【iPhone】削除してしまった写真を復元する4つの方法
2017-04-26 6:58せっかく撮れたベストショットを間違えてiPhoneから削除してしまった。子供がiPhoneを触っているうちに写真やビデオを削除してしまった──。こんな悲劇が起こっても、写真を復活させる方法を知っていれば無駄にあわてなく済みます。100%確実ではありませんが、削除した写真を取り戻せるかもしれません。
そこで今回は、iPhoneから削除してしまった写真を復元する方法を4つ紹介します。
検証端末:iPhone 7(iOS 10.3.1)
「最近削除した項目」から復元する
まず確かめてほしいのが、「最近削除した項目」です。[アルバム]をタップして、[最近削除した項目]を開いてみましょう。
「最近削除した項目」
ここには、削除した写真が30日間保存されています。つまり、写真を削除しても30日以内であれば、写真を復元できるのです。
復元したい写真やビデオが見つかったら、タップして開きます。画面右下にある[復元]をタップして[写真を復元]を選択すれば、写真をカメラロールに復元できます。
削除してしまった写真をカメラロールに戻せる
複数の写真をまとめて復元することもできます。一覧画面で右上の[選択]をタップして写真にチェックを入れてから[復元]をタップするだけです。選択せずに[すべて復元]することもできます。
複数の写真をまとめて復元可能
注意したいのは、「最近削除した項目」では、完全削除もできるということ。[削除]→[写真を削除]をタップして削除した写真やビデオは、復元できなくなります。
絶対に復元しないような写真は完全削除できる
iPhoneで写真を一括削除してストレージの空き容量を増やす方法
メッセージやメール、SNSなどから復元する
よく撮れている写真ほど、身近にいる人に送っていたり、SNSなどに投稿していたりするものです。過去の送信履歴や、SNSに作成されている写真アルバムなどを確かめてみましょう。もしかすると、写真が残っているかもしれません。
メッセージアプリから復元
メッセージアプリでは、各ユーザーと送受信した画像ファイルを端末に保存することができます。「詳細」画面で一覧で表示して、画像を複数選択してまとめて保存すると楽でしょう。
左:メッセージを表示して、右上にある[i]をタップ右:「詳細」が開いて過去にやり取りした写真が一度に表示される。長押しして[その他]→[画像を保存]でカメラロールに保存できる
写真を個別に開いて、シェアシートから[画像を保存]を選択することも可能です。
写真を開いてアクションボタンをタップし、[画像を保存]を選択する
メールアプリから復元
メールで送受信した画像ファイルを端末に保存するのも選択肢の1つ。添付ファイル付きメールはメールの先頭にクリップのアイコンが表示されるので、ほかのメールと区別できます。
SNSから復元
LINEやTwitter、Instagramなどのサービスで写真や動画を共有していれば、端末に再ダウンロードできる場合があります。
Twitter上の動画をアプリで簡単に保存(ダウンロード)する怪しくない方法
DropboxやGoogleフォトなどのクラウドサービスから復元する
DropboxやGoogleフォトなどがインストールしてあれば、写真のアップロード機能がオンになっているかもしれません。これは、カメラロールに追加された写真のバックアップをオンラインストレージに保存する機能です。覚えがなくても、初めてアプリを起動したときに設定しているかもしれません。
こうしたアプリは、バックグラウンドでのバックアップに対応しているので、設定がオンになっていれば写真が自動で保存されている可能性が高いです。アプリを開いて写真が保存されているか確かめてみましょう。保存されていれば端末にダウンロードすることもできます。ただし、クラウド上に保存されているなら大丈夫ということであれば、何も端末に保存しなおす必要はありません。
Dropboxから復元
Dropboxであれば、写真を開いてメニューから保存できます。
写真を開いたら右上の[…]をタップして写真を保存する
Googleフォトから復元
Googleフォトの場合、アプリから直接ダウンロードできません。SafariでGoogleフォトにアクセスして写真をダウンロードします。
Googleフォト:写真を開いて右上のボタンをタップし、[ダウンロード]を選択する
写真のバックアップという点で、こうしたクラウドサービスはかなり有効です。とくにGoogleフォトは、容量の制限なしに写真やビデオのバックアップを作成できます(容量無制限の場合は画像が圧縮されます)。もし利用していないなら、これを機にインストールしておくと、今回のような事態が起きても安心できます。
「Googleフォト」がスマホユーザーにとって最強である4つの理由 ── 写真を容量無制限で保存できる無料クラウドサービス
iPhoneの写真をバックアップ保存する2つの方法 【PC/Googleフォト】
iCloudフォトライブラリは復元には役立たず?
ところで、iCloudの「iCloudフォトライブラリ」や「マイフォトストリーム」も端末の写真をクラウドに保存するという点で、バックアップと言えます。しかし、iCloudフォトライブラリやマイフォトストリームの写真はiPhoneと同期される仕組みになっています。そのため、iPhoneから削除した写真は少なくとも30日間はアカウントに保管されるものの、最終的にはiCloud上でも同様に削除されてしまいます。
また、iCloudのストレージが上限に達しているときiPhoneで写真を削除すると、「最近削除した項目」にも保存されません。写真は即座に削除されて、30日以内であっても復元できないので注意が必要です。
iCloudストレージがいっぱいだと「最近削除した項目」から復元できない
iCloud/iTunesバックアップから復元する
これは最後の手段で難易度は高め。iCloudやiTunesに保存されているバックアップを復元して写真を取り戻す方法も残されています。
バックアップデータの作成日時によっては、写真を復元できないばかりか、最近撮影した写真やデータなどがごっそり削除されてしまう危険があります。バックアップファイルから任意の写真だけを復元するということができないため、このワザを使うかどうかは慎重に判断すべきです。
iPhoneのデータをバックアップして復元する2つの方法──iTunes/iCloudバックアップの違いと手順まとめ
とにかく必ず確認すべきなのはバックアップデータの作成日時です。削除してしまった写真が保存されているかどうか、バックアップの日付けで判断します。
iCloudなら「設定」アプリで画面上部のApple IDの項目をタップし、[iCloud]→容量の項目の[iCloud]→[ストレージを管理]→バックアップの項目の[(iPhoneの名前)]で前回のバックアップ日時を確かめられます。
iCloudバックアップ
iTunesのバックアップ日時は、[iTunes]→[環境設定…]で「デバイス」タブを開けば確かめることができます。
iTunesバックアップ
仮に復元するとなった場合、復元前に最新のデータを別途バックアップしておきましょう。写真やビデオは、USB経由でパソコンに取り込むなどします。復元を実行すると、バックアップの時点までデータが戻ってしまいます。削除してしまった写真を取り戻す代わりに、最近撮った写真をすべて失ってしまうとしたら笑えないですよね。そのほか、アプリのファイルや重要なメッセージなど、iCloud/iTunesバックアップ以外のあらゆる方法を使って、必要なデータを退避させます。
ちなみに使っていないiPhoneがあれば、そこにiTunesのバックアップを復元するという手もあります。この場合、メインで使っているiPhoneはそのまま残るので、最新データを退避させるといった手間がかかりません。買い替えなどで古い端末をそのまま残している場合など、2台以上のiPhoneを持っている人限定のワザです。古い端末にデータを復元したら、メイン端末に必要な写真を何らかの方法で移動させればOK。大した枚数でなければ、AirDropを利用すれば手間がかからずに済みます。