アフガニスタン 国防相と陸軍参謀長が辞任 引責か

アフガニスタン 国防相と陸軍参謀長が辞任 引責か
先週、反政府武装勢力タリバンが政府軍の基地を襲撃して、100人以上が死傷したアフガニスタンでは24日、国防相と陸軍参謀長がそろって辞任し、アフガニスタン政府としては、体制を刷新して治安対策を立て直したい考えです。
アフガニスタン北部のバルフ州で21日、タリバンの戦闘員が政府軍の基地に侵入して兵士と激しい銃撃戦になり、国防省は100人を超える兵士が死亡したり、けがをしたりしたとしている一方、地元メディアは140人以上が死亡したと伝えています。

こうした中でアフガニスタンの大統領府は24日、ハビビ国防相とシャヒム陸軍参謀長がそろって辞任したと明らかにしました。
現地では事実上の解任と受け止められていて、ガニ大統領としては体制を刷新することで治安対策を立て直したい狙いがあると見られます。

一方、アフガニスタンでは24日、アメリカのマティス国防長官が予告なしに首都カブールを訪問しました。マティス長官はガニ大統領と会談することになっていて、現地に駐留するアメリカ軍の兵士を増やすことも含め、攻勢を強めるタリバンを抑え込む方策や治安対策について協議するものと見られます。

アフガニスタンでは3年前に国際部隊の大部分が撤退しましたが、代わりに治安を担うはずの軍や警察の訓練が不十分でタリバンを抑え込めておらず、治安の改善が進まない現状に国民の間で政府への不満が高まっています。