発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第422回目は『Carried Away』を紹介する。
『Carried Away』はスキー場を舞台としたパズルアクションゲームだ。橋を作って渡る物理演算パズル「ブリッジビルダー」と呼ばれるジャンルと、スキーに関連した要素が組み合わさっている。プレイヤーが作り出すのは「リフト」「ジャンプ台」「山の地形」など。リフトを建設する際には登りのメカニズムを意識し、ジャンプ台を建設する際には下降時の速度やバランスに気を配らなければならない。
ゲームモードとしては「メインキャンペーン」や「サンドボックス」が用意されている。メインキャンペーンではプレイヤーは、欠陥だらけの設備に修正を加え、時に抜本的な建設をおこない安全なスキー場へと作り変える必要がある。施設を利用する観光客は、スキーヤーやスノボーダー、登山家などさまざまであり、修正や建設をする際には、彼らの特性を考慮しなければならない。サンドボックスモードでは、用意されたステージを遊ぶだけでなく、自分でステージを作ってオンラインで共有し、友人と遊ぶこともできるという。
本作は基本的に横スクロールで展開されるが、マップはゲームエンジンUnityを用いた3Dで構築されている。スキー場はさまざまな角度から見ることができ、立体感が楽しめるだろう。フィールドは一面雪景色の昼の雪山だけでなく、コテージの見える夕方の雪山など多彩なデザインが用意されている。
開発を手がけるのはイングランドのマンチェスターに拠点を構えるHugecalf Studios。若手のスタッフが集まって2016年に設立されたスタジオだ。「経験はないが、遊びたいゲームを作る」をモットーに掲げて『Carried Away』の開発に取り組んでいるという。
対象プラットフォームはPC/Mac/Linux。現在本作はSteam Greenlight審査にかけられており、同審査を通過すれば2017年夏から約1年間の早期アクセスを予定している。早期アクセス版の価格は10ドル、正式版の価格は15ドルを予定しているとのこと。