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休学して大学2年で社員に。新卒入社でもベンチャーで即戦力になるための4つの心構え

こんにちは、つい先月の2017年3月に大学を卒業した畠山です。
卒業自体はつい先月ですが、コーチ・ユナイテッド社(CU社)では、2014年11月からインターンとして働き始め、大学2年生だった2015年3月に、在学しながら社員となりました。

インターン時代は創業者の有安さん直下で新規事業をやり、社員になってからは現社長の福﨑さんのもとでしごかれながら、カメラスクールの事業開発を任せてもらっています。
マーケティング、教材開発、損益管理など、事業の成長に関わることであればなんでもやっている毎日です。

大学在学中に社員になってからこれまでの2年間は本当に濃い時間でしたし、仕事に対する考え方も大きく変わりました。今回の記事では、ベンチャーで働く上で、特に僕が大切だと思った4つの心構えをご紹介します。
ベンチャーでバリバリ働いている人からすれば「そんなの当たり前でしょ!」という内容もあると思いますが、ごく普通の大学生だった僕が必死にベンチャーで過ごしてきた経験談として、これからのキャリアを考える方々に少しは参考になることがあったら嬉しいです。

目次

大学を休学して、ベンチャーにチャレンジ
CU社にジョインしたきっかけ
1. 「頑張っている姿勢が評価される」→「結果が評価される」
2. 「ベンチャーで働ければ自然と成長できる」→「成長は自分で掴み取る」
3. 「社長はなんでも出来る完璧で特別な人」→「社長は誰よりも事業のことを考えている人」
4. 「自分目線」→「事業目線」→「そして、会社目線」
最後に

大学を休学して、ベンチャーにチャレンジ

CU社にジョインした2014年、僕は大学を1年間休学しました。
休学した理由は、「休学してベンチャーでインターンしたら、人生変えられる」と思ったからです。

自分で言うのはかなり抵抗がありますが、大学に入るまでは「THE優等生」でした。慶應大学の付属高校に推薦で入学、高校での成績も悪くなく、大学は法学部政治学科に内部進学。親や先生からの期待にも応えられていたと思います。
ところが、大学では勉強の成績はいたって普通で、部活にも入らず、サークルでリーダーをやるわけでも無かった僕への周囲からの評価はぱっとせず、全てが中途半端で周りから取り残されているようにさえ感じました。

そんな周りからの評価ばかり気にする自分を変えたいと思い、僕は「休学して、インターンする」ことを決意しました。
インターンしようと思ったのは、学生団体の先輩が休学しながらインターンしていて、率直にカッコイイなと思ったからです。 「休学」しなくても良かったのでは?と言われることもありますが、その時はとにかく「休学して、インターンする」ことばかり頭の中に浮かんできて、それ以外の選択肢は考える事すらありませんでした。

今考えると短絡的で視野の狭い判断に恥ずかしくなりますが、あのとき勢いで決断したことは自分の人生を面白くする第一歩になりましたし、自分の両親が反対もせず「自分の好きなことを挑戦してみなさい。」と背中を押してくれたことは一生忘れられない出来事となりました。

CU社にジョインしたきっかけ

そんな流れで休学し、僕がCU社に入ることになったのは、バスケット株式会社の松村映子さんからCU社の創業者である有安さんを紹介してもらったのがきっかけでした。
(バスケット株式会社は2015年に株式会社クロスカンパニー(現株式会社ストライプインターナショナル)に買収され、松村さんはクロスカンパニー社の取締役としてご活躍されています!詳しくはこちら。)

休学してから半年ほど、僕はバスケット株式会社を含む2つの会社でインターンとしてお手伝いしました。知識もスキルも何も無かった僕を受け入れてくれた松村さんと池村さんには今でも本当に感謝しています。 2社でのインターンはとても刺激的なものでしたが、プロジェクト単位で関わっていたこともあり、休学から半年たった2014年10月ごろから別のインターンを探し始めました。

そんな中、インターン先で迷っていた僕に対して松村さんが「有安さんが社長直下の学生インターンを募集しているみたいだけど、話だけでも聞いてみない?」と声を掛けてくれました。有安さんのことはネットの記事やイベントでも知っていましたし、クックパッドに買収されたニュースでCU社のことも知っていたので、すぐにお願いして話を聞きに行きました。あの時、松村さんが声をかけてくれたからこそ今こうしてCU社で働けているので、本当にご縁って大切だなと思います。

