ソーラーシェアリング

営農を継続しながら農地を太陽光発電で活用する、SOLAR SHARING 未来型農業に「ソーラーシェアリング」が貢献します。

「ソーラーシェアリング」とは

耕作地に地上から3mの位置に藤棚の様に架台を設置し、短冊状の太陽光パネルを幅を持たせて並べ、営農を続けながら太陽光発電を行うことです。作物にとって一定の量以上の太陽光は光合成に利用されず(光飽和点)、強い光は作物にとってかえってストレスとなります。また、遮光率は30%程度で作物の生育に支障がない様に考えられています。このソーラーシェアリングは日本の農業が抱えている農家の後継ぎ不足、農業従事者の高齢化、耕作放棄地などの諸問題を解決する可能性を持っています。

千葉市緑区実証実験設備千葉市緑区実証実験設備

ソーラーシェアリングを下から見た様子ソーラーシェアリングを下から見た様子

狭い国土の日本にソーラーシェアリングは有効です。

日本の国土の大部分が森林で66%を占めています。また、日当りの良い平地の割合で多いのが農用地で13%の471万haを占めています。この日本にある農用地のうち、300万haにソーラーシェアリングを導入すれば国内の総発電量すべてを賄う事も可能です。危険な原発やCO2の排出を高める火力発電に頼らなくても自然エネルギーだけで電力エネルギーを賄える計算になります。狭い国土の日本に再生可能エネルギーだけで電力を補える大きな可能性があります。

設備

導入するにあたっては、
架台の支柱部分を転用とみなし農業委員会の許可無しでは導入不可となります。
転用は一時転用扱いとして導入計画により許可され、3年ごとに審査し見直されます。
営農の継続が担保されるとともに、作物の生産に支障がない遮光率で耕作機械の利用可能な空間が確保されている事が必要です。
支柱は簡易な構造で、技術的、経済的に撤去が担保された計画である事。
とされています。

ソーラーパネル

収穫

光飽和点とは
植物は一定量の光があれば育ち、それを超える量の太陽光は植物にとってそれ以上は成長には使いきれません(光飽和点の応用)。また、水分がなければ死にも直結する場合もあります。ほとんどの生物は太陽光が過剰な場合の対処として水分を蒸発して体温を下げています。下の図は各作物で一定の光以上は光合成の増大にはほとんど貢献できていない事を示しています。

100平方センチメートルあたりの真の光合成量

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