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 真宗大谷派の本山・東本願寺(京都市下京区)は、僧籍を持つ元職員2人への残業代などが4年間未払いだったとして、25日までに計約657万円を支払った。寺は「寺の仕事は僧侶にとっての『自己研鑽(けんさん)』ととらえ、慣例として残業代は支払ってこなかった」と釈明、今後はタイムカードを導入するなど、労働環境改善に取り組むという。

 元職員は38歳と34歳で、全国から訪れる門信徒の世話係「補導(ほどう)」を2013年4月から今年3月末まで務めた。宿直があり、多忙な月は残業が100時間を超えたが、残業代や扶養手当は支払われてこなかった。

 2人は労働組合「きょうとユニオン」(同市南区)に相談。団体交渉の結果、寺は「労働管理が不十分だった」として、労働時間を記録し、その対価を求めていた2人の請求を認めた。

 3月末で2人の4年間の任期が…

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