有安さんと話した印象は、「頭の回転がすごく早くて、早口で、優秀な人」でした。
当時は「とにかく成長したい!」と意気込んでいたので、有安さんから面接通過の連絡が来て、是非お世話になりたいですとすぐにお返事しました。そんな流れでCU社で働くことが決まりました。


有安さんとのやり取り。面接後すぐにご連絡いただけて、とても興奮した記憶があります。

1.「頑張る姿勢が評価される」→「結果が評価される」

当時のCU社は10名ほどの会社で、この規模の組織で働くこと自体初めての経験だったので、全てが新鮮で楽しく、なにより創業者の有安さんの近くで仕事をさせてもらえていることが本当に貴重で、盗めることは全て盗もうと必死になって働きました。
数ヶ月の短い間でしたが、あの時有安さんから学んだユーザー中心で考える事業作りは、今でも僕の仕事の大事な基礎になっていますし、本当に幸せな時間だったなと思います。

インターン時代は、がむしゃらに働く姿勢だけで評価は上がっていきましたが、社員として働き始めてからは、自分の意識も周りからの扱いも少しずつ変わっていきました。特に現社長の福﨑さんからは「2倍以上結果を出せる打ち手をやれ!」といつも言われ、 結果を出すことを強く求められるようになりました。

担当しているカメラスクール事業の損益計算書を自分で作るようになったことも、自分の働く姿勢を考える大きなきっかけになりました。リアルな数字を見ると、「頑張ってるかどうかはどうでもよくて、結果がついてこなければ(=売上が上がらなければ)、利益は増えないし、自分の給料も変わらないんだ」という、生々しいけど、当たり前のことを痛感しています。

※自分で作っている損益計算書。日々の変化に応じてパラメーターを調整し、予算と実績を管理しています。

結果を意識するようになってから一番変わったのは、仕事の優先順位の付け方でした。
「業務の優先順位とは、何をやるかじゃなくて、何をやらないか決めることなんだ。」ということがやっとわかりました。

たとえ社長から指示されても、他の業務と比べて本当に今やるべきものでないとやらないです。
何も考えずに手を動かすんじゃなくて、その施策をやると、どの数字が変わって、売上がどの程度アップするかを簡単でもいいからシミュレーションしてから始めるようになりました。

損益から考えた優先順位で動くことで、効果の高い打ち手を自信持ってできるようになり、自然と結果もついてくるようになった気がします。

2.「ベンチャーで働いたら自然と成長できる」→「成長は自分で掴み取る」

インターンを始めたころは「ベンチャーに入ったら、なんかスゴイ奴になれる」と本気で考えていました。
先述したとおり、元々インターンに興味を持ったきっかけも、学生団体の先輩がインターンしているのを見て憧れたのが始まりだったので、他の人以上に「インターンすれば成長できる」という考えが強かった気がします。

入社して半年ほど経ったとき、福崎さんから「これから広報に力を入れていきたいから、立ち上げよろしく!」と言われました。僕はカメラスクールの事業開発が担当でしたし、広報は未経験だったので、やり方を誰かが手取り足取り教えてくれるのかと思いきや、社内の誰にもノウハウがなくて愕然としました。
その時、「あー立ち上げってこういうことなのか」と実感しました。

そんな流れで広報の仕事をスタートすることになり、右も左もわからなかったので、クックパッドの広報の方にアドバイスを聞きに行ったり、過去の取材事例を見返してみたり、わからないことを一つずつ潰していって、月に1本はプレスリリースを打つ、という方針を決めました。
広報チームがある会社であれば月に1本のリリースなんて余裕かもしれないですが、僕らのような規模で、いろんなことを一人でやる状況では、これは結構きつかったです。

この方針を決めて広報に取り組んだ結果、0からのスタートでしたが、「お願い!ランキング」などのテレビ番組を始め、半年でなんと15社の雑誌や新聞、ラジオで特集を組んでもらうことができました。テレビ番組に出たときは、サイトへのアクセスが普段の50倍以上になり、社内がお祭りムードになってうれしかったです(笑)。

この経験は、僕の中で小さな自信になったのと同時に、ベンチャーに入ればエレベーターのように”自動的”に成長できる、という考えが間違っていたことを気づかせてくれました。

