現在も市内には3つのれんが工場があり、全国有数のれんがの産地です。「やきもののまち」として知られる江別市内には多くのれんが建築が存在し、やさしい素材感をもつ赤れんがが緑豊かなまちを彩ります。
そんな歴史ある北海道の産業のひとつ「れんが」が、かわいらしいご当地グッズとして販売されているのをご存知でしょうか。もっと気軽に地元産業に親しんでもらおうとつくられた、「ミニチュアれんが」です。実寸の10分の1サイズで作られた小さなれんがは、大人のひとさし指に乗るサイズ。1箱におよそ100コ入り、工作ガイド付きで販売されています。
創作意欲をそそる、本格的なれんがの素材感を体験しよう!
「ミニチュアれんが」は、本物のれんがの形状、素材の特徴があるので、郷土史、地元産業についての学習やアートワークショップの材料としても活躍しています。昨年の「アートヴィレッジフェス2016 at EBRI」では、ミニチュアれんがを使って「空想れんがタウン」をつくるワークショップが行われ、参加したこどもたちの独創的な作品で「れんがタウン」をにぎやかにしました。
ミニチュアれんがは小さく軽いので扱いやすく、ボンドで接着、絵の具で着色、ペンで文字を書くことも可能。工作にもってこいの材料でもあります。
手に取って遊んでみると、れんがに親しみがわくのと同時に、積み方の難しさにも気づきます。本物は手のひらより大きくて、ずっしり重いもの。建物1件にどれだけの手間と時間をかけたのか、当時の職人さんたちの苦労を想うと、今まで何気なく見ていたれんがの建物がとても貴重な存在だと感じるのではないでしょうか。
「ミニチュアれんが」は、江別市役所売店の他、ËBRI(江別アンテナショップGET'S)、江別市河川防災ステーション(えべつ特産品コーナー)で販売しています。
北海道のインフラを支えた江別の窯業とれんが。「ミニチュアれんが」で道内名建築の模型作りに挑戦してみては?
関連リンク
・江別市観光協会・ËBRI
・江別市河川防災ステーション(さっぽろ観光ナビ)
写真・文/北海道Likersライター gyoten