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それでも君はプリン欲を正当化するのか?

 

股間にガトリングガンをつけて手にチェーンソーを持った所ジョージ、みたいなサイボーグが追いかけてくる。めっちゃ怖い。私は走って逃げる。所ジョージはどこまでも追いかけてくる。

股間のガトリングガンがあるのにそれを一切使わずチェーンソーを持って追いかけてくるところがクレイジーで尚更怖い。でも股間のガトリングガンで撃たれて死ぬのもごっつ嫌や。生理的に嫌や。もうやだ。誰か助けてくださ〜い。

という悪夢から覚めた私は汗だくだった。サウナでコサックダンスを踊った時くらい汗だくだった。尿もちょっと漏れていたように思う。赤いふんどしが湿っていた。時計を見ると、深夜一時であった。私は唐突に、プリンが食べたいと思った。

ちょうど冷蔵庫にプリンがあったよな。と、立ち上がり、冷蔵庫を開ける。プリンがひとつある。あるやんアルヤン。

しかしよく考えるとこれは明日、ちょっと嫌な仕事があるから、それが終わった後、自分へのささやかなご褒美・慰めとして食べようと取っておいた大事なプリンだ。今食べてしまうのはなんか違う感じがする。そうですよね、今村さん。

なんてな事を考えながらやっぱり凄くプリンを食べたい。僕は夢の中でとても嫌な思いをしたんだ。夢でも現実でもひどい目に遭って可哀想な僕。プリンくらい食べさせてあげてもいいじゃない。なんて自己憐憫してプリン欲の正当化を図るも、まだ腑に落ちない。

何故なら、「あれこれ考えて心が乱れ、愛欲が激しくうずくのに、愛欲を清らかだと見なす人には、愛執がますます増大する。この人は実に束縛の絆を堅固たらしめる」って私の敬愛するゴータマはんもダンマパダ第24章349節くらいで言ってたような気がするからだ。

これはどういう事か。ゴータマはんは何を言いたかったのか。今の私の状況に置き換えてみると以下のようになる。

私は深夜一時にプリンが食べたくてうずうずしている。そのプリン欲を正当化し、プリン欲のうずくままにプリンを食べれば、プリン欲はますます増大する。そうして私はプリンを食べたい時に我慢が出来なくなり、1日1個で満足していたのが1日2個になり、3個になり、30個になり、300個になり、やがてプリンの亡者になり、際限なくプリンを購入し、喰らい続け、破産してプリンを買えなくなった私はプリンを喰う為に万引き、窃盗、コンビニ強盗、殺人、放火、売春、自爆テロオレオレ詐欺、不倫、プリン屋さん強盗などといった凶悪犯罪を犯してしまうかもしれない、という事だ。

ありそうな話だ。おそろしや、おそロシア。だからプリンを食べるのはやめておこう。

あ〜良かった良かった、危うく私は人の道を外れる所(ジョージ)でした。ありがとう、おおきに、ゴータマはん。

とか言うてたら眠くなってきたので寝ました。

深夜一時の事でした。