結局、会社(環境)が与えてくれるのはあくまでも「チャンス」だけで、そのチャンスを掴みとって、思い描いたキャリアの一部と出来るかは自分の努力次第ということがよくわかりました。

3.「社長はなんでも出来る完璧で特別な人」→「社長は誰よりも事業のことを考えている人」

記事の冒頭で書いたように、僕は有安さん直下の新規事業開発として採用されましたが、 結局入社して数ヶ月でそのプロジェクトは方向転換することになって、それからは現社長の福﨑さんの元で仕事をすることになりました。

▼創業者の有安さん(左)と、現社長の福﨑さん(右)

そのため、一緒に仕事をしてきたという意味では有安さんよりも福﨑さんの方が圧倒的に多く、この2年間は奥さんよりも一緒にいたのではないかと思うくらい福﨑さんと一緒に仕事をしてきました。一緒に仕事をしながら福﨑さんの背中を見てきて、僕の描く社長像にも少しずつ変化が出ててきました。

僕がこの会社で働く前に描いていた社長像は、「なんでも出来る完璧で特別な人」でした。 なんとなく社長という言葉から感じ取られる印象から、社長は完璧じゃないとダメだ!という考えを持っていました。

しかし、福﨑さんと一緒に仕事をしていると、勿論すごく優秀なのですが、決して全てのことが完璧にできるわけではありませんでした。出来ないことがあれば堂々と周りに頼るし、時には自分自身がサポートに回ることもよくあります。そして、超能力者のような特別な人ではなく、横浜と料理と野球をこよなく愛する普通の人でした。

ただ、福崎さんが突き抜けていたのは、「誰よりも事業のことを考えている」ことでした。 平日や休日、朝晩問わず常に事業のことを考えていて、時には「夢の中でこんなこと思いついたんだけど、●●の施策で活かせないかな?」と言われることもありました(笑)。寝ている時間も含めて、事業のことを24時間考えているのだと思います。 それだけ事業に向き合っているからこそ、福崎さんを信頼して多くの優秀なメンバーが入社してきましたし、有安さんも後継者として社長に指名したのだと思います。

この人についていきたい!とメンバーに思われる社長は、全てのことが完璧に出来ることや、オリンピック選手のような圧倒的なスキルをもつ必要はなく、とにかく誰よりも事業のことを考え、会社の成長に対して貪欲になれる人だと思います。僕は福崎さんの背中を見ながら、そんな社長像を描くようになりました。

4.「自分目線」→「事業目線」→「そして、会社目線」

CU社に入った当初、僕は自分のためだけに仕事をしていました。 とにかく成長したい!という気持ちが強すぎて、目の前のことに手一杯でしたし、事業レベルで物事を考える余裕など少しもありませんでした。

ただ、この1年くらいで、だいぶ事業目線で仕事を考えられるようになってきました。周りからのサポートに恵まれたのはもちろんですが、何より事業目線で考えることが、結局自分の成長に繋がることに気づけたのが大きかったです。

さらに、最近では会社目線で考えることができるようになってきたような気がします。
会社目線になれば、自分の担当事業を超えて、事業成長のためにボトルネックになっていることに、自分がどう貢献できるかを考えて行動できるようになります。もし、会社のメンバー全員が会社目線になれば、本当に強い組織になると思います。 口で言うのは簡単ですが、僕自身がまだまだ実践できていないので、早くそのレベルに到達できるように頑張ります。

※オフィスに貼ってある会社のスローガン。目線を上げて「やり切る」ことが大事。

最後に

ここまで偉そうに書いてきましたが、正直「ベンチャーに就職することが正しかったのか?」と不安になる瞬間が無いかと言えば嘘になります。周りで有名企業に就職した友達を見て、羨ましいと思う瞬間も死ぬほどありますし、数年後のキャリアを考えて眠れなくなる日もあります。

でも、それでも、いまこのメンバーで事業作りが出来ていることが本当に楽しいし、採用してくれた有安さんや信頼して任せてくれている福崎さんには、事業(会社)を成長させることで恩返ししたいと思っています。
胸を張って、このキャリアを選んで正解だったと言えるように、とにかく結果を求めて、これからも毎日事業成長に貢献していきます!

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