読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

雨 ときどき晴れ☀

~鬱と発達障害とつきあう日々~

ライフ・イズ・ビューティフル

 

 本日10時より、友達と映画『ライフ・イズ・ビューティフル』を観た。

 観ることになったいきさつは、昨日のブログの通りである。

 

 休日の前夜は、つい夜更かしをする。寝不足気味であった。朝、時間があったので、シャワーを浴びた後、ついうとうとと椅子に座ったまま居眠りしてしまった。

 はっと、気が付くと9時30分。映画館まで30分かかる。やばい、遅刻する!!急いで着替え、車を走らす。間に合いますように・・ 

 途中、3回の工事片側通行にイライラしながらも、なんとか5分前に着いた。急いで料金を払い、席へ。中に入ってみると、私たちの他は、レディースデイだというのに、中年くらいの男性2、3人しかいない。前の真ん中くらいの席に座り、ほとんど貸し切り状態だった。

 すぐ館内は暗くなってCMやらが始まった。そこから私の記憶はない。なんと眠ってしまったのだ。最初から観たかったのに・・。男友達も、起こしてくれればいいのに、遠慮したのだろうか(^_^;)

 

 起きたのは、映画の中盤も過ぎたところだった。眠ったのをからかわれるかと思いきや、彼の顔がおかしい。

 可笑しい、のではなくて、真面目な、神妙な顔をしているのだ。私は、すぐさま彼が作品に心を動かされていることを知った。

 というより、泣きそうな顔をしている!!

 

 ユダヤ強制収容所での生活を、ゲームだと教え、良い子にして隠れながら過ごせば得点がもらえ、1000点になれば優勝して戦車をもらって家に帰れると、父親が繰り返し息子に言って聞かせるところで、何度となく彼は泣いていたようだ。

 それから、愛する妻のために、放送ジャックし、音楽を流したり、子供の声を聞かせたりするシーンも、泣いており、私もつられて涙腺がゆるくなり、泣いてしまった。

 それから、言うまでもなく、最後の、父親がドイツ兵につかまり、銃を突き付けられながらも、子供のためにおどけて歩くシーン、その前あたりからラストまで、私たちはずーっと泣き続けた。

 泣きながら、ティッシュのやりとりをしながら、「なんだ、結構この子いいやつじゃん・・」となんとなく思っていた。

 

 彼は、観終わってからも、しばらくは泣いていて、 

「こういう映画かよー、反則だなっ」と涙をぬぐった。いまどき、前もってあらすじ調べんのかい、と思ったが、「ネタバレは少しでもいやだった」からだそうだ。

 

 私が朝遅刻して、時間がなかったので、何も買わず、飲食していなかったので、コーヒーを買ってロビーで飲んだ。飲んでいると落ち着いてきて、だいぶ、いつもの陽気な彼に戻って来た。

 「あー、でも、こんな感動する映画なのに、普通寝るかなぁ?」と案の定突っ込まれ、苦笑いをした私。

 「あー、でもいい映画観たなぁ。・・また何か観ようよ」

 「うーん。良さそうなのがあったらね」「・・よっしゃ。」

 

 もう、お昼だったので、何か食べよう?とのことで、軽くお蕎麦を食べて、さよならした。食べている間、彼は、自分の家庭のこと(実家暮らし母ひとり子ひとりだということ)や、子供のころの話などしてくれた。彼がよく話すので、私はけっこう楽しい時間だった。

「でも、こんなことしてないで、婚活でもしないの?お母さん心配してるでしょ」と老婆心で言ったら、

「みんな同じこと言うよね、俺だって考えてるのに」ふーん。

「縁があれば、そのうち出会うだろ」うーん。。

「自分が独身だったらどうなのよ、結婚したくても出来ない状況だったら、言われたくないでしょ」

 まぁ、悩んでいるんだったら、言われたくないよね。ごめん。

 

 再び、映画の話になり、「俺あんな父親がいたらよかったな」と彼は言った。

 そうか、お父さんがいないから余計にきたか・・。

「私も、あんな親になりたいな。」しばらく、しみじみと二人、蕎麦をすすった。 

 

 お蕎麦は、彼がご馳走してくれた。「俺が誘ったから」「たまには可愛くおごってもらえよ」 どっちが年上なんだか。ありがとう。

 

 気づけば、彼の前で眠ったということは、そんなに緊張しなかったということ、泣けたといういうことは気をそんなに使わなかったということか。私には珍しいことだ。この人とは友達・・になれそうだなぁ?となんとなく思った休日の午後でした。 

 

f:id:rtaroyma:20170416175854j:plain

 午後のコーヒーのおともに☕