付け合わせなどで登場するザワークラウト。
シャキシャキ食感に酸味がくせになる一品ですよね。お店で食べるイメージのあるメニューですが、実は、自家製してもおいしいんです。しかも、意外と簡単!使う材料が少ないのも嬉しいところです。
旬の春キャベツを使えば、やさしい甘みと発酵による酸味を味わえるザワークラウトができあがりますよ。そのまま食べるだけで十分おいしいですが、さまざまな料理で活躍します。
野菜を350g食べちゃいましょう!
それでは、ザワークラウトの作り方とアレンジレシピを紹介します。
ザワークラウトの作り方
(材料:作りやすい分量)
- キャベツ…1個(約1,000g)
- 塩…適量(千切りした後のキャベツの重量の2%の重量 ※約20g)
- ローリエ…2枚
- キャラウェイシード…小さじ1
- 輪切り唐辛子…小さじ1
(作り方)
1.キャベツは外葉2枚をはがし、太さ2mmの千切りにする。ローリエは半分にちぎる。
2.1.のキャベツをボウルに入れて重さを量り、塩をキャベツがしんなりするまで全体にもみ込んだら10分おく。
3. ローリエ、キャラウェイシード、輪切り唐辛子を加えて混ぜ、煮沸消毒した保存瓶に汁ごと詰め込む。
4. 冬場は室温に5〜7日、夏場は室温に3日ほどおく。
5. 食べてみて、ピクルスのような酸味があれば完成。冷蔵庫で保存し、半年を目安に食べきる。
ひと噛みした瞬間に旨味、爽やかな香り、酸味が広がっていきます。ほどよいシャキシャキ食感でいつまでも食べていられそうなほど。これまで食べてきたザワークラウトは一体なんだったんだ!!と衝撃を受けるほどの複雑で奥深い味わいです。
今回のレシピでは、唐辛子は丸ごと入れていますが、ピリ辛が好きな方は輪切りにしてから入れるのがおすすめです。
サラダ感覚でそのまま食べてOKですが、肉料理や揚げ物に添えてあげると口の中をさっぱりとさせてくれていい箸休めになりますよ!
ミルフィーユザワークラウトサンド
(材料:1人分)
- 食パン(6枚切り)…3枚
- バター…5g
- マヨネーズ…大さじ2
- ザワークラウト…100g
- ベーコン…6枚
- スライスチーズ…4枚
- こしょう…適量
(下準備)
- ザワークラウトは軽く水気を切っておく。
(作り方)
- 食パンはトーストして2枚には片面にバター、マヨネーズを塗る。1枚には両面にバター、マヨネーズを塗る。ベーコンの長さを半分に切り、中火で熱したフライパンでこんがりと焼く。
- 片面にバター、マヨネーズを塗った食パンにザワークラウト、ベーコン、スライスチーズをのせる。
- 両面にバター、マヨネーズを塗った食パンをのせ、ザワークラウト、ベーコン、スライスチーズ、残りの食パンを順にのせて挟んだらラップで包んで10分おく。
- 横半分に切る。
ジューシーなベーコンとチーズのコク、ザワークラウトの酸味が相性抜群な1品です。ボリューミーな見た目と美しい断面の層が食欲を刺激します。
肉の脂の旨味を楽しみつつも、ザワークラウトの清涼感で後味はさっぱりめ。時間がたっても美味しいため、お弁当にもっていくのもおすすめですよ。
ささみのザワークラウト煮込み
(材料:1人分)
- 鶏ささみ肉…2本
- ザワークラウト…50g
- 水…150ml
- 醤油…小さじ1
- 塩こしょう…適量
(作り方)
- 鶏ささみ肉は一口サイズに切る。
- 鍋にザワークラウト、水、醤油を入れて強火で熱し、沸騰したら鶏ささみ肉を加える。ふつふつするくらいの火加で水気が少なくなるまで10分ほど煮る。
- 塩こしょうで味を調える。
ザワークラウトを煮るなんて!と思うかもしれませんが、ヨーロッパでは煮込み料理に使うことも珍しくないんです。加熱すると酸味がやわらぐため、酸っぱいのが苦手な方でも食べやすくなりますよ。
調味料には醤油を使って和風味に。醤油の風味とうま味を加えることで、まるでじっくり煮込んだかのような深みのある味わいになりますよ。これをちびちびつまみながら、日本酒を飲むのも最高です!
ザワークラウトのコールスロー
(材料:1人分)
- ザワークラウト…100g
- マヨネーズ…大さじ1
- コーン缶…20g
- 塩こしょう…適量
(作り方)
- ボウルにすべての材料を入れて混ぜる。
キャベツを使ったサラダレシピのひとつにコールスローがありますが、これ、ザワークラウトで作ってもおいしいんです。ザワークラウトの酸味が効いていて、マヨネーズの主張は少なめ。すっきりとした味わいを楽しめますよ。
スライスしたバゲットやクラッカーにのせてカナッペとして楽しむのもおすすめです。また、海苔巻きの具にしてサラダ巻きとして食べるのもおいしいです。
簡単・おいしくて身体にやさしいザワークラウト。意外と簡単に作れるので、春キャベツがおいしい今の季節にぜひ手作りしてみてはいかがでしょう!今回紹介したレシピの他にもパスタや煮込み、炒め物などに使ってもおいしいですよ。
五十嵐ゆかり(管理栄養士・料理研究家)
1987年生まれ、千葉県出身。ゆるく気軽に取り入れられるグルテンフリーレシピや減塩でもおいしく作れる料理のコツなど、日々の暮らしに取り入れやすい健康レシピを提案している。美容や健康にうれしい要素を取り入れたレシピを得意とする。企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、講演、イベント出演、料理教室など、多方面で活動中。魅力発信☆むつざわ未来ラボの一員としての出身地の千葉県長生郡睦沢町のPR、PAKUTASOフリー素材モデルとして福岡県大刀洗町のPRに携わるなど、地域活性化活動にも取り組んでいる。
著書に「食材の栄養素を最大限に引き出す便利帖」や「発酵いらずのちぎりパン」、「塩レモンでつくる基本のおかず」など。
ブログ:http://lineblog.me/igarashiyukari/
Twitter:https://twitter.com/igarashi_yukari
HP:http://foodcreativefactory.com/
フードコーディネート・スタイリング:金英貨(ヨンハ)