- 筋トレ女装家のぷろたん、情報商材を紹介して炎上!
- 土下座し、正座した状態で炎上について語るぷろたん
- 高偏差値YouTuberみずにゃん、ぷろたんの情報商材に物申す!
- 人気商売に情報商材を持ち込むのはどう考えても悪手
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筋トレ女装家のぷろたん、情報商材を紹介して炎上!
今回、女装するマッチョマンであるぷろたんは、投資関係の情報商材をYouTube動画内で露骨に紹介した。
普段はコンサルを50万円で行っているが、今回はノウハウ提供の特別価格32400円!
そんな内容の情報商材を、未成熟な若者だらけのYouTube上で紹介したのである。
【逃げ恥】恋ダンス〜誰にも真似できない完璧な踊り方〜【女装筋肉Ver.】#元気でた方RTお願いします。#フルはYouTubeにあります。 pic.twitter.com/GgdABP5LG3
— ぷろたん (@protein1214) 2016年11月11日
具体的にはバイナリーオプション――簡略な説明をすると、相場が上がるが下がるかを当てるギャンブル。
そのゲームの必勝法を、『月に500万稼いでいる投資家の友達20代の稼ぎ方が凄すぎた・・・』『今回ガチの企画』『本気で興味ある方』『お金稼ぎのコツを知りたい方』などとぎらついた誘い文句を用いて、激烈にオススメしたのだ。
結果、瞬く間に『詐欺商材だ!』と騒がれてしまい、ぷろたんは急ぎで動画を非公開にした。
そしてつい先ほど、謝罪動画が投稿された。
土下座し、正座した状態で炎上について語るぷろたん
ぷろたんの主張における主要な点を、下記にまとめておく。
・バイナリーオプションの動画をあげて、あんなに批判が来るとは思っていなかった。
・登場する友人は、本来的な友人ではなく単なるビジネスパートナー。
・今回の動画をあげた理由は、前回『月に1億を稼ぐ友達』の動画をあげた際に、視聴者から「もっと知りたいです」というメールが殺到したため、それに応えたかったから。
・友人に教わった方法で、ぷろたんは稼げている。
「現在もプラスなんですね。無知なのに」と言葉を強めていた。
・実際に勝てる手法だから詐欺じゃないと確信している。
・動画を非公開にした理由は、低評価ばかりついて非難されると意味がないから。
そして最後にぷろたんは、「本当に興味がある方は」ということで、『バイナリーオプションの情報商材』の販売者である、投資家のブログを紹介していた。
高偏差値YouTuberみずにゃん、ぷろたんの情報商材に物申す!
みずにゃんの主張における主張な点を、下記にまとめておく。
・バイナリーオプションは、いわゆるハイロー(HIGH-LOW)。
業者によって仕組みは違うが、一分後とか一時間後とか三時間後とかに、ドル円やユーロが上に行くか下に行くかを予想して、当たれば業者に手数料分が引かれ、掛け値の1.85倍とか1.9倍貰えて、外したら0になるゲームみたいなもの。
・ここ数年の間、バイナリーオプションは凄く人気。
巷ではこの手の情報商材(中には粗悪なものも……)はいくらでもある。
・ハイロー(HIGH-LOW)の時点で、数学の法則によって賭ければ賭けるほど、勝率は50%に近付いて行く。
それなのに業者に手数料を引かれるから、そうなると60%くらいの確立で勝てないと利益は出ない。
・為替は若干規則性があるものの、世界情勢に影響を受ける面もあって、不確実性が強い。
・俺も株の取引を頻繁にやっているからこそ分かるのは、「本当に信じられるのは自分しかいないから」ということ。
・この手の商材に絶対に引っ掛からないようにして下さい。
人気商売に情報商材を持ち込むのはどう考えても悪手
本件においてなにより問題だったのは、『買わせるための強烈な煽り』を、YouTubeという未熟な若者だらけの場で実行してしまったことだろう。
以前にも、独立行政法人の国民生活センターが、『高齢者狩り』をする営業マンが存在すると公表し、実際に無知で断れない老人を狙った悪徳リフォーム会社が次々に摘発されていた。
YouTubeにおいて情報商材を販売するのも、これと変わらない行為と見做す者が多かったため、これだけの大炎上が起きたのだろう。
低年齢層の視聴者に対し、下記のような煽りを連続的にしていたのだから。
・初心者も絶対わかる奴
・無知でも一番簡単に稼げるバイナリー
・手法にのっとったやり方でやって頂ければ自然と増えていく
・皆さんが知らないだけで勝ってる人って沢山いるんですよ
・過去に粗悪な情報商材を購入し、500万~600万のお金を全て失った教え子は、今回の投資家に教わることで2ヶ月で30万稼げるようになった
・良い手法を広めたいのに世に悪質な手法が広まりすぎてるのを抑制する意味でも今回出演して頂きました
投資家は、絶対勝てるものじゃないということを強調してはいたが、真っ赤なテロップなどで、『絶対に勝てるポイントがあります』など、購買意欲を高める演出が派手になされていた。
典型的な情報商材の販売手法である。
絶対ではないことを伝えながらも、感覚的に100%勝てる気分にさせる。
敗者から復活して大金を得た人が登場。
粗悪な情報商材があることを伝える。
初心者でも簡単。
これだけの好条件が揃っていると、若者特有の全能感に包まれている情報弱者は、射幸心を煽られて突発的に購入してしまう可能性がある。
ゆえに、仮に本当に良い情報がそこにあったとしても、未熟な人間に訳が分からないままに売りつけてしまうと、有効活用出来ず大損害を背負ってしまうリスクが発生する訳だ。
でも正直なところ僕は、ターゲットが良い大人(社会人)であれば、きちんと説明責任を果たした後、正当な手段で販売するのであれば、どんなに高額の情報商材であれ買わせても構わないと思っている。
出演していた投資家にしても、己の信念を持ってコンサル業を継続しているだろうから、今回の件は人が悪かったのではなく、販売の場が悪かっただけである。
専業で命を賭けて食って生きている人間が放つ情報は、高くて当然なのだ。
たとえば僕であれば、およそ月50万PVあるから、『プロブロガーになって好きな時間に起きて好きな時間に寝て暮らす方法!』といったものを、税込み19800円で販売しても良いはずである。
もしもそれが社会のルール違反ならば、僕が働いている会社の経営コンサルタントも、東京の道端にいる占い師も、自己啓発セミナー講師も、全て違法になってしまう。
情報商材=悪の商品ではないのである。
今回問題なのは、投資家でも、情報商材そのものでもなく、低年齢層だらけの池の中に『稼げる夢』という餌を投げてしまったことなのである。
まぁ僕個人の意見としては、成人を迎えた相手にはいくらでも売りつけて構わないし、ぷろたんは一切悪意などなかったように思える。
資本主義社会で生き延びるというのは、稼いでなんぼだからだ。
ただし、世間の多くはそう評価しないようである。
であるから、人気業と情報商材は相容れないという認識を忘れてはならない。
しばらくは、ぷろたんにマイナスイメージがのし掛かるだろうけれど、それを払拭するほどに大金を稼いで、「ほらみろ? 俺様の主張が正しかっただろ!?」くらい言ってのける未来を築いて欲しい。
金儲けは資本主義における愛。