MacもWindowsも、Officeアプリといえば『Microsoft Office』(以下、MS-Office)、ムービー編集では『Adobe Premiere』など代表的なソフトがあります。
でも、「そこまでの機能は必要ない」「予算の都合でOfficeやPremiereはちょっと……」という方に、朗報となるかもしれないニュースが飛び込んできました。
『iWork』シリーズと『iLife』シリーズの無料化が発表される
『iWork』と『iLfie』の両シリーズは、Appleを代表するソフトの1つです。
シリーズ名はわからなくても、『Keynote』や『GarageBand』といったアプリ名を挙げれば、お分かりいただける方も多いと思います。
この『iWork』と『iLife』は、当初有料アプリとして発売されましたが、2013年10月以降に順次条件付き無料化し、今に至ります。
そんな両シリーズのアプリ達が、今回完全に無料化されることとなったのです。では、一体どんなアプリが含まれているのか、簡単に解説してみましょう。
iWorkシリーズ
まずはOfficeアプリのiWorkシリーズから解説していきます。
Pages
MS-Officeで言うところの、Wordに当たる書類作成ソフトです。数多くのテンプレートが用意されており、それを活用することで、初心者でも体裁の整ったきれいな文書を簡単に作ることが出来ます。
Wordで作成された文書も読み込むことが出来ますが、体裁が崩れたり、不足するフォントが代替のものに置き換わることもあるので、ビジネス向けとしては微妙なところ。でも、個人用途としては十分です。
Numbers
MS-OfficeではExcelにあたる表計算ソフトです。
ただし、表計算そのものよりも完成品(印刷した時)の見栄えを重視しているのか、Excelとは異なるシンプルなUIとなっています。
こちらもpages同様に互換性の問題があるため、ビジネスユースよりは個人用途の方がお勧めです。
Keynote
iWorkの中でも異彩を放つ存在が、プレゼンテーションソフトウェアの『Keynote』です。この分野ではMS-OfficeのPowerPointが有名ですが、このKeynoteもIT業界を中心に有名なソフトウェア。
それもそのはず、故スティーブ・ジョブズ氏のプレゼンをはじめ、現在でもAppleの講演にはこのKeynoteのスライドが使われているのです。勿論、ソフトの出来も痒いところに手が届く完成度なので、非常に優秀。
PowerPointとの互換性という問題はありますが、Macを使ってプレゼンをするなら、是非とも活用したいソフトです。
iLifeシリーズ
続いてはクリエイティブ系ソフトを集めたiLifeシリーズについて説明します。
GarageBand
古くはMac用楽器演奏・作曲ソフトとして、最近ではiOS向けの同様のアプリとして、ミュージシャンの間では有名なソフトウェアです。
簡単に、MacやiOSデバイス単体で楽器演奏が楽しめるだけでなく、外部機器(MIDIキーボードやギターなど)を繋ぐことで、ライブでの本格的な演奏にも対応可能。
最近では、電気グルーヴがアルバム『TROPICAL LOVE』の作成に利用するなど、プロからも注目されている便利なアプリです。
「楽器を始めてみたいけど、いきなり全部揃えるのはちょっと……」という方にもおすすめですよ。
iMovie
その名の通り、動画を編集するためのソフトウェアです。こちらもGarageBand同様、簡単操作で本格的な動画の作成が可能。
最近流行りのYouTuberを目指す方は、最初の第一歩のアプリとしても良いかもしれません。ただし、機能の多さという点では、Adobe PremiereやFinal Cut Proといった中上級者向けアプリには敵わないので、その点は要注意。
あくまでも、入門用、或いはiOSデバイスでの編集用ツールと位置づけておいた方が良いでしょう。
まとめ:無料でも十分使えるのがApple製品。
今回は、無料化されたiWorkとiLifeシリーズについて、簡単に解説してみました。
本文中でも触れたように、どのアプリも無料とはいえないレベルの完成度で、(少なくとも個人用途なら)十分活用できるものです。(まぁ、元が有料アプリなので、それが当たり前なのですが……。)
せっかく無料化したのですから、MacやiPhone・iPadユーザーの方は、この機会に是非使ってみてくださいね。
以上「Apple、『iWork』と『iLife』を遂に無料化!Word・Excelと互換性のあるPages・Numbersも無料で、Macユーザーの悩みが少し軽くなりそう。」でした。