文部科学省、総務省、経済産業省は2017年3月9日、プログラミング教育の普及・推進を目指す官民連携の組織「未来の学びコンソーシアム」を設立した。コンソーシアムの賛同人には、企業や教育機関、自治体などの関係者が名を連ねた。
文部科学省が2017年2月14日に公表した小学校の次期学習指導要領案では、「プログラミング的思考」を育むことを目的に、プログラミング教育の必修化を打ち出している。次期学習指導要領は2020年度から全面実施で、2018年度から先行実施も可能だ。コンソーシアムでは今後、小学校のプログラミング教育の充実などを目指して、デジタル教材の開発や講師派遣、実証授業やワークショップの開催などの取り組みを進める。
3月9日に都内で開催したコンソーシアムの設立総会では、賛同人を代表してフューチャー 代表取締役会長兼社長 グループCEOの金丸恭文氏が登壇し、コンソーシアムの活動の狙いや役割について紹介した。金丸氏は、「子供たちが自分のアイデアをサイバー上の経済圏の中で具現化するイメージを描くことができ、そのイメージを実現するためにツールを使えるようになることが大切だ」と述べた。
コンソーシアムは同日、活動内容や実践事例を紹介するWebサイトを公開した。今後、賛同する企業や団体の募集も始めるという。
(中野 淳=教育とICT Online)