アマゾンジャパン(Amazon.co.jp)のマーケットプレイスで、詐欺の疑いがある出品が相次いでいる問題について(関連記事)、メーカー各社が注意を促しています。
セーラー服型部屋着「セラコレ」を販売するビビラボは、同ブランドの製品を販売する「詐欺出品者あるいは乗っ取りと思わしき複数のアカウント」が確認できたとし、他と比べて異常に安い出品者に気を付けるよう呼びかけています。通常の半額前後、出品者の所在地が海外など疑わしいアカウントの見分け方をまとめています。
他にも「怪しいアカウントが複数確認できました。代金の詐取や住所情報が不正利用される恐れがあります」「不正に安く出品している出品者がいます」と複数の企業が、自社の商品が不当に安く出品されていると注意喚起しています。
また、一連の不審な出品により、正規の販売業者が出品停止となる影響が出ている可能性も。ニッシンジャパンの広報担当者は「異常に安い価格で詐欺業者が登録してしまうと、逆に弊社製品の価格が異常に高いとシステムが判断して出品停止になってしまう」とツイート。
また電子工作関連商品を扱うスイッチサイエンスも、商品がAmazonで出品停止になったとブログで報告。当該の商品はマーケットプレイスで他出品者から「異常な低価格」で販売されていました。Amazonからは「出品価格が誤っている可能性がある」との連絡があり、格安出品の影響を受けたと考えられます。
スイッチサイエンスに話を聞いたところ、出品停止の通知を受けて、低価格出品に気が付いたとのこと。Amazonに問い合わせ、出品停止は解除されたものの、問題の発生理由は明らかにされなかったといいます。
同社は、同様のことが他のメーカーにも発生した場合は、Amazonと話し合うことを促したいとコメント。意図せず出品停止になったことについてAmazonのシステムやサービスに不満はあるものの、問い合わせへの対応に不満はない、とも。また「Amazonには、購入者にとって、便利で分かりやすい売り場をつくってくれることを期待しています。出品者への利便性はその次で良いと思っています」とも語っています。
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