フリーターから正社員への求職活動をおこなう場合は、やはり「不利な状況からのチャレンジ」という自覚は持つべきです。
しかし、ハンデを意識するあまり陥りがちなのが、実力を誇張したり、卑屈になって萎縮したりする姿勢です。採用側は専門的なスキルに期待しているわけではありません。
注目するところは、あなたの本気度です。
ハンデを補う目的で、自発的に学んでいることがあれば、本気度を伝えるポイントにもなります。また、経験の中で培われた集中力や記憶力などを、エピソードを交えて伝えるのもスキルのアピールになります。
採用面接では、「仕事に関することしか話せない」「こんな話をしたら、ひとりよがりではないか」と、遠慮してします人が数多くいます。
しかし、フリーター生活の中でも熱心に打ち込んだこと、工夫して取り組んだこと、目的意識を持って頑張ったことがあれば、それを認めてくれる会社はきっと見つかります。
応募企業の業務とうまく関連づけてアピールすると、効果は抜群です。何も離さないよりは、好きなことを情熱を持って語る方がずっといいのです。勝手にタブーを作ってしまって、自分の良さを消してしまわないようにしましょう。
今回の記事では、フリーターから正社員になるためにはどうすれば良いのかを詳しく解説します。
正社員として採用され、フリーター生活から脱却し安定した生活を手に入れましょう。
フリーターから正社員になるための通る「職務経歴書」の書き方
正社員の経験がないことに、採用側が不安を抱くのも事実です。
そこで、「職務経歴」に厚みを加えるために、表の中、もしくはその下に学んだことや頑張ったことを書く項目を立てることをお勧めします。
経験の中で学んだ・頑張ったことからもう一歩踏み込んで、その末に気づけたこと、変われたことなどが書かれてあれば、なお有効です。
また、フリーターの人は就業感が甘いととられがちです。ですので、あなたの仕事に対する姿勢にプラスの印象を与えるためにも、職務経歴書の構成そのものが、ビジネス文書の書式に則して、ビシッと作成されていることが肝心です。
フリーターの時期があった人に対して、採用担当者がもっとも気にするのが、「どうして正社員でなくアルバイトを選んだのか」ということでしょう。
正社員に比べると、アルバイトの仕事の範囲や責任の重さは、どうしても限られてきます。ですから、採用担当者を納得させられるような理由がなければ、「気楽だからフリーターを選んだのだろう」と思われてしまいがちです。
企業側は、「正社員として働けるのか？」というネガティブな疑問をもっていることが多いのです。
この場合、有効に活用すべきなのは、自己PRです。
目標をもってアルバイトという選択肢を選んできたのであれば、そのことを正直に書きます。
たとえば、「大学卒業から３年間と期間を決めてミュージシャンを目指しました。経歴としては劣るかもしれませんが、今後は正社員としての仕事に音楽活動に向けていた情熱を注ぎます」と入れると、経歴に関する自覚と前向きな意欲を伝えることができます。
職務経歴は、たとえば店員・販売員として働いていた人であれば、正社員と同様に工夫していた点、またそのことが成績や評価にどう結びついてきたのか、ということを応募先のニーズを意識して書くようにすると効果的です。
フリーターから正社員になるには、今の職場と同じ業種に就職活動しよう
フリーターから正社員になるためには、一体どうすればいいのでしょうか？
それは、あなたが今働いている業界と同じ他社に、就職活動することです。
例えば、あなたが専門商社の事務員としてアルバイトをしているとしましょう。ある程度仕事も覚えたし、社内の人との会話の中で、業界のこともある程度わかってきました。そのタイミングで、ほかの専門商社へ正社員への就職活動を始めるべきです。
あるいは、あなたが税理士事務所でアルバイトをしているのなら、同じく税理士事務所に就職活動をします。
職務経歴書には、もちろんフリーターとしての記述しかできません。しかし、さきほどの職務経歴書の書き方を踏まえて、しっかりと職務経歴書を作ることが大切です。
フリーターから正社員への転職活動では、いかに素晴らしいストーリーを職務経歴書に書けたとしても、面接官は内心で、所詮はフリーターだと考えているのも事実です。
では、どうすればいいのでしょうか？それは、経歴よりも素直さを前面に出すことです。
「業務としての実績はありますが、アルバイトとしてのものです。年齢も一般的な転職者よりも高くなっています。だからまず最初は、仮に年齢が下であっても職場の諸先輩方から学ばせていただければと考えております」というように、謙虚な姿勢を示しましょう。
「アルバイト経験しかないけれど、謙虚で、できそうな人だ」と面接官に思わせたら、あなたの勝ちです。
さいごに
働くうえでは、さまざまな雇用形態があり、フリーターという選択肢を選んだのも、あなた独自の個性とも言えます。
しかし、正社員として雇用される努力を後回しにしてしまうと、年齢が増すにつれて、正社員採用どころか、就職すること自体が厳しいものとなってしまいます。
自分自身のライフワークやキャリアの目標を踏まえて雇用形態を選ぶべきですが、まずは正社員をめざす努力をするのが賢い選択です。
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