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【格闘技】

大森将平の相手が王座剥奪 体重超過で

2017年4月23日 紙面から

前日計量で、再計量にも失敗し、肩を落とす王者のタパレス

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 ボクシングのダブル世界戦(23日・エディオンアリーナ大阪)の前日計量と調印式が22日、大阪市内のホテルであり、WBOバンタム級王者マーロン・タパレス(25)=フィリピン=が900グラムオーバーで王座を剥奪された。計量をパスした大森将平(24)=ウォズ=との試合は予定通り行われ、大森が勝った場合は新王者に、それ以外は王座が空位になる。WBAフライ級王座5度目の防衛に臨む井岡一翔(28)=井岡=と挑戦者の同級2位ノクノイ・シットプラサート(30)=タイ=はリミットちょうどで一発パスした。

 大森陣営があきれ返るドタバタ劇だった。タパレスは午前の予備計量で550グラム超過と宣告され、正午からの調印式をすっぽかしてランニングしたが、午後1時に戻って全裸ではかりに乗ると、なぜか800グラムオーバーに増えていた。さらに2時間の猶予をもらってサウナに駆け込んだが、再計量時は下着も脱がず900グラムオーバーでギブアップ。“前王者”は「大森に申し訳ない。試合間隔が空きすぎた」と目を伏せた。

 「なんで増えるねん」ともらしたのは、大森陣営の大森会長。大森との体重差は1・1キロ。試合中止でもおかしくないが、昨年大みそかにIBF王者ハスキンス(英国)を招いての世界挑戦計画が直前に王者の負傷で中止になっただけに、今回は試合決行を決めた。

 「体重を聞いた瞬間はイラっとしましたけど、勝負事は熱くなったら負け。自分の体調は最高なので、あとはやるべきことをやるだけ」と大森。タパレスは2015年の対戦時に2回TKO負けでキャリア唯一の黒星を喫した相手。自分が勝てば王者になれるが、相手が体重増でパワーアップするのは確実で、厳しい戦いになる。 (藤本敏和)

 

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