80年を超える長いプロ野球の歴史でその記録を達成したのはわずか47名。
本塁打王3回、打点王1回を獲得したあのミスタータイガース掛布雅之、イチローが天才と認めた谷 佳知選手も1928安打どまり。
このことからもいかにこの記録が偉大で達成困難な数字かが伺える。
2017年のプロ野球ではその2000本安打が同時に6名達成(日米通算含む)する可能性がある。
本日の試合で青木選手が3安打し、いよいよ達成間近になってきた。
大リーグ・アストロズの青木宣親選手は、25日のインディアンズ戦でタイムリーツーベースヒットを含む今シーズン初めてヒット3本を打ち、日米通算2000本安打まで、あと19本としました。
そこで、候補の6名の選手のここまでの成績を試合出場数や安打数をもとに、2000本安打達成日を予想してみました。
目次
2000本安打の難易度
先にこの2000本安打がいかに難易度が高いかをお伝えします。
2016年のプロ野球で規定打席到達者の平均安打数は下記のとおり。
規定打席=レギュラーの選手と考えると、年間でレギュラーとして出場した場合約138本の安打を打つ計算になる。
もちろんこれは個々の選手の打撃力や打席数の違いは考慮していないため参考までの数字。
単純計算でこの安打数をもとに2000で割ると14.5。
つまりプロ野球のレギュラー選手の平均的な打力で14~15年活躍してはじめて達成できる数字なのです。
1年間レギュラーとして試合にでるだけでも難しいのにそれを14~15年。
その間故障や年齢的な衰えがあることを考えると、いかにこの記録が偉大な記録がおわかり頂けるでしょう。
プロ野球史上7度しか達成されていない200安打を10年間続けてやっと達成できる記録と言い換えてもその記録の偉大さがわかるでしょう。
- レギュラーとして出場できる技術
- 2000試合近く出場できる身体的タフさ
技術と体力が高いレベルで合わさってはじめて達成できる記録なのです。
歴代達成者一覧(日米通算含む)
歴代達成者は2016年終了時点で47名。
興味がある方はこちらを参照→通算安打ランキング
2017年の2000本安打候補者
2017年の2000本安打候補者は下記の6名です。
青木宣親選手 1965安打
荒木雅博選手 1961安打
福浦和也選手 1932安打
阿部慎之助選手 1917安打
内川聖一選手 1896安打
鳥谷敬選手 1872安打
※2016年シーズン終了後の通算安打数
※青木宣親選手は日米通算安打数
達成予想日
ここからは2017/4/26 13:00時点の成績を考慮して、記録達成日を予想してみます。
※()内は4/26 13:00時点の通算安打数
青木宣親選手 (1981安打)
2017/4/26時点で残り19安打。
恐らく2017年に最速で達成するのが青木選手になるでしょう。
15試合に出場して16安打。
ただ、代打や途中出場の試合もあるため、スタメンで起用されるかいなかで安打数は変わる。
ただ、ここのところはスタメンで試合出場していることを考えると、安打ペースは早まるでしょう。
スタメン出場した試合に限れば1試合あたり1.3本安打を放っていることを考えると15試合あれば達成できる数字。
単純計算だと15試合目は5/12のヤンキーススタジアムでのヤンキース戦になる。
ただ、青木選手がここのところ好調であることを考えて、5/10のホームで行われるブレーブス戦の達成と予想。
是非ホームの観客の前で記録を達成して欲しい。
荒木雅博選手 (1975安打)
残り25安打に迫った荒木選手。
ここまで15試合で14安打。
内3試合は途中出場で無安打。
スタメンで試合に出れば1試合平均1.1本安打を放つ計算になる。
ただ、荒木選手の場合はベテランということもあり、これからも休みながらの出場になることが予想される。
そう考えると、途中出場や休養も考慮にいれながら予想をする必要がある。
中日ドラゴンズはここまで21試合を消化。
そのうちの15試合に荒木選手が出場と考えると、4試合に3回出場する計算。
そこに安打ペースを計算にいれると、単純計算では約36試合必要になる。
そうすると6/6のZOZOマリンでのロッテ戦となる。
