発達障害の方が転職前に考えるべきこと
1.まずは苦手なことを理解しましょう。
発達障害で最も多いのは人間関係のトラブルです。例えば次のとおりです。
- 他人の感情が読めない
- 空気が読めない
- 指示された内容が理解しづらい
他人と連携した仕事や臨機応変に対応する仕事が向かないならやらない方が良いです。
まずは苦手なことは極力しないようにします。「なんでわからないの?」「ちゃんと考えて」などと言われそうな職種は避けた方が良いです。わからないものはわからないのです。こういう職場にいては鬱などの二次的障害を伴うことになり、すぐ退職することになるでしょう。
世間や社会は、採用担当者でさえ発達障害に関しては疎いです。この現実を考えておきましょう。
2.できれば得意なことを仕事にする
「発達障害は個性」と言われるように、発達障害は悪いことばかりではなく、他者にはない特長を持っています。
- ルールが決まっていればそのとおりにできる
- とても細かいところまでこだわって調査できる
- 常に完璧を目指して妥協しない
などです。
これを仕事に活かさない手はありません。
発達障害の種類ごとにまとめた特徴はこちらです。自分はどんな得意分野があるのか考えてみてください。自分では「欠点」と思っていることも見方を変えれば「得意分野」になりますから、よく考えましょう。
例:
- 同時に複数のことができない → 集中力が高く、一つのことをやりとげる
- こだわりが強すぎて臨機応変にできない→集中力があり完璧主義
- 失敗が多く何をするにも不安がある → 何事も慎重に物事を進めることができる
3.自分の得意分野や苦手分野の分析ができているなら
もしも自分の得意なことや苦手なことがしっかり認識できているなら、ひとまず転職サイトに登録して情報を登録しておくことをオススメします。
中でも便利なのが「スカウト」の機能です。
自分の職務経験や自己アピールなどを登録しておいて、企業からスカウトしてもらうものです。自分で探すよりも企業からのオファーがきっかけになるので転職もしやすいです。
4.もしも自分の苦手や得意がわからないなら
自分だけでは何が得意かわからない場合に一番おすすめな方法をご紹介します。
他人に聞いてみることです。
親や友達などはあなたのことをよく見ていますから、あなたの特徴をしっかり聞きましょう。自分で「これがやりたい」と思っているものよりも、他人から「これをしてほしい」と言われたものの天職だった、という話はたくさんあります。
5.それでも分かりづらければ
自分の得意分野がわからなくても、特徴や苦手なことだけなら分かる。という方や上手い言い回しが分からない。という方は、転職のプロに相談するのが手っ取り早いです。転職エージェントに相談すれば、いろいろな角度からのアドバイスをもらえます。別に発達障害の話をしなくても色んな人に会っていますので、あなたの特徴をしっかりと理解してくれるはずです。
(リンク先:障がい者サポートセンターラクセル)