辺野古周辺2区が承認撤回を要請
沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設に向けて、沖縄防衛局が護岸を造る工事に着手したことを受けて、移設予定地に近い2つの地区の区長が26日、県庁を訪れ、移設工事を阻止するため、埋め立て承認を撤回するよう求めました。
沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設に向けて、沖縄防衛局は26日、埋め立て区域の外側を囲う護岸を造る工事に着手し、海の原状回復が難しくなる埋め立てが事実上、始まりました。
これを受けて、名護市東部の13地区のうち、移設予定地に近い汀間地区と三原地区の区長2人が26日、県庁を訪れ、基地問題を担当する吉田政策調整監と面会しました。
この中で汀間地区の新名善治区長は、「少しでも海が埋め立てられると元に戻すことは難しい」と述べたうえで、移設工事を阻止するため、翁長知事に埋め立て承認を撤回するよう求める要請書を手渡しました。
これに対し、吉田政策調整監は「地域の人の声も聞きながら、慎重に検討したいので、ご理解をいただきたい」と述べました。
面会のあと、三原区の比嘉徳幸区長は「子どもや未来に、自然を残すのがわれわれの役目だ。基地を造らせないため、地元は決して諦めていない」と話していました。