ただここまでの荒木選手の安打ペースは年間95本。
2015年が53、2016年が71本であることを考えるとここまでが出来過ぎているくらいだ。
そう考えると、若干ペース修正を加えて、6/18のナゴヤドームでの西武戦と予想する。
せっかくなら6/13~6/18のナゴヤドーム6連戦で達成して欲しい。
福浦和也選手 (1934安打)
残りは66安打。
ただ、ここ数シーズンの成績を鑑みるに6人のなかで最も到達は困難な状況にある。
2017年もここまで15打数で2安打と結果が出ていない。
しかし、四球数6で出塁率は.381という数字を見ると完全に対応できていないわけではない。
しかしながらここ3年間の安打数は93本。
最多安打が2015年の47本と考えると、残り66安打は非常に厳しい。
可能性があるとしたら、このままロッテのチーム状態が上がらず、シーズンが終戦になること。
そうすれば、勝敗を度外視して福浦選手を出場させることが出来るだろう。
しかし、それはファンも福浦選手自身も望まない。
そこで希望的観測も含めて予想を立ててみることにします。
残りのロッテの試合数が121試合。
福浦選手の過去3年間の打率が.266。
今シーズンの出塁率を見るに過去三年間と比べて衰えがきているわけではなさそう。
そう考えるて4打席に1本は安打を打つと計算する。
起用法によって打席数は変わってしまうが、2017年の福浦選手は1試合当たり2.6打席あたえられている。
そうすると1.5試合あれば1本安打を打てる計算となる。
その結果福浦選手が残り66安打を放つには99試合が必要となる。
ただ、休みや代打の試合出場することを考えると実際はもっと試合数が必要でしょう。
色々こねくり回した結果、9/28の本拠地ZOZOマリンで行われるオリックス戦と予想する。
正直かなり願望込みです
福浦選手自身の状態以上にチーム状態にかなり左右されるでしょう。
阿部慎之助選手 (1941安打)
残りは59本。
ここまで19試合で24安打と絶好調の阿部選手。
1試合平均1.2安打放つ計算になる。
ただ、阿部選手は下半身に違和感を持っており、このまま試合出場できるかは微妙なところ。
交流戦では指名打者制度が利用できることを考えれば、なんとか試合出場できるとも予想。
今のままのペースでも最低50試合は必要。
しかし、阿部選手はプロ通算16年間で出場試合数より安打数が上回ったシーズンがわずかに6。
これに加えて、調子が落ちることと身体の状態を考えると安打ペースは落ちるでしょう。
ここから1試合当たりの安打ペースを1.0。
そこに休養を10試合見込んで70試合必要と予想。
7/25の岐阜で行われる広島戦で達成と予想する。
内川聖一選手 (1922安打)
残りは78安打
ここまで21試合で26安打。
まだ34歳という年齢を考えると、このまま順調に試合に出場して安打を重ねると予想。
ここまでは1試合平均安打1.2。
ただ過去3年間の1試合平均安打が1.17であることを考えると、現在の状態からは調子が下がると予想。
1試合平均安打1.5で計算することにします。
そうすると記録達成には約67試合必要。
7/21の本拠地ヤフオクドームのロッテ戦で達成と予想します。
鳥谷敬選手 (1893安打)
残り107安打。
一番達成までの道のりは遠い。
ここまで20試合で21安打。
プロ通算13年のうち12年を全試合出場。
ほぼ試合に出続けている鳥谷選手ですら14年目でギリギリ達成できるかどうか。
いかにこの記録が難しいか改めてわかる。
この選手に関しては故障での離脱を考える必要がないので計算が楽です。
ここまで1試合平均1.05安打。
通算1試合平均安打が1.02。
ここまで好調であることを考慮して1試合平均1安打で計算することにする。
すると単純に107試合が必要。
9/3の本拠地で甲子園で行われる中日戦と予想します。
まとめ
一つでも私の予想が当たることと、全6選手が記録達成することに期待しています。
もし私の予想を見て、当たりそうだと思った方は今から球場のチケットを購入されてみてはいかかでしょうか。
それでは、さようなら!