1つ、ご紹介しましょう。
『うさこちゃんとうみ』という作品です。
あらすじは、うさこちゃんがお父さんと海に遊びに行くというも内容です。
うさこちゃんは、水着に着替えます。
砂浜で大きな山をつくったり、海に入って遊んだりして、1日中過ごします。
そして最後の部分。」
“でもあたし まだくたびれない。
もっともっといましょうよ!
でも おうちまでかえるとちゅうで
うさこちゃんはねむくなりました。”
中澤
「こんな経験、皆さんもあるのではないでしょうか?
この素朴さゆえに、ブルーナさんの作品は多くの人に感銘を与えてきました。
作品に魅了されたという3人に、お話を伺いました。」