高浜行人
2017年4月16日00時21分
海外の紛争地などで取材、報道する意義やその現状について考える報告会が15日、東京都内で開かれた。2015年6月に内戦下のシリアに入国後、武装組織に拘束されたとみられるフリージャーナリストの安田純平さんの解放を求めるアピールも発表された。
報告会は、ジャーナリストの後藤健二さんが過激派組織「イスラム国」(IS)に殺害された事件をきっかけに15年3月に発足した「危険地報道を考えるジャーナリストの会」が主催した。シリアに5回入ったフリーの桜木武史さんは「誘拐されないよう、知り合いの戦闘員にガイドを直接頼んだ」などと安全対策について説明。共同通信の木村一浩・カイロ支局長はビデオメッセージを寄せ、「本当のことを知るためには日本人が現地に行って日本語で記事を書くことが必要だ」と指摘した。
安田さんの解放を求めるアピールでは「アメリカによるシリア攻撃によって情勢はさらに悪化することが予想される」とし、日本政府に対して中東諸国や欧米と連携し、解放に向けて努力するよう求めている。(高浜行人)
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朝日新聞国際報道部