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 南米パラグアイで24日未明、銃や爆薬で武装した強盗団が警備会社を襲い、多額の現金を強奪した。一部の地元メディアは約4千万ドル(約44億円)が奪われたと伝えているが、実際はより少額とする報道もある。襲撃の際の銃撃戦で警官1人が死亡、少なくとも市民3人がけがをした。

 事件があったのは、ブラジルと国境を接するパラグアイ第2の都市シウダーデルエステ。南に20キロほどの場所には世界3大滝の一つ「イグアスの滝」がある。カルテス大統領は、軍が警察と協力して町の治安維持にあたるよう命じた。

 報道によると、数十人からなる強盗団が警備会社を爆破。警官隊と銃撃戦になり、複数の自動車に火を放って逃走した。犯行は事前に周到に計画されていたとみられ、捜査当局は強盗団はブラジルに逃亡したとの見方を強めている。24日午後にはブラジル側でも銃撃戦が起きたという。

 一部の地元メディアなどは被害額は4千万ドルに上ると報じているが、ロイター通信は警備会社顧問の話として「被害額はより少額」と伝えている。(リマ=田村剛)

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