JR九州初の普通電車「811系」がリニューアル 4月27日から運行
鉄道 テクノロジー
811系は1989年にデビュー。国鉄分割民営化後のJR九州が導入した新型車両としては初の普通列車用の電車だ。1993年までに112両(4両編成28本)が導入された。
発表によると、リニューアル車のデザインはドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治さんが監修。「Old is New ~伝統と革新の電車~」をコンセプトに、車内外を改装した。制御方式はSiCハイブリッドモジュールを採用したVVVF方式に変更し、エネルギー効率の向上を図った。
車内はクロスシートをロングシートに変更。シートの柄は「九州の伝統的な織物」をイメージしたものに変えたという。車内照明はLED化により環境負荷を軽減した。車体側面のラインや標記は青色に統一し、「最新機器を導入した新しい車両」を表現したとしている。
今回リニューアルされた1編成は4月27日から運用される予定。鹿児島本線門司港~荒尾間や長崎本線鳥栖~肥前山口間、日豊本線小倉~柳ヶ浦間を走る。JR九州は811系の他の編成も順次リニューアルする方針だ。